お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理カスタム対応をさせて頂きました。
・東京マルイ AKS47 次世代電動ガン
カスタムご依頼内容は『①HOPのかかりが弱く最大HOPでも30メートルほどしか飛ばないことへの修理対応』『②ショートストロークタイプスイッチへ変更』『③内部メカボックス配線交換 テフロンコード、金端子使用』『④FETの取り付け』のご依頼でした。
本体の分解検査を実施、経年劣化による汚れとチャンバーパッキンゴムの摩耗が御座いました。この度『電気配線の高効率化+MOSFET搭載』『ショートストロークスイッチ搭載とトリガーストロークの短縮』をご希望頂きましたので併せて『メカボックス内部メンテナンス』と『初速/集弾、飛距離、弾道性能向上カスタム』をご提案させて頂き修理カスタム製作を実施致しました。
東京マルイ AKS47 次世代電動ガン 修理カスタム内容
修理カスタムご依頼内容
① HOPのかかりが弱く最大HOPでも30メートルほどしか飛ばないことへの修理対応
② ショートストロークタイプスイッチへ変更
③ 内部メカボックス配線交換 テフロンコード、金端子使用
④ FETの取り付け
《修理カスタムご提案内容》
(1) メカボックス内部分解部品洗浄、純正ギアシム条件の確認/モーターノイズ調整、再グリスアップ
(2) レスポンス向上①:ショートストロークスイッチ搭載、トリガーストロークの短縮加工
(3) レスポンス向上②:電導効率の高いテフロンコードへ引き直し(高効率配線化)、スイッチのFET化(回路上にMOSFET搭載)、ミニ平型ヒューズを増量(20A→30Aへ交換)、ミニコネクタ仕様
(4) ピストン2番目ラックカット加工(ピストンクラッシュ予防)、ピストンヘッド吸気ポート加工(給排気性能改善)
(5) インナーバレルチャンバーユニットメンテナンス:劣化したチャンバーパッキンゴムを集弾/飛距離/弾道性能を向上させる国産カスタム品へ交換【長掛けダブルホールド】
(6) 初速性能向上/初速調整:適正ホップ時 95~90m/s(0.2gBB)の範囲内
修理カスタム製作のポイント
①メカボックス内部分解部品洗浄
②既存の電気配線を撤去、電導効率の高いテフロンコードで再製作(高効率化)
③レスポンス向上:ショートストロークスイッチ搭載、トリガーストロークの短縮加工
④純正ギアシム条件の確認、モーターノイズ調整
⑤ピストン2番目ラックカット加工【ピストンクラッシュ予防】、ピストンヘッド吸気ポート加工【給排気性能改善】
⑥再組立て:接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油
⑦インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス:劣化したパッキンゴムを集弾/飛距離/弾道性能を改善させるカスタムチャンバーパッキンへ交換調整【長掛けダブルホールド】
⑧フロント側配線製作:電気回路上へMOSFETを搭載【スイッチ焼け予防/レスポンス向上】ミニ平型ヒューズを増量(20A→30Aへ交換)、ミニコネクタ搭載
⑨リコイルユニット/ダミーボルト可動部メンテナンス
⑩がたつきのあるグリップの固定
⑪初速向上/初速調整:適正ホップ時:95~90m/s(0.2gBB)の範囲内
修理カスタム製作に使用したパーツ
■計:6点
・STINGER ショートストロークスイッチ スタンダード電動ガン メカボックス Ver.3用 ¥2,600
https://repmart.jp/products/ra04508.html
・PERUN 電子制御ユニット 電動ガン用 PER-MOSFET 端子保護 ¥2,980
https://repmart.jp/products/ra01743.html
・ORGA AIRSOFT テフロンコード 1.5m 高通電率 ¥1,200
https://repmart.jp/products/ra04729.html
・EAGLE FORCE ガンモーターコネクター ¥420
https://repmart.jp/products/ra10462.html
・EAGLE RACING ミニコネクター EPエアーコネクター ¥200
