2025年11月21日作成
プレートキャリア(Plate Carrier)は、その名の通り、防弾プレートを持ち運ぶための装備です。
防弾プレート収納するためのポケットを備えているため、チェストリグなどの弾薬を持ち運ぶことを主眼に置いた装備と比べ、高い防弾性能を持ちます。
PALS規格に対応したポーチなどの装備を簡単に追加でき、拡張性にも優れていることから、MOLLEシステムの中核となる装備となっています。
1. プレートキャリアとは?
プレートキャリア(Plate Carrier)とは、防弾プレート(防弾板)を収納し、銃弾や破片から身体の重要な部分(主に胸部や背部)を保護するためのタクティカルベストです。
従来の重装甲のボディーアーマーに比べ、軽量で機動性を意識した設計になっており、防御力と装備のカスタマイズ性を両立させた、現代の戦術装備において重要かつ、MOLLEの中心的な装備となっています。
また、MOLLEシステム(PALSウェビング)に対応しており、マガジンポーチ、ホルスター、医療キットなど、必要に応じて装備を自由に増設できるため高い拡張性があります。
本来は軍・警察用などの法執行機関用として開発されましたが、民間軍事会社(PMC)、民間のタクティカルユーザー・サバイバルゲーム(サバゲー)愛好家などにも使用されています。
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基本構造
プレートキャリアの構造は、次の4つの基本パーツで構成されています。
- 1、フロントパネル(胸部)
- 2、バックパネル(背中)
- 3、カマーバンド(ウエスト固定部)
- 4、ショルダーストラップ(肩)
上記に加え、主要機能として防弾プレートを収納するためのプレートポケット、装備を拡張するためのPALSウェビング(Pouch Attachment Ladder System、ポーチ・アタッチメント・ラダー・システム)がプレートキャリアには、装備されています。
プレートキャリアの種類
重装型プレートキャリア(Tactical Plate Carrier)
軍・法執行機関向けに防護と重装備を前提とした拡張性をもったプレートキャリアです。
硬質プレート(SAPI/ESAPIなど)に加え、モジュール装備(MOLLE/ポーチ装着)などを多数の装備を搭載することを目的とした構造となっています。
- PALS(Pouch Attachment Ladder System)が全面に配置。
- 重装備向けの構造(強化ナイロン、厚手のカマーバンド)
- サイドプレート対応タイプが多い。
- 重量は比較的重い(1.5kg~3kg以上)
- 長時間行動、作戦用として耐久性を最優先。
- プレートの固定がより堅牢で、内側パッドも分厚い。
- 高機能(クイックリリース、ラジオポーチ装備、ケーブルルーティングなど)
タクティカル・プレートキャリアは、防御・装備量・耐久性を最優先したフルスペック型です。
軽量型プレートキャリア(Lightweight Plate Carrier)
機動性・快適性を重視し、必要最低限の防護+装備に絞った軽量プレートキャリアです。
- PALSウェビングが最小限(前面と背面の一部のみ)
- サイドプレート非対応が多い。
- カマーバンドは細め、伸縮素材が多い
- 重量が非常に軽い(500g~1.2kg程度)
- クッション・パッドなど簡略化。
- 通気性や動きやすさを優先した構造。
- 走る・屈む・素早く動く場面に最適。
軽量型は、軽さと動きやすさを最優先した最低限の装備のプレートキャリアです。
重装型と軽量型プレートキャリアの違い
| 重装型プレキャリ | 軽量型プレキャリ | |
|---|---|---|
| ウェビング | 全面に配置 | 最低限配置 |
| ポーチ装着数 | 多い | 少ない |
| カマーバンド | 厚く幅広 | 細くシンプル |
| サイドプレート | あり | 無しが多い |
| 重量 | 1.5~3kg以上 | 0.5~1.2kg |
| 肩パッド | 太くて厚い(重量対策) | 薄く最小限 |
| 背面構造 | クッション厚フレーム入り、ケーブル通路有 | クッション薄 or 無しシンプル構造 |
隠蔽型プレートキャリア(Concealment Plate Carrier)
装備が目立たないように隠蔽(コンシールメント)できるように設計された、日常やセキュリティ用途にも使いやすい低プロファイル型(薄型)です。
