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東京マルイ グロック18C ガスブローバックハンドガンの修理をさせて頂きました【ハンマーローラー/セレクターレバー/シリンダー修理】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理対応をさせて頂きました。

・東京マルイ グロック18C ガスブローバックハンドガン

ご依頼内容は『セレクターのクリック感がなくなってしまっており、使用していると勝手に連発単発が切り替わってしまう状態』、『フルオート時の発射動作が不安定』とのご依頼でした。

本体内部調査の結果、故障原因は『ハンマーに付随する「ハンマーローラー」と呼ばれる部品の破損』による動作不良、『セレクターレバー内部の「クリックパーツ、クリックスプリング」が摩耗しクリック感が無くなっており』また、『シリンダーの前後動作が悪く内部にある「シリンダースプリング」が変形している状態』でした。

この度、故障箇所の修理対応を実施させて頂きました。

東京マルイ グロック18C ガスブローバックハンドガン 修理内容

故障状況

『セレクターのクリック感がなくなってしまっており、使用していると勝手に連発単発が切り替わってしまう状態』
『フルオート時の発射動作が不安定』

故障原因

(1) ハンマーに付随する『ハンマーローラー』と呼ばれる部品の破損による動作不良
(2) セレクターレバー内部の『クリックパーツ、クリックスプリング』が摩耗
(3) シリンダーの前後動作が悪く内部にある『シリンダースプリング』が変形している状態

ご依頼品の状態、ご使用状況

ご依頼品はカスタムも行われておらず箱出し状態でのご使用
※カスタムされたガスハンドガンの修理は承っておりません

修理のポイント

①変形した『シリンダースプリング』を新品へ交換
②ピストン(ブリーチ)組立て、欠損しているセレクターの『クリックパーツ』と『クリックスプリング』を取付け
③メインフレーム内リアシャーシの取り出し、破損している『ハンマーローラー』を交換、再組立て
④インナーバレル清掃、スライド、メインフレーム各可動部注油メンテナンス、本体組み上げ
⑤マガジンのメインバルブ、注入バルブの緩みを締め込み

修理に使用したパーツ

■計:4点
《東京マルイ純正部品》
・パーツNo 18C-6 クリックパーツ ¥55
・パーツNo 18C-7 クリックSP ¥55
・パーツNo 18C-14 シリンダーSP ¥110
・パーツNo 18C-55 ハンマーローラー ¥385

修理作業内容

1)本体分解、故障原因調査
《ご依頼品本体》
《テイクダウン分解》
《アウターバレルよりインナーバレルチャンバーユニット取り外し》
《インナーバレルチャンバーユニット》
《バレル内部は汚れているもののチャンバーパッキンゴムに劣化無し》
《スライド部》
《セミ/フルを切り替える内部のセレクターパーツに摩耗無し》
《セレクターレバーはクリック感が無く自重でレバーが下がってしまう》
《セレクターストッパー取り外し》
《セレクターパーツ取り外し》
《切り欠きに合わせてセレクターを取り外し》
《内部にある『クリックパーツ』が摩耗して無くなっている、交換が必要》
《シリンダーの前後動作が硬く動きが悪い》
《ピストン(ブリーチ)の取り外し》《『シリンダースプリング』が変形している、交換が必要》《ピストンカップに異常無し》
《メインフレーム内部》
《インナーハンマーユニット》
《ハンマーをダウンさせると付随する『ハンマーローラー』が破損している》
《新品へ交換が必要》

2)変形した『シリンダースプリング』を新品へ交換
3)ピストン(ブリーチ)組立て、欠損しているセレクターの『クリックパーツ』と『クリックSP』を取付け
《使用部品:パーツNo 18C-55 ハンマーローラー》
《使用部品:パーツNo 18C-7 クリックSP》
《使用部品:パーツNo 18C-14 シリンダーSP》
《使用部品:パーツNo 18C-6 クリックパーツ》《シリンダースプリングを交換》
《ピストン(ブリーチ)をスライドへ組み込み》
《セレクターと『クリックパーツ』、『クリックスプリング』を組み込み》

《組み込み後》

4)メインフレーム内リアシャーシの取り出し、分解、破損している『ハンマーローラー』を交換、再組立て
《左:新品 右:破損したハンマーローラー
《この状態で取付けが出来ない為、フレーム内のリアシャーシを取り外す必要あり》
《インナーハンマーを搭載したリアシャーシ》
《内部を全て分解しないとハンマーローラーの交換は出来ない》
《シアー用ピンを抜いて『ノッカーロック、ノッカーロックSP、シアー、シアートーション』を取り外し》
《ハンマーを固定しているピンを抜いて『ノッカー、ハンマー、ハンマーSP』を取り外し》
《リアシャーシ内部はこのパーツ類で構成されている》
《ハンマーローラーを取付け》
《『ハンマー、ハンマーSP、ノッカー』を取付け後、ピンを挿入固定》
《『ノッカーロック、ノッカーロックSP、シアー、シアートーション』を取り付け後、シアー用ピンを挿入固定》
《シアートーションをノッカーへ引っかける際は一度ハンマーを起こしてシアーを掛けた状態にし、ノッカーを押し込むと引っかけ易くなる》
《リアシャーシ内部組み換え完了》
《メインフレームに組み込み》
《ハンマーローラー交換後》《ハンマーを起こして『フルオートシアー』との連動動作をチェック、OK》

5)インナーバレル清掃、スライド、メインフレーム各可動部注油メンテナンス、本体組み上げ
《インナーバレル内の汚れを除去、ホップ突起形状のチェック》《シリンダー可動部へ注油》
《スライド部組み上げ》
《メインフレーム可動部へ注油》《本体組み上げ後セレクターの切り替え動作チェック、OK》

6)マガジンのメインバルブ、注入バルブの緩みを締め込み
《緩んでいるメインバルブの再締め込み》
《緩んでいる注入バルブの再締込み》
《発射動作確認、修理完了》

■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・72m/s(0.2gBB)
※外気温により初速は変化します。

修理 カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのは『東京マルイ グロック18C ガスブローバックハンドガン』でした。上記6項目の作業を実施致しました。摩耗したセレクター内部のクリックパーツの交換を行い切り替え時のクリック感が戻っており射撃中にセレクターが下がる不具合が改善、また破損した『シリンダースプリング』と『ハンマーローラー』を交換、メンテナンスによりフルオート発射動作が快適になっています。マガジンにつきましてはバルブの緩みが御座いましたので再締込みをしています。修理後の初速は72m/s(0.2gBB)、セミ、フルオート発射動作問題御座いません。

ガスブローバックハンドガンにおかれましては、細かい機械部品が連動する事により発射動作を行う仕組みとなっております。またトイガン(玩具)という性質上、不正改造防止により『あえて強度の弱い材質を用いて設計/製作が行われている』為、高精度の工業製品とは違いご使用を続けると必ず内部部品が消耗します。ご依頼品は『秒間25発/秒のフルオート射撃』が可能な『グロック18C』モデルでセミオート射撃のみのハンドガンとは異なり駆動部品の消耗ペースが速い為、故障症状が発生した際には定期的な部品交換が必要となります。

ガスブローバック製品におかれましてはご使用中に動作の異常を感じましたら無理にご使用するのを止めて頂き、『ご購入頂いた販売店もしくは製造販売元メーカー様』へお問い合わせをお願い致します。ご依頼品の機種にもよりますが弊社では国内製ガスハンドガンの故障修理を承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい。

弊社では国内製ガスハンドガンの修理、メンテナンスが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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