レプマートのお知らせ、情報を発信しています。

G&G ARMAMEN TR16 MBR 308WH 海外製電動ガンの修理、カスタムをさせて頂きました【MOSFET基盤修理/オーバーホールメンテナンス/駆動系統カスタム整備】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理、カスタム対応をさせて頂きました。

・G&G ARMAMEN TR16 MBR 308WH 海外製電動ガン カスタム品

修理のご依頼内容は『電子トリガーシステムMOSFET基盤の電気配線切れ』とのご依頼でした。

故障原因はストック内部に収納されているMOSFET基盤電気配線の断線による故障、また本体内部はご使用によりインナーバレル、チャンバーユニット、メカボックス内部共にホコリや異物を吸い込んで汚れている状態でした。

この度、MOSFET基盤の修理に加え内部のオーバーホールメンテナンス、また一部カスタムされている点の手直しも含め駆動系統の再整備を行い修理、カスタム対応を実施致しました。

G&G ARMAMEN TR16 MBR 308WH 海外製電動ガン カスタム品 修理 カスタム内容

修理ご依頼内容

『電子トリガーシステムMOSFET基盤の電気配線切れ』

故障原因

ストック内部に収納されているMOSFET基盤電気配線の断線による故障、また、本体内部はご使用によりインナーバレル、チャンバーユニット、メカボックス内部共にホコリや異物を吸い込んで汚れている状態

現在カスタムが行われている箇所と問題点

・マガジンオートストップ検知センサーの撤去
・セクターギアとスパーギアがG&G製ではなく他社品へ交換:本来の11.1vに合わせたセクターギアカットがされておらず初速を高める為にフルストローク仕様に変更されている(7.4Vリポで運用中との事)
・スパーギアにはクライタック製が使用されており付属のスプリングシムにより回転性能が悪くギアノイズが大きい
・メインスプリングにはばね鳴り防止処理がされているものの、ばね鳴り音が大きい

修理、カスタムのポイント

①断線したMOSFET基盤の修理:基盤に電気配線を通す為の穴開け、配線接続、ハンダ付け処理
②メカボックス内部オーバーホールメンテナンス
③交換されている交換されているクライタック製スパーギアによりギアの回転性能が悪い為スプリングシムを撤去、回転性能/静音性の高いジュラコン製スペーサーへ組み換え
④駆動系統の再整備【ギアシム調整、ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整】
⑤ばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整:95~90m/s(0.2gBB)
⑥インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス

修理 カスタム製作に使用したパーツ

■計:1点
・SPARK industries 不等ピッチスプリング M90 ¥720
https://repmart.jp/products/ra05027.html

修理 カスタム作業内容

1)断線したMOSFET基盤の修理:基盤に配線を通す為の穴開け、配線接続、ハンダ付け処理
《ご依頼品本体》
《ストック内部の電気配線が断線している》

《ロアレシーバーユニット》《コネクタ部異常無し》
《バッファーチューブ取り外し》
《基盤接続部分の根本から電気配線が千切れている》
《この状態では基盤にハンダ付けが出来ない》
《基盤上の電気配線を通す穴をドリルで開け直す》
《プラスとマイナス側2箇所穴あけ、基盤が割れない様に注意が必要》
《開けた穴に電気配線を通した後にハンダ付け》
《ハンダ付け完了》

《バッテリーを接続し動作チェック、OK》

2)本体分解、内部状況調査
《ロアレシーバー部》
《45°セレクター導入により操作性が非常に高い》
《ダミーボルトとボルトリリースレバーは連動可、ダミーボルトを開いた状態でロックが出来てホップ調整がし易い》
《オートストップ検知パーツが撤去されておりメカボックスも一度開封されている》
《モーターは高電圧対応トルク型のイフリートモーターを搭載》
《メカボックス》

