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世界のミリ飯は上手いのか?

軍事を語る上で武器弾薬と食料の補充などの兵站を無視することはできません。

そこで浮かぶ「各国の兵隊さんたちは、どんな食事を取っているの?」という素朴な疑問。

今回は知る人ぞ知るミリ飯について徹底調査してみたいと思います。読み進むにつれ、お腹の虫がぐ~となること、間違いありませんよ。

戦時中のミリ飯も豪華だった

第一次世界大戦や第二次世界大戦がおこなわれていたころ、アメリカ軍や旧日本軍はどんなモノを食べていたのでしょうか。

上記の映像では缶詰などもう食べれるときの面影はありませんが、戦時中のアメリカ軍の食事は、どれも現代の食生活に通じる美味しそうそうなメニューが並んでいました。

特にアメリカ軍には食事が軍隊をつくるという教えが根付いていて、良い働きをおこなった軍隊には、最高級の食事でもてなす伝統があったそうです。

ちなみに質素・倹約のイメージが強い日本軍でも、戦争時にはラムネや羊かんなどの嗜好品が振舞われていました。

ただこのような贅沢な食事にありつけたのは大きな艦艇に載っていた一部の軍隊だけの話で、陸兵など大半の兵士は干したお米やイモ・野菜のツルをかじっるような軍隊生活だったと思われます。

日本が戦争に負けた理由の一つが兵站であったことを考えてみても、豪華な食事を3度、兵隊たちに食べさせるだけの体力が、大日本帝国には無かったのでしょう。

自衛隊のミリメシ

時代は変わって、現代日本の自衛隊の食事は美味しいと言われていますが、ホントはどうなのでしょうか?

栄養バランスの取れた食事

日本の自衛隊は陸上・海上・航空と3つに分かれていますが、それぞれの基地や駐屯地には隊員食堂なる社食のようなレストランがあって、でき立ての食事がとれるよう工夫されています。

ひと昔前までは自衛隊員の食事はまずい・・・といわれていましたが、最近は自助努力が功を奏して、自衛隊員の食事はかくだんに美味しくなっています。

ちなみにそれぞれの基地で提供されるメニューは、栄養士の資格を持つ防衛省のスタッフが予算や栄養のバランスを考えて、1カ月の献立を考えています。

自衛隊といえば体力が資本のお仕事、立派なボディを作るためには栄養バランスの良い食事が必要不可欠なのです。

伝統の海軍カレー

自衛隊の中でも特に食事のレベルが高いといわれているのが、海上自衛隊です。

週に1度は伝統の海軍カレーをふるまうのが日課になっていて、コレを楽しみにしている乗務員さんも多いのだとか・・・。

ランチにカレーがでる日は、朝早い時間帯から海上自衛隊の調理スタッフが、キッチンに入り浸りになります。

潜水艦内の食事の準備は、まな板の上で食材を切るときもトントン音をたてながら包丁を刻んでしまうと、音波を検知され敵に見つかってしまうことから「絶対に音を立てないこと」が必須。

海上自衛隊の隊員が作るカレーは、日によってシーフードであったり、ジューシーなお肉が載っていたり・・さまざまです。

一度海に出ると数日は日本に戻れない航海も多いため「できるだけ香辛料を入れて、味にメリハリを加えること」が海軍カレーを作る極意なのだそうです。

海上自衛隊のスタッフが作るカレーは、もちろん一般の人が食べることはできませんが、一度で良いから海の上で絶品カレーを食べてみたいものです。

世界のミリ飯

戦闘など非常時に活躍してくれるのが、携帯型の糧食(レーション)と呼ばれる食事です。

1回分あたりの食事がきちんと缶詰やパックになって入っているため、さっと食べたいときに取り出して栄養を補給することができるようになっています。

こうした世界の軍隊のレーションは、原則として一般には購入できません。

ただ、どういうルートで出回ってきたのか、ネットやサイト上には「世界のミリ飯」として払い下げになった戦闘食料がオークションで数多く販売されています。

マニアの間で人気のある部隊のレーションは特に人気が高く入手が困難になっていますが、そこそこのお値段のレーションもありますので、興味のある方はオークション落札してみてください。

一般人がハマるミリ飯の今

ミリ飯というと自衛隊や世界の軍隊が、お腹を満たすために食べるものですが、最近では一般の方が食べるベーシックフードとして生活に定着化しつつあります。

その理由としてまず挙げられるのが火を使わずに開封するだけで食べられるためです。

温め直さなくてもすぐに食べることができる特殊な製法で作られているため、災害時の非常食として、あえてミリ飯をお買い上げする人たちが増えているのです。

アマゾンや楽天などのネットショップを見てみると「ミリ飯セット」「ミリ飯フルコース」なるものを発見。

詳しく調べてみると軍隊に納入している本物の食事ではなく、軍隊に納入している業者が同じ食材を使って一般向けに商品化した民生品のようです。

しかし民生品と言っても工場も作り方や味・製法などは、本物の軍隊食と同じです「気軽に軍隊の食事を、自宅で味わってみたい」と思う方ぜひお試しください。

製造から3年~5年程度は長期保存できるタイプが多いため、地震やゲリラ豪雨に備えてワンセット購入しておくのも、おすすめです。

レベルアップするミリ飯

日本のミリ飯と世界のミリ飯を見てきましたが、世界の軍隊用の食事は、昔と比べて確実に美味しくなっています。

町に出歩いてみると24時間ホカホカの肉まんやおでんが購入できる時代ですし、ファミレスのレベルも数十年前とは比べ物にならないくらい美味しく様変わりしています。

徴兵制度が消え、志願兵で軍隊が成り立っている今、美味しい食事を用意して、隊員の士気を高めていこう、入隊する隊員たちの数を増やしていこうというのが、世界各国の幹部たちの考えのようです。

日本と世界のミリ飯がどう進化をしてバージョンアップしていくのか、ますます目が離せません。

2 COMMENTS

石丼

自衛隊の食事は全然改善されていません。
例えば1食1000キロカロリーだとすると500キロカロリー以上が米です。おかずなんて微々たるもの。
地方の駐屯地は悲惨そのものです。栄養士もやる気はまったくなく、毎月ローテの献立はやる気を削ぎます。
栄養バランスは取れてないでしょう。なんせ野菜はまったく出ませんから。
士気が上がるわけが無いのです。
食堂のアンケートが反映されることはありませんし、この事を訴えると司令からお叱りを受ける始末…
SNSにアップされているのはその時限りの特別メニューなので騙されないようにしてください。現実は悲惨です。

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左翼に死を

旧帝国軍の食事は良質でした。所謂洋食やデザートは軍隊が普及させた物です。陸軍も内地の演習場で出される食事は農家の三男が涙するほど豪華でした。96式野戦炊事車と言う物が普及しており、電気炊飯器、電気調理器具による汁物を戦場で提供可能でした。単に海軍が負けて補給線が寸断されたから食事の質が落ちただけで、帝国軍は兵隊の食事に気を払っていました。サッカリンも旧陸軍が兵隊に甘い物を食べさせてやりたいと言う想いから開発された物です。発癌性は陸軍も予想外の事でした。

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