- PALSなどの拡張性はない。
- 軽量で薄く、プレートの厚み・装着範囲も最低限。
- 日常に溶け込むため、服の下に着用。(目立たないため)
- 軍隊向けではなく、法執行官向けのLE装備。
- 例)警備、私用防護、セキュリティガード用途など。
プレキャリの比較
サバイバルゲームでは、リアル装備を楽しみたいといったニーズから、隠蔽型でなく、重装型、軽量型プレートキャリアが人気です。
ここでは、隠蔽型プレートキャリアを除く、2つのタイプとチェストリグとの特徴を比較しました。
| 重装型 | 軽量型 | チェストリグ | |
|---|---|---|---|
| 主目的 | 防護+装備 | 防護+装備 | 弾倉、装備の携行 |
| 防弾 | 防弾プレート収納可 | 防弾プレート収納可 | 防弾プレート不可 |
| 重量 | 重装備 | 中装備 | 軽装備 |
| 機動性 | ![]() | ![]() | ![]() |
| 通気性 | ![]() | ![]() | ![]() |
| 拡張性 | 拡張性が高い | ![]() | 拡張性が低い |
| その他 | リアル装備を楽しみたい重量感のある装備をしたい | とにかく軽くしたい暑い時期のサバゲー素早くマグチェンジをしたい装備をミニマルにしたい |
上記から、防御力を重視するならプレートキャリア、軽さ・動きやすさを重視ならチェストリグ、防御も捨てがたく、動きやすさも重要なら双方のメリットが生かせる(デメリットも。)軽量型プレートキャリアがおすすめです。
防御力を重視 → 重装型プレキャリ
ハイブリッド → 軽量型プレキャリ
軽さ、動きやすさ重視 → チェストリグ
サイズ選びのポイント
プレートサイズで決まる
実弾からの防護を考えたとき、一般の「服のサイズ」ではなく、収納する防弾プレートの寸法に合わせてキャリアを選ぶべきです。
しかし、サバイバルゲームでは防弾の必要がないため、考えなくても問題ありませんが、考慮するとよりリアルさを追求できます。
多くのモデルはSAPI規格に準拠しており、日本人の標準的な体格では、Mサイズが一般的です。
| 規格 | プレートサイズ | 身長(目安) |
|---|---|---|
| S(スモール) | 約220 x 300mm | 160~170cm |
| M(ミディアム) | 約240 x 320mm | 170~180cm |
| L(ラージ) | 約260 x 340mm | 180~190cm |
カマーバンド(横腹部分)やショルダーストラップ(肩部分)は体形に合わせて調整可能なので、あまり気にしなくても問題ありません。
重量
サバゲーでのプレキャリ装備の総重量は2.5~4kgになることもあります。体力に自信の無い方や、初心者は動きやすい軽量モデルで、必要最低限のポーチ類の増設がおすすめです。
よくある質問(FAQ)
プレートは入れた方がいい?
入れたほうが見た目は良いです、サバゲー用途ならダミープレートで十分。フォーム製の軽いプレートがおすすめです。
夏でも着られますか?
軽量モデルがおすすめですが、重装型でもボディアーマーベントなどの蒸発・換気システムを使うとさらに快適です。通気性の良いチェストリグもおすすめです。
女性でも使える?
軽量モデルで装備を少なめにすれば、軽く女性でも大丈夫です。
どのブランドがおすすめ?
Warrior Assault Systems、AGILITE、DIRECT ACTIONなどが人気です。
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まとめ
サバゲーにおいて、プレートキャリアは、現代の多くの軍隊や法執行機関で実際に使用されている装備であるため、それを再現することで本格的なミリタリー雰囲気を楽しめます。
また、多くのプレートキャリアはMOLLEシステムなどのモジュール式となっており、ポーチやホルスターなどの装備品を自由に取り付け、カスタマイズ可能で、これにより、自分のプレースタイルや必要な弾薬・小道具の量に合わせて最適化できます。
サバゲー用途では防弾性能は不要のため、軽量性、デザイン性、収納性(マガジンポーチ等)、など個人の好みで選んでもよいでしょう。
装備を整えれば、サバゲーの楽しさも快適さも大きく向上します。
記事を参考に、ぜひ自分に合ったプレートキャリアを選んでみてください。

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