お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理・カスタム対応をさせて頂きました。
・ASG スコーピオン AVO3 海外製電動ガン
ご依頼内容は動作させると内部より異音がする、その他外装箇所に不具合があるとのご依頼でした。
本体内部の分解調査の結果、破損・摩耗している部品があり、故障により動作しなくなったものと思われます。
今回オーバーホール作業と共に破損部品をカスタムパーツへ交換、修理・カスタム再整備にて対応致しました。
ASG スコーピオン AVO3 海外製電動ガン 修理・カスタム内容
故障状況
1)動作させると内部より異音がする
2)初速が異常に低い 0.2gBBにて55m/s程度
3)コッキングハンドルを引くとダミーボルトが後退したまま動かない
4)セレクター操作時、クリック感が全くない
5)グリップ部のネジ欠損
カスタムのポイント
①破損したピストンをカスタム品へ交換
②気密が取れなくなったOリングをカスタム品へ交換
③セクターギアピックアップ歯調整(AOE調整)によるドライブ時の負荷軽減・ピストン寿命の向上
④タペットプレートの張り出しを加工・修正 破損防止
⑤元々セクターギアが3枚カットされているにも関わらず、一般的なメインスプリング(M80~90程度)が組み込まれておりレートが不足・初速が低い状態。メインスプリングを適正品へ交換、初速を向上。
修理・カスタムに使用したパーツ
■計:4点
・Retro Arms フルティースピストン 13.5枚歯 ¥1,580
https://repmart.jp/products/ra04732.html
・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html
・GAW FRUS-Oリング 電動ガン用 ¥420
https://repmart.jp/products/ra01119.html
・SPARK industries 等ピッチスプリング ¥780
https://repmart.jp/products/ra05031.html
修理・カスタム内容
1)メカボックス分解調査、故障箇所特定【ピストン部品の破損・ピストンOリングの劣化】
《メカボックス内部》
《グリスが切れている》
《ピストンラックが破損している》
《ピストンヘッドのOリング、気密が取れていない》
《ギア部品の破損は無し》
《セクターギア:ピストン解放側3枚カットされている》《下:ECU・上:FETの破損無し》
《ECU表面センサー》
《分解部品検査》
2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
3)ギアシム調整にてギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
4)ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整
5)破損したピストンをカスタム品へ交換、AOEアジャスター装着
《使用部品:Retro Arms フルティースピストン 13.5枚歯》
《GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《アジャスターを取り付ける為ピストンヘッドを加工》
《ネジロックで固定》
《ピストンユニット完成》
6)気密漏れのあるピストンOリングをカスタム品へ交換
《使用部品:GAW FRUS-Oリング 電動ガン用》
《Oリング取付け後》
7)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認 ピストン破損対策・ドライブ時の負荷軽減
《水平方向に負荷を逃がす状態:ピストン動作の立ち上がりが良くなる》
8)タペットプレートの張り出し部分の加工・修正
《修正前:セクター軸と当たる タペットが折れる可能性有り》
《加工・修正後:セクター軸との当たり無し》
9)再組立て、グリスアップ、オイル注油
10)チャンバーユニット清掃
11)レシーバー組み上げ、動きの悪いダミーボルト調整・セレクター部チェック・欠損しているグリップネジの再取付け
《ダミーボルト周り調整》
《調整後動作確認》
《グリップ欠損ネジ取付け》
12)スプリング交換にて低い初速を調整 95m/s前後(0.2gBB)
《元々入っていたスプリング:M80~90程度》
《セクターカットに合わせたレートスプリングを組み込み、調整》
《使用部品:SPARK industries 等ピッチスプリング》
■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■修理後の初速 【弾速測定器:X3200 MK3にて計測】
・作業前:ノンホップ時 55m/s台(0.2gBB)
・修理・カスタム後:ノンホップ時 94m/s(0.2gBB) 適正ホップ時 94m/s(0.2gBB)
※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。
修理・カスタム担当者コメント
今回ご依頼頂きましたのはASG スコーピオン AVO3 海外製電動ガンでした。
ピストン歯が折れて内部でクラッシュした事が故障の原因です。オーバーホールメンテナンスを行い、各部汚れの除去・再グリスアップ・オイル塗布を実施致しました。
破損・摩耗箇所はカスタムパーツへ交換し、初速調整含め上記5点のカスタムを実施、動きの悪いダミーボルトとセレクターも修理済み、欠損していたネジも新品へ交換致しました。
初速は95m/s前後(0.2gBB)へ向上しセミ・3バースト・フルオート・オートストップ動作問題御座いません。
海外製品では11.1v高電圧に対応出来る用にセクターギアの歯数をカットしている機種も御座います。本来であればセクターギアをカットした分、レートの強いスプリングを入れて初速の落ち込みをカバーしなければいけませんが、海外製品の場合、出荷元で組み込むスプリングレートがまちまちで適正な初速が出ていない場合が御座います。
また、極端に初速が低下した場合はメンテナンス不良、もしくは内部部品が摩耗・破損している可能性が御座います。本件の様に破損箇所をカスタムパーツへ組み換えて修理・カスタムも可能です。気になる症状が御座いましたら弊社へご相談下さい。
弊社では国内/海外製電動ガンの修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。