お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理、カスタム対応をさせて頂きました。
・東京マルイ Mk18 Mod.1 次世代電動ガン
ご依頼内容は『異音がして弾の発射が出来ない、セレクターが外れている』とのご依頼でした。
本体分解調査の結果、カスタムグリップへ組み換えを行った際にメカボックス内部のギアとモーター先端の『ピニオンギア』の位置調整が正しく出来ていなかった事による故障でした。
今回メカボックス内部オーバーホール作業、各部再整備、故障箇所に加えカスタムグリップ組み込み調整を行い修理、カスタム対応致しました。
東京マルイ Mk18 Mod.1 次世代電動ガン 修理、カスタム内容
故障状況
異音がして弾の発射が出来ない、セレクターが外れている
故障原因
モーター先端の『ピニオンギア』が欠けている状態
追加カスタムご希望内容
【ホーグカスタムグリップ組み込み調整】
修理、カスタム製作のポイント
①メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
②損傷しているモーターピニオンギアをカスタム品へ交換
③ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
④カスタムグリップ装着時ベベルギアとモーターピニオンギアの位置出し
⑤ピストン2番目ラックのカット加工【ピストンクラッシュ対策】、ピストンヘッド吸気ポート加工【給排気性能向上】
⑥各部グリスアップ、オイル注油を実施、快適に動作する様再整備
⑦外れているロアレシーバーのセレクターを取付け修理
⑧ホーグカスタムグリップ組み込み、モーターノイズ調整
⑨インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
⑩リコイルユニット、ダミーボルトメンテナンス
修理、カスタムに使用したパーツ
■計:1点
・LayLax ハードピニオンギア ¥2,200
https://repmart.jp/products/lay3923.html
修理、カスタム内容
1)本体分解、故障原因調査
《ご依頼品外観》
《セレクター、チャージングハンドルが外れている状態》
《グリップはカスタムグリップに組み換えられている》
《底板は外れている状態》
《取り外されたパーツ類のチェック、欠品無し》
《ロアレシーバーユニット》
《ダミーボルトパーツ類異常無し》
《セレクターの受け側パーツと固定ネジは残っている》
《リコイルバッファーチューブ取り外し》
《ピストンは後退した状態で停止、内部に高負荷が掛かったと思われる》
《モーター》
《故障原因の特定:先端のピニオンギアが欠けておりベベルギアとの位置ずれにより破損したと思われる、交換が必要》
《取り外したカスタムグリップ》
《外観上異常無し》
《メカボックス》
《メカボックス内部》
《給排気パーツ類》
《ピストンユニット》
《ご使用による汚れあり》
《ギア3点損傷無し》
《モーターピニオンギアと接触するベベルギアも損傷無し》
《スイッチユニット》
《接点端子異常無し》
《分解部品検査》
2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
3)損傷しているモーターピニオンギアをカスタム品へ交換
《使用部品:LayLax ハードピニオンギア》
《ピニオンギア取り外し》
《カスタムピニオンギアを圧入》《ピニオンギア交換後》
4)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
5)カスタムグリップ装着時ベベルギアとモーターピニオンギアの位置出し
6)ピストン2番目ラックのカット加工【ピストンクラッシュ対策】、ピストンヘッド吸気ポート加工【給排気性能向上】
《セクターギアとの接触を予防する為ピストン歯2番ラックをカット》
《カット後》
《ピストンヘッド前面に吸気ポートを作製、エアの吸気性能を向上》
《給排気性能チェック、OK》
7)再組立て、接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油
《接点グリス塗布》
《メカボックス内部完成》
《メカボックス完成》
8)外れているロアレシーバーのセレクター取付け修理
《修理の際には裏側のダミーセレクターを外す必要あり》
《セレクターと受け側のパーツ》
《再び外れない様ネジロック剤で固定》
《ネジ締め込み》
《セレクター修理完了》
《最後に裏側のダミーセレクターを取付け》
9)ホーグカスタムグリップ組み込み、モーターノイズ調整
《グリップ/モーター取付け、リコイルバッファーチューブ取付け後にモーターのノイズを微調整》
10)インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
《チャンバーユニット分解》
《チャンバーパッキンゴム、綺麗な状態》
《メンテナンス、組み込み》
《チャンバーユニット完成》
11)リコイルユニット、ダミーボルトメンテナンス
《バッファーチューブ内オイル注油》
《ロアレシーバーユニット完成》
《ダミーボルト周り注油メンテナンス》
《カスタムグリップ組み換え後の仕上がり検査》
■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■修理後の初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・ノンホップ時:94m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:93m/s(0.2gBB)
※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。
※7.4v リポバッテリーにて動作検査致しました。
修理、カスタム担当者コメント
今回ご依頼頂きましたのは東京マルイ Mk18 Mod.1 次世代電動ガンでした。上記11項目の作業を実施しました。メカボックス内部オーバーホール作業後、損傷しているモーターピニオンギアをカスタム品へ交換修理致しました。ギアシム調整、カスタムグリップ装着時ベベルギアとモーターピニオンギアの位置出し、ピストンクラッシュ予防の為ピストン2番目ラックのカット加工、給排気性能改善の為ピストンヘッドへ吸気ポート加工等駆動系統を再整備、接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油を行い組み上げ済みです。
外れているロアレシーバーのセレクターを取付け修理、ホーグカスタムグリップ組み込み、モーターノイズ調整を致しました。インナーバレルチャンバーユニット、リコイルユニット、ダミーボルトにつきましてもメンテナンス済みです。修理後の初速は適正ホップ時93m/s(0.2gBB)セミ、フルオート、オートストップ動作問題御座いません。
現在、電動ガン用として様々なデザインのカスタムグリップが販売されています。グリップ部分を分解して交換を行い調整がそれほど必要のない商品も中には御座いますが、基本的にはグリップの長さが変わる事によりモーターの位置調整が必要となります。この位置調整がずれたままご使用されると『激しい異音や動作不良の原因』となります。また、グリップ形状によっては内部配線の取り回し変更が必要となる場合も御座います。組み換え後に『異音がする、動かなくなった』等の症状が御座いましたら弊社にて内部オーバーホール含め調整致しますのでお気軽にお問合せ下さい。
弊社では国内/海外製電動ガンの修理、メンテナンス、カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。