ショットガン。・・・それは男のロマンです。
襲いかかるゾンビーをショットガンで倒す女性戦士も素敵です。
映画でおなじみのシーンですが、私はなぜかショットガンを敬遠していました。
その理由は、ショットガンをよく理解していなかった為で、ポンプ・アクション以外は使い方がよくわからなかったのです。
そんな私が去年、3gun大会に参加させて頂いた時、初めてショットガンというものを手にしました。
(大会ではショットガンを貸して頂いたのですが、さすがに大会前に使い方だけはネットで情報収集)
その時に貸して頂いたのは、東京マルイのM3 Super90で、取り扱いが慣れない上に、ポンプ・アクション兼エア・コッキングが重く感じられ、決して体力のある方ではない私は、すぐに息切れ状態となりました。
でも、楽しかったです。とにかく楽しかったです。参加者の方々が口を揃えて「ショットガンは楽しいね〜!」と言ってましたが、本当にその通りでした。
これを機にどうしてもショットガンが欲しくなり、早速マイ・ショットガンを探すことにしました。
そこで、ショットガンの扱い方を勉強して、映像などを見ていると、ショットガンのシェルをシャカシャカとチューブに入れる動作もかっこよく、やはり何らかの形でシェルを扱うエアガンが欲しくなったのです。
東京マルイのショットガンは、一発に30個の6mmBB弾が入るショット・シェルを採用し、一回撃つと3発のBB弾が出るので10発撃ったらシェルを手動で排莢します。
他のメーカが出しているショットガンは、一発のシェルに1個の6mm BB弾が入り、リアルなシェルのローディングと排莢アクションを楽しめますが、それだけシェル数を何らかのシェル・キャディー等に入れる必要があります。
予備シェルやキャディーなどを含めた金額を考えると、予算的に東京マルイのショットガンがお得かと思いました。
そうなると、必然的にレミントンのM870か、ベネリのM3 Super90になります。
同じ30発入りシェルを採用していますが、前者はガスショットガン、後者はエアショットガン。
ガスショットガンは、ポンプ・アクションの負荷を軽減し、さらに、M870はピカティニー・レイルが標準でついているのでサイトも取り付け可能な上、様々なオプションが対応しています。
それに対して、M3はポンプ・アクションがやはりやや重く、オプションがM870より少ない様です(サイト用のピカティニー・レイルは別メーカーの部品で後付けできます)。
それでも最終的に選んだのは、M3 Super90でした。
なぜなら、値段の安さ、冬でも心配せずに使えるエア・コッキング方式、と持ちやすいピストル・グリップ等もありますが、一番の決めては length of pull (銃底から引き金までの距離)でした。
お店に行って、実際にM870とM3をそれぞれ持たせて頂きましたが、構えた時の感触の違いは、一目瞭然でした。
ここで少し、実銃のショットガンについて書きます。
まず、ショットガンの最も特徴的な利点は、そのシェルの種類を簡単に入れ替えられる事です。
なぜなら、1シェル=1マガジンに近い状況なので、ダブル・オット・バックのシェルだけが入っているショットガンに、比較的簡単にスラグのシェルを一発装填できます。
結局この違いは、的での着弾パターンと、ショットガンの有効射程距離の違いになってきます、ダブル・オット・バックは弾が広がるので比較的近い的に向かって使い、より遠い的にはスラグを使います。
とても大雑把に言えば、ショットガンの有効射程距離は、ハンドガン以上、ライフル以下、つまり遠くて200m程度と言えるでしょう。
では、比較的長距離の射撃の際、ショットガンはどの様に狙いを定めればいいのでしょうか。
これは賛否両論でしょうが、基本的に、正しいチーク・ウェルドできまる銃身に対する目の位置と、フロント・サイトのアラインメントで狙う様です。
そして、正しいチーク・ウェルドを決めるのは、肩での銃底の位置です。
グリップを握り、銃底を肩に当てるので、length of pull が重要になってくるのだと理解しています。
M3を構えると、すっとストックが頬にあたり、自然にリアサイトとフロントサイトが並びます。
とにかく狙いやすいです。
上記の狙い方であれば、格別ピカティニー・レイルと それに付けるサイト類は必ずしも必要ないと思います。
さすがベネリのセミオート・ショットガンです。
3gunコンペティターに愛用されており、米国の3gunチームのチーム・ベネリには屈指のシューターが揃っています。
軍・法執行機関でもよく使われています。
ここでまたトイガンの世界にもどります。
実銃の様にショットガンでドア・ブリーチングをする事はまずないでしょう。
そうするとシェルの種類は問いません(トイガンではシェルの種類もなにも、BB弾だけ撃ちますが…)。
ショットガンを、スナイパー役の銃に使うのは難しいですが、特にM3 Super90は着弾のグループが小さく、精度がいいと言われています。
なので、サバゲーでは、相手を遠くから精度よく狙って撃ち、突撃し相手に近づくにつれ、一回撃つとBB弾が3発出るM3で相手を圧倒できます!
実際にサバゲーで使った際、相手に心理的な効果もあった気がします(「相手ショットガン持っているよ〜、怖いよ〜」)。
3gun大会では、その精度の良さとピストル・グリップの持ちやすさで、狙いやすく、良くあたるショットガンでした。
コンペティションでもサバゲーでも、同じ長所・短所があります。
長所は上に挙げた精度の良さと狙いやすさです。
リアサイトは、ウィンデージ(左右)だけ調整できますが、上記の通り、ほとんどフロントサイトだけ見ればOKだと思います。
短所は、ポンプ・アクションが重く、排莢用のレバー(トリガーの前に位置している)とセーフテー(トリガーの後に位置しており、左右に動かす)の操作には多少の慣れが必要である。
セーフティーには慣れるしかないですが、排莢用レバーの操作を助ける後付けオプションを取り付けたら排莢は大分楽になりました。
ポンプ・アクションの重さは、ポンプのフォア・グリップにザラザラした、スケートボード・テープを貼ると楽になりました。
あるいは、一度銃口を下げて、ピストル・グリップを握りながらポンプを引く方が、銃底を肩にあてたままポンプを引くより少し楽でした。
あとは、体を鍛えて頑張りましょう。
M3をもっただけで流れるアドレナリンで、大分コッキングをする際に気合いが入ります!
また、シェル=3×10発マガジンなので、ライフルやハンドガンよりマガジンの重さが気にならず、かさばる事もないです。
結局私はキャディーを使わず、ショットガンに直接予備シェルを取り付ける事にしました。
これも後付けオプションで、スリング、ストック、やチャンバー横等に予備シェルを5発ほど取り付けられます。
私の場合、伸縮性のある生地で予備シェルを5発抑えるホルダーを、マジックテープでチャンバー横に取り付けています。予備シェルから、シェルの装填位置までの距離が近いので、リロードが速いと思います。
また、マジックテープでシェルを所望の角度に取り付けられます。私はやや斜めに取り付けて、シェルを引き抜きだしやすくしているつもりです。
あとは、シェルを色分けできるので、予備シェルが減ってきた目印にもなります。色としては、赤、緑、と白があります。
皆様、是非お店に行って直接ショットガンを構えて、ご自分にあったショットガンを選ばれる事をお勧めしますが、標準的な日本人体型(+おなか周りにお肉が少々(汗))な私は、東京マルイのM3 Super90がピッタリでした。