サバゲー装備は多種多様ですが、どのような装備をそろえ、何処に何を装備すれば効率が良いか?
アメリカ軍のロードベアリング装備(Load Bearing Equipment)を例にご紹介します。
ロードベアリング装備の種類と特徴
- ロードベアリング装備とは
- ロードベアリング装備の構成
- LBEの設計思想
- First Line(ファーストライン)
- Second Line(セカンドライン)
- Third Line(サードライン)
- まとめ
2018年11月01日作成 2025年11月28日更新
戦闘に必要な装備品は与えられたミッションによって大きく異なるため、事前に入念な準備と計画が必要です。
米軍やアメリカの法執行機関では、ロードベアリング装備(Load Bearing Equipment)と呼ばれるカテゴリーがあり、戦闘装備品の装着する位置と目的によって、Gear Line と呼ばれる区分があります。
運搬用のプラットフォームをベースに、装備品とその収納ポーチなど、ミッションの内容によって効率のよい装備を選択します。
下記に3つの層(ライン)に分けて、ロードベアリング装備の基本的な構成を、Gear Lineごとに記載します。
ロードベアリング装備とは
ロードベアリング装備、Load Bearing Equipment(LBE) は直訳すると荷重を支える装備( 携行品を効率よく運ぶための装備)を指します。
軍や法執行機関、アウトドア/タクティカル用途で使われる 弾倉・水筒・医療キット・工具・無線機などを身体に安定して固定し、重さを分散するための装備システム の総称です。
代表的なロードベアリング装備には次のようなものがあります
(1st Line)ベルト(Load Bearing Belt) 弾倉ポーチ、ホルスター、ファーストエイドキットなどを装着。
(1st Line)ハーネス(H-Harness / Y-Harness) ベルトと連結して荷重を肩に分散。
(2nd Line)チェストリグ 胸部で弾倉や装備を整理して携行。
(2nd Line)プレートキャリア 防弾プレートを収容しつつ、外面にMOLLEポーチを追加。
(3rd Line)バックパック 収納力や拡張性も高く、用途に応じた装備の追加が可能。
(共通) MOLLE / PALSポーチ類 モジュール式でポーチを自由にレイアウト可能。
ロードベアリング装備の構成
ロードベアリング装備の構成は、下記の3つのラインに分類されるよ。
ファーストライン(1st Line) モジュラーベルトなど腰回り装備、戦闘に最低限必要な装備。
セカンドライン(2nd Line) ベスト、プレキャリなど胴回り装備、戦闘行動を維持に必要。
サードライン(3rd Line) リュックサックなど生活装備、長期間の作戦行動に必要。
上記のロードベアリング装備はミッションや季節など様々な条件などで、内容が変わってきます。
この三つのギアーラインの概念は軍隊、LE(Law Enforcement、法執行官)、PMC(Private Military Company、民間軍事会社)、タクティカル業界全体で共有されています。
このピラミッド構造こそが LBE の本質であり、重量、機能、安全性を階層化し、最適化する設計思想で、装備の脱着の優先度の明確化と荷重分散の仕組みの指標です。
この考え方を基本に置くと、必要な携行装備の選定と見直し、最適化や整理がやりやすくなります。
サバゲーの装備にも応用できるので、どんな装備をすれば良いか分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。
LBEの設計思想
ロードベアリング装備(LBE)を、なぜ3つのギアラインに分けて考えるのかというと、装備の運用しやすくするためで、LBEの設計思想は以下の3つの原則に基づき考えられています。
原則1:無駄なものは持たない。
原則2:状況に応じて外したり、捨てれる構造にする。
原則3:身体にできるだけ負荷をかけない。
原則1:無駄なものは持たない。
重すぎる装備は戦闘力を下げるため、ライン(層)に分けることで、ミッションに合わせ、最適な装備を取捨選択する。
原則2:状況に応じて外したり、捨てれる構造にする。
3rdラインは、戦闘時は、捨てる(ドロップ)装備は捨て、動きやすくすることが前提。生き残るため最低限、1stラインだけは絶対に捨てない。
原則3:身体にできるだけ負荷をかけない。
ベルト(腰)・胸(肩)・背中の3点に重量を最適に分散することで、体力消耗をできるだけ抑える。
First Line(ファーストライン)

常に身体に装着し、万一ほかの装備を捨てても、敵と戦うために必要な生存するための最低限の装備で、主にベルト周りで構成されます。
モジュラーベルトをベースに、腰やレッグ回りに装備する軽量のロードベアリング装備で、身を守るハンドガンと予備弾薬、基本的なツール、医療用品などで構成されています。
ファーストラインの装備は補給の心配がなく短期のミッションにおいて、より身軽になることで自由な動きを妨げたくない場合に有効な装備です。
運搬のベースとなるプラットフォーム
モジュラーベルト(ベルト、ベルトパッド、レッグプラットフォーム、ハーネス・サスペンダー)

ファーストラインの携行武器(拳銃)
ファーストラインで必要とされる装備品
ホルスター
マガジン、ポーチ類
救急用品
フラッシュライト
その他
Second Line(セカンドライン)

戦闘任務を遂行するための装備で、プレートキャリアやチェストリグなどで構成されるライン。
小銃とその弾薬、抗弾プレート、通信機器などを中心とした構成で、ファーストラインに加えて装備することで、より本格的な戦闘に対応できます。
主にプレートキャリア、チェストリグ、ベストなど胴回りのプラットフォームに装備して携行します。
運搬のベースとなるプラットフォーム
プレートキャリア、チェストリグ、タクティカルベスト

セカンドラインの携行武器(小銃)
下記の銃からミッションに合わせて選択します。
セカンドラインで必要とされる装備品
ライフルマガジン & マガジンポーチ
グレネード類
その他
Third Line(サードライン)
数日から数週間の長期にわたるミッションに必要な物資を装備するためのライン。
予備弾倉、ナイトビジョン、望遠鏡などの戦闘用装備や、食糧、寝具、衣類など、フィールドで快適に過ごすための生活用品をアサルトパックや、バックパックに詰めて装備、携行します。
この層の携行品は戦闘開始時に、捨てる(ドロップ)ことも多い装備です。
運搬のベースとなるプラットフォーム
アサルトパック、バックパック
バックパックの売れ筋ランキング
サードラインで必要とされる装備品
レーション(ミリメシ)
ハイドレーション(水筒)
その他
まとめ
| 1st ライン | 2nd ライン | 3rd ライン | |
|---|---|---|---|
| 目的 | 最低限の命綱生存装備 | 任務遂行の主力主力戦闘装備 | 補給装備時間・行動範囲の延長 |
| 主な装備 | ベルト | プレキャリ/チェストリグ | バックパック |
| 装着部位 | 腰 | 胸・胴 | 背中 |
| 着脱 | 絶対に捨てない | 不要なら捨てる | 不要なら捨てる |
| 荷重 | 軽量 | 中軽量 | 重量 |

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