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東京マルイ グロック17 Gen.4 ガスブローバックハンドガンの修理をさせて頂きました【本体強制分解/アウターバレル組み込み調整/メンテナンス】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理対応をさせて頂きました。

・東京マルイ グロック17 Gen.4 ガスブローバックハンドガン

ご依頼内容は『スライドとフレームのテイクダウン分解が出来ない』ショートリコイル機能をキャンセルする『NINE BALL製のアウターバレル』へ交換後、スライドをフレームへセットした所、その後スライドが前後に動作しなくなりスライドロックを下げても動作せず取り外しも出来なくなってしまった』との事でした。

本体内部調査の結果、故障原因は『アウターバレル取付けの際、固定ネジがしっかりと締まっておらずネジが浮いておりスライド内部で引っ掛かった』事による動作不良でした。

この度、不具合箇所の修理に加えメンテナンス対応を実施させて頂きました。

東京マルイ グロック17 Gen.4 ガスブローバックハンドガン 修理内容

故障状況

『スライドとフレームのテイクダウン分解が出来ない』

ショートリコイル機能をキャンセルする『NINE BALL製のアウターバレル』へ交換後、スライドをフレームへセットした所、その後スライドが前後に動作しなくなりスライドロックを下げても動作せず取り外しも出来なくなってしまった』

故障原因

『アウターバレル取付けの際、固定ネジがしっかりと締まっておらずネジが浮いておりスライド内部で引っ掛かった』事による動作不良

ご依頼品の状態、ご使用状況

ご依頼品は箱出し状態でのご使用、アウターバレルのみカスタムタイプへ交換

修理のポイント

①インナーハンマーを起こす事が出来ずテイクダウン分解が不可の為本体を強制分解、故障原因調査(スライド部、フレーム部、リアシャーシ部分離、組み直し)
②インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
③故障原因箇所であるチャンバーユニットへカスタムアウターバレルを装着(皿ネジ固定)、ネジロックの塗布
④ピストンユニット注油メンテナンス
⑤スライド、メインフレーム各可動部注油、グリスアップ、本体組み上げ
⑥マガジンのメインバルブ、注入バルブの緩みを再締め込み

修理作業内容

1)本体強制分解、故障原因調査(スライド部、フレーム部、リアシャーシ部分離、組み直し)
《ご依頼品外観:本体と取り外した純正アウターバレル》
《本体は綺麗な状態で使い込まれていない》
《本体外観》

《『NINE BALL製アウターバレル』へ交換されている》
《銃口先端部内側にネジが切られており付属するアダプターを装着しサプレッサー等の取付けが可能》
《スライドを後部へ引こうとしても全く動かない》
《スライドを引いて内部のインナーハンマーを起こす事が出来ない為、テイクダウンラッチを下げての通常分解が不可》
《この位置からスライド部を前面へ取り外す事が出来ない》
《テイクダウン分解不能な為本体を傷つけない様に強制分解:フレーム外側リアシャーシを固定しているピンを抜く》
《リアシャーシをフレームへ固定しているネジを外す》
《スライドが破損しない様少しずつスライド部とフレーム部を浮かしていく》
《フレーム内部にあるリアシャーシごと引き抜いて分離》
《スライド部とフレーム部の分離成功》《リアシャーシに掛かっているトリガーバーを外す》
《取り外し後》
《本体分解後:スライド、フレームを破損する事なく分解完了》
《故障原因の調査:スライド部》《ピストン、シリンダー(ローディングノズル)部》《シリンダーの前後動作に問題無し》《リコイルスプリングに異常無し》
《交換されたアウターバレルとインナーバレルチャンバーユニット》
《外観上異常無し》
《取付けはネジ1本でチャンバーへ固定》
《故障原因の特定:ネジがしっかりと締め込まれておらず浮いた状態の為スライド内部に引っ掛かった模様》
《リアシャーシ部》
《目視上内部に搭載されている『シアーやシアートーション、ノッカー、ハンマー、ハンマースプリング等』に異常無し》
《シアーとノッカーに引っかけるスプリングはグロックGen4の場合、2つに分離している(通常は1つ)》
《2つに分離する事によりスプリングテンションをしっかりと伝達し確実な動作をさせる為?と思われる》
《リアシャーシ部をメインフレーム内部へ組み込み》
《フレームへピンを打ち込み固定》
《フレームへネジ止め》
《ハンマー、シアー、トリガーの連動動作を確認》
《動作問題無し》

2)インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
《インナーバレルチャンバーユニット》
《バレル内部に汚れあり》
《チャンバーユニット分解》
《インナーバレル内部、チャンバーパッキンゴム清掃》
《組み上げ》
《ホップ突起形状のチェック》
《メンテナンス完了》

3)故障原因箇所であるチャンバーユニットへカスタムアウターバレルを装着(皿ネジ固定)、ネジロックの塗布
《アウターバレル内へインナーバレルを挿入》
《ネジロックを塗布、しっかりと奥までネジ止め》
《ネジ止め後》《アウターバレル装着完了》

4)ピストンユニット注油メンテナンス
《オイル注油、シリンダー前後動作のチェック》
《前後動作OK》

5)スライド、メインフレーム各可動部注油、グリスアップ、本体組み上げ
《オイル塗布、グリスアップ》
《本体組み上げ後スライド前後動作、トリガー、インナーハンマーの連動動作を確認、OK》

6)マガジンのメインバルブ、注入バルブの緩みを再締め込み
《メインバルブの緩みを締め込み》
《注入バルブの緩みを締め込み》

■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・76m/s(0.2gBB)
※外気温により初速は変化します。

修理 カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのは『東京マルイ グロック17 Gen.4 ガスブローバックハンドガン』でした。上記6項目の作業を実施致しました。本体強制分解(スライド部、フレーム部、リアシャーシ部分離)を行い故障原因の調査を実施、インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス後、チャンバーユニットへカスタムアウターバレルを装着し故障原因箇所である皿ネジをネジロック塗布を行い固定致しました。ピストンユニット注油メンテナンス、スライド/メインフレーム各可動部注油、グリスアップを行い本体の組み上げを致しました。マガジンにつきましてはメインバルブ、注入バルブの緩みを再締め込み済みです。

修理後の初速は76m/s(0.2gBB)、スライドの噛み込み不具合が改善し発射動作問題御座いません。カスタムアウターバレル搭載によりショートリコイル機能はキャンセルされますが、アウターバレルとインナーバレルのブレが無くなる事により安定したシューティング性能を発揮出来ます。

この度は『カスタムパーツ組み換えによる不具合修理』となりました。アウターバレルの交換は一見簡単に思える作業ですが、ネジ1本でも取付け確認を怠ると本件の様に【通常分解不能】に陥ります。最悪本体自体の買い替えになりますのでガスブローバック製品におかれましては作業の際ご注意をお願い致します。また、グロック製品におかれましてはインナーハンマーユニットが故障した場合もハンマーを起こす事が出来ない為本件同様に【通常分解不能】になりますのでご注意が必要になります。修理のお問合せに関しましては『製造販売元メーカー様並びに修理を行っているショップ様へご相談』頂ければ幸いです。

弊社では国内製ガスハンドガンの修理、メンテナンスが可能です。 ご注意:ガスハンドガンのカスタム対応(カスタムパーツ組み込み)は行っておりません。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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