《スプリングガイドは一見交換が容易なQD式に見えるもののQD式ではない》
《メカボックス内部:給排気パーツ類》
《ピストンヘッドの打撃面には吸い込んだ枯葉の様な異物が多数付着している》
《ピストンユニット:ピストンラックはフル金属歯》
《グリス汚れあり》
《メインスプリング》
《チューブが巻かれておりばね鳴りを抑える為と思われる、スプリング自体交換要》
《ギア3点:セクターギアとスパーギアはG&G純正ギアではない》
《スパーギアはクライタック製、スプリングシムが付属》
《セクターギアはロケットアームズ製》
《セクターカットはされておらずピストンをフルストロークし初速を向上させる為にギア交換が行われている》
《本体ETUスイッチ》
《オートストップ検知センサーは撤去されている》
《タクトスイッチ異常無し》
《分解部品検査》

3)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

4)交換されているクライタック製スパーギアによりギアの回転性能が悪い為スプリングシムを撤去、回転性能、静音性の高いジュラコン製スペーサーへ組み換え
《スプリングシムを撤去:ギアノイズが大きく回転性能も悪い》
《回転性能、静音性の高いジュラコン製スペーサーへ交換》
《サイズを合せて取付け》

5)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

6)ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整

7)再組立て、グリスアップ、オイル注油
《給排気チェック》
《メカボックス内部完成》

《メカボックス完成》

8)ばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整(0.2g弾:90~95m/s)
《使用部品:SPARK industries 不等ピッチスプリング M90》

9)インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
《チャンバーユニット》
《インナーバレル内部は真っ黒に汚れている》
《チャンバーユニット分解》
《ホップパッキンはV型2点保持タイプ、損傷無し》
《インナーバレル内清掃》
《注油メンテナンス、組み上げ》
《ホップ突起形状のチェック》
《チャンバーユニット完成》

10)本体へMOSFET基盤電気配線接続、絶縁処理
《修理後のMOSFET基盤、電気配線》《本体とのコネクタ接続部分が外れない様に収縮チューブで保護》

《ETU基盤を収縮チューブで絶縁処理》

《修理完了》

■最終動作確認、約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・ノンホップ時:95m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:91m/s(0.2gBB)

※約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。
※7.4v リポバッテリーにて動作検査致しました。

修理 カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのはG&G ARMAMEN TR16 MBR 308WH 海外製電動ガンでした。上記10項目の作業を実施致しました。メカボックス内部オーバーホール作業後、ギアシム調整、モーターの位置出し等各部再整備致しました。組み込まれているクライタック製スパーギアのスプリングシムを撤去しジュラコン製スペーサーへ組み換え、回転性能、静音性を改善しています。再組立て、グリスアップ、オイル注油済み、ばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換を行い初速調整(0.2g弾:90~95m/s)を致しました。

インナーバレルチャンバーユニットにつきましても分解メンテナンス済み、断線していたMOSFET基盤の修理を致しました。修理後の初速はノンホップ時95m/s(0.2gBB)、適正ホップ時91m/s(0.2gBB)、セミ、フルオート発射動作問題御座いません。駆動系統の再整備により動作時のばね鳴り音やギアノイズは低減し、取り付けられたサプレッサーの効果も相まって射撃音は小さくなっています。弾道性能につきましても左右へのブレも無く40m先まで真っ直ぐに伸びる弾道となっています。

G&G ARMAMEN TR16 MBR 308WH は308口径(7.62×51mm弾)民間仕様のARライフルをモチーフとした電動ガンになります。電子トリガーシステムを搭載し軽いトリガープルに加えエアソフトガン初となる45°セレクターにより操作性が向上、また全長の長いライフルにも関わらず本体重量が約3kgと軽めでロングバレルとオリジナルホップシステムにより実射性能も高くサバイバルゲームでもお取り扱い易い商品となっています。

本ご依頼品は最新のG2メカボックスと小型化されたMOSFET基盤を搭載しています。ストック内部のバッテリー収納スペースは広めですが、それでもご使用の際に何度もバッテリーの出し入れを行っている内に本件の様な損傷が発生してしまう場合が御座います。MOSFET基盤自体に損傷は無く断線のみでしたので、電子基盤のハンダ付け箇所を修復し修理をさせて頂きました。G&G製ETU搭載電動ガンをお取り扱いになられる際には電気配線の断線にご注意をお願い致します。

弊社では電動ガン全般の修理、メンテナンス、カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です