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陣地について

2015年2月19日 タスコム ミリタリー雑学

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陣地には主陣地予備陣地偽陣地が3つの種類がある。

主陣地がメインに使う陣地で、予備陣地が主陣地が突破されてしまった場合使う、リザーブの陣地、偽陣地は陣地の全体像を偽装するために作る、陣地に似せた偽物の陣地を指す。

この中で偽陣地は、敵方が主陣地や予備陣地と見間違うように地雷の埋設痕(実際には埋めずあたかも埋めたかのように偽装)を作ったり、鉄条網を引いたり、穴を掘って小銃用掩体のように見せかける陣地だ。

地雷は、特に戦車や装甲車の足を止めるのに有効で、主に交差点や開闊地、一本道など戦車が通りそうで、対戦車火器の掩体から見えて射撃できる地点に埋設される。

地雷だけでは嫌がらせ程度か、足止め程度にしかなりませんが地雷にひっかかったり、地雷があると気づいて地雷処理のために、速度が落ちた時は対戦車火器の威力が思う存分発揮できる。

戦車は、正面装甲が一番厚いので、できれば側方を射撃できる位置に陣取ることが大切だ。

戦車の搭乗員が一番恐れるのは、意外にもスモークの効果もなく、センサーに反応しない歩兵が持っている無誘導の対戦車火器、対戦車弾で、歩兵対策にサーマルという熱源を可視化する装置を備えているが、パッと出てきて射撃する歩兵のもつ対戦車火器はやはり怖いもの。

戦車は、キャタピラ部を破壊すれば動けなくなるが、射撃能力を喪失していないのであれば、修理してすぐ戦線復帰してしまうので、擱座させたら徹底的に破壊するべきだ。

陣地に配置する火器は、お互いの見えない部分、射撃できない部分をカバーしあうため、火器は互いの見えない部分を補うように配置する。

小銃の有効射程、機関銃の有効射程、対戦車火器の有効射程等を考慮し、最大限に射程を利用できるよう火器を配置。

各掩体は単なる穴だが、ライナープレート等の抗弾性のある掩蓋をかぶせれば生存性が増す。

射撃する方向に草があって見えない、盛り上がった地形が邪魔な場合は、偽装が崩されない範囲で工事をする。

偽装に関しては周りと同化するように作り、必ず敵方から見て確認しおかしくないか、必ず点検する。

また上空のヘリや衛星等からに対しても偽装するために、上空に対しても偽装する。

地上からの偽装は完璧でも、上から見たら穴を掘ったのが丸見え、というのはよろしくない。

陣地の手前には鉄条網を展開、鉄条網は戦車には効果はないが、人員に対しては障害となり得る。

地雷と鉄条網や拒馬(鉄製や木製の棒を組み合わせた戦車、車両用の障害)を組み合わせて障害としたものを複合障害という。

重要な交差点、一本道等にはやはり射撃が可能なように掩体を設け、陣地の周囲には監視ポスト、出入りするものはすべて誰何する。

動哨も置き、陣地を暴露しない範囲で周辺を警戒、夜間のタバコの火やライトの使用は光を漏らし、陣地の場所の暴露につながるのでタバコは吸わないか遮光された決められた場所で喫煙し、ライトは赤いフィルターをつけ光を抑えたものをつかい、使用は必要最低限度にする。

