Undertakerさんのプロフィール
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アンダーテイカーなどと呼ばれる物騒な名前のボウイナイフで、ボウイナイフと称して販売されているナイフの大半は厳密にはボウイナイフではないので、真のボウイナイフの定義通りに造られたオーソドックスなデザインの一振りです。アラモの戦いで散ったジム・ボウイの愛刀とも言われ、アメリカ南北戦争や西部開拓時代にはユティリティーナイフとして浸透し、20世紀前半にはイギリスのシェフィールドや、ドイツのゾーリンゲンのナイフブランドも皆挙ってボウイナイフの大量生産を始めたと言われるほど人気があったようです。刀剣作りにも用いられる炭素鋼でできたブレードで、箱出しの状態でも産毛が剃れるほどシャープなので、ナイフファイトは勿論、アウトドアアクティビティーの際にも良い一振りです。キレッキレのホローグラインドの研ぎなので、やはり専らファイティングナイフなのでしょうか?
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元々ボウイナイフはユティリティーナイフとしてデザインされたナイフではなく、ファイティングナイフとしてジム・ボウイの兄と言われるジェームス・ブラックが打った一振りと言われ、ブレードスミスとして知られたブラック氏独自の焼き入れ工法が施されたブレードは非常に頑丈で、かの有名なサンドバーファイトでもボウイは相手をほぼ「解体」したと言われるほどのどう猛さを秘めていたと言われます。ボウイナイフならではのクリップポイントのブレードといい、またブレードの長さといい、ボウイナイフの条件をすべて満たした豪壮な造り込みの一振りで、オーソドックスな一振りとも言えます。中米エルサルバドルのサンタアナという街で造られたナイフで、中南米諸国ではスペイン人の刀鍛冶の血筋を引いた職人も未だに存在するので、そんなモノ作りの良さが形になったような作品です。「請負人」又は「葬儀屋」を意味するUNDERTAKERと呼ばれるボウイナイフで、「下手にケンカを売ると即棺桶行きになるぞ!」と相手に宣告するかのような威圧感ある一振りです。こんな本格的なボウイナイフが欲しかったので、ここで手に入れる事ができて良かったです。
マキシマスと呼ばれるロシアの新興ナイフブランドがリリースする一振りで、完全なフルタングナイフ構造のナイフではなく、軽量化を図ってハンドル内部の鋼材がスケルトナイズされたタングなので意外と脆いナイフで、アウトドアアクティビティーの際に一度根元からブレードを折っているので、ハードなアウトドアタスクには相応しくないブレードです。ドロップポイントのブレードは如何にもコンバット・ファイティングナイフとしての用途に向いているので、対人兵器としてはいいかもしれませんね。