https://repmart.jp/products/eag001068.html
・宮川ゴム チャンバーパッキン MIYA 長掛けダブルホールド 【スリム】 ¥1,580
https://repmart.jp/products/nt50nm2o.html
カスタム作業内容
1)本体分解、内部状況調査
《ご依頼品外観:フォールディングストックを搭載した特殊部隊仕様のAKS47》
《射撃と同時に振動する『リコイルショック機能』とマガジンの残弾が無くなった際に停止する『オートストップ機能』を搭載》
《フォールディングストック及びメインレシーバーは全て金属製で重量感あり》
《フロントハンドガードとグリップはプラスティック製》
《ストックはロックボタンを押してレシーバー下方向へ回転させて展開:高強度でしっかりとした造り》
《グリップを握るとぐらぐらする》
《グリップの固定ネジが交換されておりがたつきがある → 修理が必要》
《アウターバレル/フロントサイト/ガスチューブ全て金属製》
《ガン本体のキシミも無く高剛性》
《本体右側面》
《次世代AKは射撃と同時に内部のリコイルユニットと銀色のダミーボルトが前後に動作する仕組み》
《ダミーボルトを引くと内部にあるホップ調整用ダイヤルの操作が可能》
《セレクターレバーは従来AK47と一緒:一番下にレバーを下げるとセミオート》
《レバー中間はフルオート》
《オートストップ機能を備えたマガジンが付属》
《付属のマガジンアダプターを給弾口へ取り付ければ『AKスタンダード電動ガン用マガジンが使用可能』》
《マガジンアダプター装着後》
《本体の分解:トップカバーを外す》
《ダミーボルトパーツを取り外す》
《保護カバーを取り外すと内部にはリコイルユニットを備えたメカユニットが見える》
《リコイルウエイトはメカボックス内部のピストンと連動して前後に動作:リコイルショックを生み出す仕組み》
《本体の分解:トップカバー上部を外すとバッテリー収納スペースが見える》
《ハンドガード固定金具のネジを外す》
《下側のハンドガードをずらしながら外すと》
《フロント周りの分解が可能になる》
《右側面》
《下側》
《『オートストップ回路に繋がっているマイナス線コネクタ』と『ヒューズに繋がっているプラス線コネクタ』を外す》
《基部を固定しているネジ4箇所を外してフロントを前方へ抜き取る》
《分離したレシーバーとフロントユニット》
《枯葉の様なものが挟まっている》
《機械式のオートストップ機構を搭載》
《目視上異常無し》
《レシーバー部》
《射撃時の振動で外れない様に配線はY型端子でモーターへ直接ネジ止め》
《マルイ EG-1000純正モーター》
《ピニオンギアに摩耗無し》
《メカユニット》
《製造時のグリスがシリンダー内部から大量にはみ出している:初速不良の原因になる》
《メカユニット右側》
《リコイルウエイトの取り外し》
《メカボックス内部》
《給排気パーツ類》
《ピストンに摩耗は無いもののグリス汚れ多々あり》
《清掃が必要》
《シリンダーヘッドの吸気穴にも汚れが詰まっている》
《ギア3点》
《スイッチ両端子に異常無し》
《スイッチ端子は汚れているものの摩耗は無い》
《分解部品検査》
2)メカボックス内部分解部品洗浄
3)既存の電気配線を撤去、電導効率の高いテフロンコードで再製作(高効率化)
《使用部品:STINGER ショートストロークスイッチ スタンダード電動ガン メカボックス Ver.3用》
《使用部品:PERUN 電子制御ユニット 電動ガン用 PER-MOSFET 端子保護》
《使用部品:ORGA AIRSOFT テフロンコード 1.5m 高通電率》
《使用部品:EAGLE FORCE ガンモーターコネクター》
《使用部品:EAGLE RACING ミニコネクター EPエアーコネクター》
《既存の電気配線を撤去》
《高効率配線で新たに回路を製作:スイッチ端子の片側に①バッテリーへ繋がるプラス線と②モーターへ繋がるプラス線の2本をハンダ付け》
《もう片側の端子にはMOSFETへ繋がる信号線をハンダ付け》
《メカボックス/レシーバー側配線製作完了》
《スイッチユニットへ組み込み》
4)レスポンス向上:トリガーストロークの短縮(ショートストロークスイッチ搭載、加工調整)