上空の偵察機等は陣地を偵察しているのか、陣地に対して攻撃しようとしているのかをよく見定める。

陣地の位置を探っているところに対空機関銃を発砲すればすぐに陣地を暴露するからだ。

またヘリについては効果があるが、音速に近いジェット機にはまず当たらないので射撃を開始してはならない。

指揮系統を通じて発砲するか否かをしっかり確認し、いざ射撃許可が下りれば猛烈な射撃を開始する。

敵の攻撃の兆候があれば、総員戦闘配置がかかり各人の持ち場となる掩体に入る。

まず火砲や迫撃砲による射撃が開始され陣地位置にVT、SQ、SMK混合(時限信管と着発信管、煙弾混合)で射撃が開始される。

煙は指揮系統を混乱させる目的と、敵の陣地目前の行動を秘匿する目的がある。

煙に紛れて地雷処理のための工兵や障害処理のための車両が進入してくる。

地雷でひっかかったり、射撃点に入ったならば攻撃を開始する。

対戦車火器は撃つと、派手な後方爆風で一発で位置がばれるので、一度でも撃った陣地は捨て離脱し予備の陣地に移動する。

戦車は虎の子なので運用にはかなり気をつかうはずだが、路外機動力と圧倒的な火力、防護装甲を備えた戦車と歩兵の組み合わせは非常に厄介だ。

歩戦共同というが戦車の弱点である歩兵に対しカバーするために、戦車を防護する目的で歩兵が随伴していると非常に射撃しづらい。

火点があらかじめ設定されているのであれば、火点番号を通報し砲迫要請すれば火点に砲弾の雨あられを降らすことができる。

しかし砲迫を射撃すれば砲迫レーダによって位置が特定されるため、陣地変換を余儀なくされるので最大限効果発揮を狙いたい。

煙に隠れてやることは陣地までの肉薄と射撃で、部隊が突撃のため近づいてくる。

陣地正面に設けられた複合障害は爆索をつけた地雷原処理ロケットか工兵のバンガロー(地雷原破壊筒)等で処理される。

人員用通路のみの開設か、車両、戦車用通路の開設まで追求するのかは敵の考え方による。

敵のやることは陣地の各火器が射撃できないように煙幕で覆う、射撃や砲迫で射撃能力を奪うことである。

いよいよ陣地まで100mを切ると、突撃隊形をとり、地べたをはいずるように肉薄しながら着剣し、弾倉を新しいものに交換する。

突撃部隊が陣地に肉薄するということは、砲迫支援をいつまでも続けるわけにはいかない。

砲迫で自軍の兵士まで殺してしまうからだ。

最終弾は時間で示されることが多く、「最終弾の弾着は1024」という具合である。

1024になったらそれに合わせて突撃を開始してくるが、防御側も黙っているわけではない。

陣地の左右には視界があろうが、なかろうが突撃してくるであろう方向に向けて、2丁の機関銃が十字砲火できるように据えられており、突撃破砕射撃の命令が下ったならば見えなくても決められた一点、方向に向け弾の続く限り連射を継続する。

うまくいったのであれば突撃部隊に機関銃弾が左右から降り注ぐことになるが、この機関銃はかなり厳重に位置を秘匿されており、見つけるのは困難である。

逆に位置がばれてしまえば突撃前に砲迫で真っ先につぶされてしまう。

最終段に合わせて突撃が開始され、「突撃に進め」の号令で起き上がり敵陣地に向け一斉射撃する。

障害に開設された人員用、または車両、戦車用通路を通り敵陣地内部に侵入したならば左右に展開し射撃し、敵の顔が見える距離になったら「突っ込め」の号令で喊声を発しながら(「ワァーーーッ」いいながら)敵陣に向け突進し、残敵を掃討する。

残敵の次の戦術は主陣地を放棄し予備陣地に後退し、逆襲をする。

そうさせないために砲迫の火点を延伸し、逃げる敵に砲迫の雨を降らせるとともに陣地を奪った突撃部隊は「やったぞー」「ばんざーい」と喜んで旭日旗を振ることなく、逆襲に対する警戒をする。

いわゆる逆襲対処というやつだ。

陣地を確保すれば攻撃は成功であるし、攻撃に失敗したり突撃が破砕されれば、な人的戦闘力を失うことになるので、攻撃は綿密なリハーサルと連携が必要だ。

昼間でも十分難しいが夜間や天候の悪いときの戦闘は、グチャグチャでそれは悲惨な光景となる。

夜間は夜間戦闘能力のある方が圧倒的に有利であり(夜戦になれていたり、ナイトヴィジョンゴーグルを装備していたり)訓練の至らない方が負けやすいのは自明の理である。

また夜間は目に頼ることができず、音に過敏になってしまうし音でしか判断できないことも多い。

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