レンザティックコンパスの使い方
レンザティックコンパスとは
軍用コンパスとも呼ばれるレンザティックコンパスは、道標のない荒野を進む時など、地形図とあわせて使うことで現在地をはっきりと知ることができます。
現在では位置情報を知るにはGPSやスマホなどの電子機器を使いますが、電子機器の電池切れや誤作動、破損などに備え、地図やコンパスを使って安全に目的地まで行くことができるスキルは貴重です。
レンザティックコンパスは通常使われる角度は360度よりはるかに緻密な、ミル目盛りが刻まれています。
ミルは円を6400等分した角度を表す数値で、1ミルは1km先の1m幅の物体を見るときの角度とほぼ同じとなります。
各部の名称
- 1、照門(Sighting Slot)
- 2、レンズブラケット(Lens Bracket)
- 3、レンズ(Lens)
- 4、指かけ(Thumb Loop)
- 5、回転盤(Floating Dial)
- 6、磁針(Magnetic Arrow)
- 7、基準線(Fixed Index Line)
- 8、ベゼル(Bezel Ring)
- 9、夜行照準点(Luminous Sighting Dots)
- 10、照準線(Sighting Waire)
- 11、カバー(Cover)
- 12、ベース(Base)
- 13、スケール(Scale)
レンザティックコンパスの使い方
進むべき方向(針路)を決める
必要なもの:レンザティックコンパス
ステップ1 レンザティックコンパスのカバーを開き、カバーを90度の角度に、レンズブラケットがケースに対して約30度の角度になるようにセットします。方位磁針が自由に浮動していることを確認してください。
ステップ2 サムループに親指を挿入し、両手でしっかりと持ち、コンパスを目の高さまで上げます。
ステップ3 レンズブラケットの照門(レンズ上にある細い切り欠き、サイティング・スロット)の中心の先にフタの照準線(サイティング・ワイヤー)を捉え、ワイヤーを目標物に合わせます。
ステップ4 あなたの頭とコンパスの状態を維持しながら方位角(コースベアリング)を読んでください。赤字の度数、黒字はさらに詳細なミル目盛りの2組の数字があり、この角度が進むべき方向になります。
針路を確認しながら進む
必要なもの:レンザティックコンパス
ステップ1 コンパスを開き、針路の方向に基準線(インデックスライン)向けます。
ステップ2 コンパスの位置に保持したままベゼルを回転させ、インジケータを北に向いた磁針に合わせます。
ステップ3 インジケータを北の矢印の上に合わせることで進むべき針路が設定されました。
ステップ2 コンパスを開き、インジケータと北の矢印を合わせることで、進むべき方向確認することができます。進むべき方向は基準線(インデックスライン)の方向です。このとき決してベゼルは動かさないでください。
現在地を知る
必要なもの:レンザティックコンパス、地図、鉛筆
ステップ1 周囲を見回し、地図にある目標物(山頂、ビルなど)を2つ見つける。※目標物は方位角が90度程度違うこと
ステップ2 レンザティックコンパスのカバーを開き、カバーを90度の角度に、レンズブラケットがケースに対して約30度の角度になるようにセットします。方位磁針が自由に浮動していることを確認してください。
ステップ3 レンズブラケットの照門(レンズ上にある細い切り欠き、サイティング・スロット)の中心の先にフタの照準線(サイティング・ワイヤー)を捉え、ワイヤーを目標物に合わせます。
ステップ4 あなたの頭とコンパスの状態を維持しながら方位角(コースベアリング)を読んでください。
ステップ5 地図上の目標物から読んだ方位角の線を鉛筆で引いてください。
ステップ6 2つ目の目標物も同様に方位角を読み、地図上に線を鉛筆で引きます。
ステップ7 地図上に引いた線の交差した地点があなたの現在地です。