《上:ショートストロークスイッチ ※純正スイッチより端子を移植する》
《端子部分の取り外し》
《端子部の移植後》
《組み込んでみてカットオフレバーを上下に動かしスイッチと接触しないかどうか確認》
《トリガーストロークの短縮加工:付属のブロックパーツを貼り付け》
《追加でプラ板を貼ってトリガーストロークを更に詰める》
《スイッチと接点端子の接触具合調整》
《トリガー取付け》
《トリガーの初期位置》
《トリガーを引いた後:僅かに引くと発射が可能になる》
《スイッチのカットオフ動作確認:セクターギアのみ取り付けてメカボックスケースを閉じる》
《トリガーを引いた状態でセクターギアを回転させスイッチのカットオフ動作が出来るか確認:OK》
5)純正ギアシム条件の確認、モーターノイズ調整
6)ピストン2番目ラックカット加工【ピストンクラッシュ予防】、ピストンヘッド吸気ポート加工【給排気性能改善】
《シリンダーヘッド内部の清掃》
《ピストン2番目ラックカット、ピストンヘッド吸気ポート加工》
7)再組立て:接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油
《給排気性能のチェック》《メカボックス内部完成》
《セレクタープレート端子とスイッチ端子の接触具合調整》
《モーター接続端子ハンダ付け》
《取付け後》
8)リコイルユニット/ダミーボルト可動部メンテナンス
《グリス/オイルでメンテナンス》
《メカユニット完成》
9)インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス:劣化したパッキンゴムを集弾/飛距離/弾道性能を改善させるカスタムチャンバーパッキンへ交換調整【長掛けダブルホールド】
《チャンバーユニット》
《インナーバレル内部は汚れている》
《チャンバーユニット分解》
《チャンバーパッキンゴムと押しゴム》
《劣化しており交換が必要》
《インナーバレル長は約300mm》《使用部品:宮川ゴム チャンバーパッキン MIYA 長掛けダブルホールド 2個セット『スリム』》
《0.2~0.25g弾対応の『スリムタイプ』を使用:2点長掛け形状により左右へのブレを無くし、浅く長くホップを掛ける事により飛距離を伸ばす》
《押しゴムをアーム形状に合わせてカット》
《メンテナンス組み込み》
《押しゴムを細かく切ってサイズ調整》
《押しゴムをホップアームへ接着固定(AKのホップアームはズレやすい)》
《ホップアーム部がスムーズに上下動作するか確認》
《ホップ突起形状のチェック:左右均一の大きさでホップ突起が降りていればOK》
《インナーバレルチャンバーユニット完成》
10)がたつきのあるグリップの固定
11)フロント側配線製作:電気回路上へMOSFETを搭載【スイッチ焼け予防/レスポンス向上】ミニ平型ヒューズを増量(20A→30Aへ交換)、ミニコネクタ搭載
12)初速向上/初速調整:適正ホップ時:95~90m/s(0.2gBB)の範囲内
《レシーバー部組み上げ》
《グリップがぐらつかない様にサイズの良いワッシャーを挟み込んで》
《ネジ止め》
《グリップをしっかり握ってもがたつきは無し》
《フロント側配線製作:ヒューズを20→30Aへ増量》
《ヒューズユニット部へ取付け》
《PERUN MOSFET 内容品:QRコード記載電子説明書付属》
《デバイスはBB弾3個にも満たないサイズで超小型》
《①オートストップ回路のマイナス線と②バッテリーコネクタ部へ繋がるマイナス線をハンダ付け》
《③信号線をハンダ付け:計3本》
《レシーバー部へフロントユニットを組み込み》
《フロントユニット挿入時配線を痛めない様に配線処理》《連結》
《MOSFETを収縮チューブで保護》
《フロント部配線製作完了》
《ダミーボルト組み込み可動部メンテナンス:完成》
■カスタム前後のトリガーストローク比較
《トリガーの初期位置》
《トリガーストローク短縮前:トリガーを奥まで引いて発射》
《カスタム後:トリガーの初期位置》
《トリガーストローク短縮後:トリガーを浅く引いて発射が可能に(ストロークは1/2以下へ改善)》
■最終動作確認、約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・修理カスタム前 ノンホップ時:93m/s(0.2gBB) サイクル数:11.5発/秒
