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新型兵器と改良され続ける兵器

ミリタリーの世界は時代の変化とともに進化をつづけ、常に新しい兵器が生み出されています。

開発のすすむ最新兵器と、改良を重ねて使い続けられる兵器をご紹介します。

新型の兵器

電磁加速砲(レールガン)

新しい兵器の中でも特に注目されている兵器がレールガンです。

レールガンは電磁的に弾丸を打ち出す電磁加速砲と呼ばれる兵器で、通常の発射薬(ガンパウダー)を利用した大砲よりもはるかに速い初速が得られ、より遠くの目標を狙うことができます。

米海軍用に開発されたレールガンは100㎞を超える巡航ミサイル並みの射程があり、しかも巡航ミサイルと比べて安価なコストで攻撃可能なことが大きな利点です。

とはいえ、レールガンもまだまだ問題の多く、大量の電力を消費するため発射装置が大きいことが問題となっています。

戦車にレイルガンを搭載するなど、小型化に向けて開発は進んではいますが、陸上での利用はまだまだ難しいようです。

2018年現在、実戦的に運用されているレールガンはアメリカ海軍のズムウォルト級駆逐艦に搭載されたレールガン一機しかありません。

レールガンは爆撃のほかにも様々な利用が可能で、特に迎撃することの難しい弾道ミサイルに高初速のレールガンを使えば早く正確に狙い撃つことができると考えられています。

今後、個人の携行する武器としてのレールガンにも大きな可能性がありますが、消費電力の問題から実用化されるのは、まだまだ先のこととなるでしょう。

F-35と無人戦闘機

F-35は話題の新戦闘機で、2006年の初飛行からすでに10年以上の経ちます。

F-35には多数のバージョンがあり、低距離離着陸能力がある海軍仕様のF-35Bは2015年に運用を始めており、最新のF-35C 艦上戦闘機は2019年に運用が開始される予定です。

そんなF-35に続く戦闘機もすでに開発が始まっています。

次世代の戦闘機は完全に無人化されることが検討され、仕様について様々な意見交換が行われています。

完全無人化することにより人的コストを削減できるだけでなく、パイロットの体にかかる負担を考慮する必要がなく、対処能力も格段に上がることが大きなメリットと考えられています。

完全無人化すれば、射出座席なども不要になりスペースも削減できて機体の軽量化にもつながります。

このように完全無人化することで得られるメリットは大変大きくその運用が期待されていますが、導入予定は2040年と、かなり先です。

シグザウエル M17/M18

つい最近アメリカ軍はSIG SAUER P320をベースとした新しい拳銃、SIG SAUER M17/M18を制式に採用しました。

XM17 MHS(Modular Handgun System)コンペにおいて米軍標準のサイドアームとして選ばれたSIG SAUER M17/M18は、フルサイズモデルはM17、キャリーサイズはM18と呼ばれています。

アメリカ軍が制式に採用していたハンドガンであるベレッタM92は信頼のおける武器でしたが、導入からすでに30年以上も経ち、昨今の情勢に対応しにくくなってきたことが新ハンドガンの導入の理由とされています。

SIG SAUER M17/M18は拡張性が高く、ガンバレルを9mmから10mmに簡単に交換可能で、ミッションに応じて最適なハンドガンにカスタマイズできます。

アンダーバレルにはピカニティーレイルが標準装備され、ライトやスコープなどをすぐに取り付け可能です。

また選定においてコストが重要視されましたが、この点でも新ハンドガンは秀でていて、ベレッタM92よりもはるかにコストが安く済むため、それだけ新しいハンドガンへの入れ替えも早く行うことができます。

アメリカ軍はますます戦略・戦術機動性を重視してきており、こうした観点からも小型の新ハンドガンは最適な選択となっています。

このように魅力的なSIG SAUER M17/M18ですが、デメリットもいくつかあります。

たとえば、カスタマイズ性が高いこともあり、うまく活用する・習熟するまでに時間がかかる点が挙げられます。

また、個人が勝手にカスタマイズすることで部隊としての統合性が失われるという点や、個人的にはデザイン性が悪いのは気になるところです。

ドイツの武骨なデザインのSIG SAUER M17/M18は実用性では文句ないのですが、イタリア生まれのM-92と比べるとデザイン的に劣る気がします。

 こうした難点もあるとはいえ、新時代にふさわしいハンドガンであることは確かで、前線部隊から順に切り替えが進んでいっています、そのうち映画などでもこの新ハンドガンを目にする機会が増えることでしょう。

改良され続けている現役兵器

M16ライフル

アメリカをはじめとして各国で軍事費の削減が進んでいますが、これは経済恐慌による政府予算の削減と冷戦が終結したことが大きな要因です。

こうした軍事予算の削減は新兵器の取得にも大きな影響を与えるため、既存の兵器や武器を改良するなどして、新兵器取得コストの削減の努力が各国でされています。

その一つがアメリカ軍のメインライフルであるM16及びM4で、M16ライフルは導入されてから50年近くたちますが、それでもまだ様々な改良を施されて利用されています。

たとえば、M16の銃身を短くしたモデルのM4は、アメリカ軍においては歩兵の中心的な武器で、その基本構造はM16ライフルと大きくは違いません。

またアンダーバレルグレネードライフルのような様々なアクセサリーを活用することも行われています。

このような工夫をこらすことで銃寿命の延命が行われていますが、いつまでこの工夫が通用するかは未知数です。

M1エイブラムス戦車

アメリカ軍のM1エイブラムス戦車も改良され続けている兵器のよい例です。

この戦車は1970年代に導入されましたが、依然としてアメリカ軍の主力戦車として活躍しています。

その登場以来、何度もバージョンアップを重ねてきていますが、それも限界に近づきつつあるようです。

無理もないことですが電子機器の面でM1エイブラムスは、他国の軍隊の持つ主力戦車より遅れていると言わざるを得ません。

しかしアメリカの軍研究所では新型戦車の開発を進めており、次第に戦車の切り替えが進んでいくことでしょう。

B52爆撃機

さらに航空機においても既存兵器に改良を施すことによって、コスト削減を図る努力が頻繁に行われています。

たとえば、超空の要塞と呼ばれるアメリカの戦略爆撃機 B52は1955年に運用を始めてから実に70年近くたちますが、まだまだ現役で、しかも驚くべきことに2050年まで運用されることになっています。

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