・修理カスタム後 ノンホップ時:94m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:92m/s(0.2gBB) サイクル数:14.2発/秒
※約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整をしています。【0.2g弾で調整、弾道検査済み】
※『7.4V 2050mAh 30C リポバッテリー』にて動作検査
※『東京マルイ BB弾 FINEST ファイネスト 0.2gBB弾』を使用し検査致しました。
※サイクル数の数値につきましてはご使用になられるバッテリー容量や状態により左右される為、あくまで参考値となります。
修理 カスタム担当者コメント
ご依頼頂きましたのは『東京マルイ AKS47 次世代電動ガン』でした。上記12項目の作業を実施致しました。メカボックス内部分解部品洗浄を実施、駆動部品類含め経年劣化による汚れを清掃後を行い電導効率の高いテフロンコードで配線を再製作、ショートストロークスイッチへ組み換えを行いトリガーストロークの短縮加工を実施致しました。純正ギアシム条件の確認/モーターノイズ調整、ピストン2番目ラックカット加工(ピストンクラッシュ予防)、ピストンヘッド吸気ポート加工(給排気性能改善)を実施、接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油を行い組み上げ済みです。
インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンスを行い劣化したパッキンゴムをカスタムチャンバーパッキンへ交換調整致しました。『長掛けダブルホールド』と呼ばれるパッキンでBB弾に浅く長くホップを掛ける仕組みで集弾/飛距離/弾道性能を向上させます。0.2~0.25g弾対応の『スリムタイプ』を使用致しました。フロント側配線製作を行い電気回路上へMOSFETを搭載、ミニ平型ヒューズを増量(20A→30Aへ交換)、ミニコネクタを搭載致しました。リコイルユニット/ダミーボルト可動部メンテナンス済み、グリップを握った際にがたつきが御座いましたので、止めネジ部分にワッシャーを挟み込んでがたつきを除去しています。初速向上/初速調整を行い適正ホップ時 95~90m/s(0.2gBB)の範囲内に調整致しました。
カスタム後の初速はノンホップ時 94m/s(0.2gBB) 適正ホップ時 92m/s(0.2gBB)、セミ/フルオート/オートストップ動作問題御座いません。実射テスト/弾道検査を実施済みです。メカボックス内部分解部品洗浄、電気配線の高効率化、MOSFET搭載、ショートストロークスイッチ導入によりセミオート射撃時におけるトリガーレスポンスが大幅に改善しスイッチ焼けを予防済み、トリガーストロークは1/2以下へ短縮されて速射が可能になっています。集弾/飛距離/弾道性能を改善する国産カスタムパッキン搭載により左右へのBB弾の散らばりは低減し40m先まで真っ直ぐ伸びる弾道となっております。【0.2g弾にてホップアップ調整、弾道検査済み】です。
『本AKS47次世代電動ガンに限らずAK系電動ガン』におかれましてはM4系電動ガンと比べて『トリガーのストロークが深く奥まで引かないと発射が出来ない点』が御座います。『電気配線の高効率化+MOSFET搭載』『ショートストロークスイッチ搭載とトリガーストロークの短縮』カスタムを実施させて頂きトリガーストロークを短縮、浅く引くだけで発射が可能な様に改善しています。
この度は経年劣化による汚れとチャンバーパッキンゴムの摩耗が御座いましたので『メカボックス内部メンテナンス』『初速/集弾、飛距離、弾道性能向上カスタム』をご提案させて頂き修理カスタム製作を実施致しました。ホップアップがしっかり掛かる様に改善『40m先まで安定して狙える実射性能』を誇るカスタムガンへ生まれ変わりました。末永くご愛用頂ければ幸いです。
弊社ではお持ち込みによる『電動ガン全般の修理、メンテナンス、カスタム』、またカスタム完成品(コンプリートガン)製作を承っております。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。