サバイバルゲームの現場で、ここ数年、LE装備が注目を集めています。

私服に着用するスタイルのLE装備ですが、LE装備とは何なのか、またその人気の理由についてみていきましょう。

LE装備とは、警察官、麻薬捜査官、SWATなどのLaw Enforcement（法執行官）が着用する装備のことです。

軍隊の装備である軍装備に対して、警察官など法執行官が用いる装備ということで、LE装備と呼ばれています。

軍隊は、どこの国でも基本的に国家間の戦闘に従事していますが、戦闘が発生するのは必ずしも国家間だけとは限りません。

国内の犯罪などのトラブルにおいても、銃を用いた事件は起こります、そんな時に活躍するのが国内法の番人である法執行官（Law Enforcement）です。

アメリカでは、アメリカ国内の重大事件に対応するFBI（連邦捜査官）や、麻薬取締りを専門とするDEAなどの法執行機関があり、彼らの対峙するほとんどの犯罪者は銃を持っているため、アメリカの法執行機関ではそれを上回る武器と装備を備えておかなくては犯罪者に対応できません。

彼ら法執行官の着用している装備を真似たものをLE装備と呼び、映画やドラマに登場することが多いことから、サバゲーマーの間で今人気となっています。

ハリウッド映画で刑事モノや、クライム映画に登場する法執行官が着用している装備がLE装備なんだね。

ハリウッド映画でよく見かけるLE装備ですが、なぜLE装備がサバイバルゲームで人気を博しているのかについて、見ていきましょう。

第一にLE装備は、お金がかかりにくいと言うメリットがあります。

通常、軍隊の装備を完全に模倣する場合、戦闘服を上下で揃え、その上にプレートキャリアやチェストリグ、ヘルメットにゴーグル、そしてバックパックからブーツと、多くのアクセサリーを必要とします。

しかし、LE装備は私服にプレートキャリアを合わせるだけでOK、軍装を持っていない初心者でも簡単に真似しやすいのが特徴です。

サバゲーの装備を揃えると、それなりにお金がかかりますが、LE装備なら装備などにかける負担を多少なりとも減らすことができます。

二つ目にLE装備は動きやすいことが挙げられます。

LE装備は私服に最低限の装備を合わせただけなので、重量も軽く、普段着の感覚で着用することができます。

装備重量のある軍装は初心者には動きづらく、面積が増えてヒットもしやすくなってしまうため、軽装のLE装備は実用性にも優れていると言えるでしょう。

LE装備が玄人にも好まれているのは、私服と見せかけて、コスプレの奥が深いところも理由の一つです。

LE装備は、個人の趣味嗜好が大きく反映されるうえに、執行機関や担当地域によって装備に特色が出ます。

LE装備と一言で言ってもどこ法執行官なのか、薄手なのか厚着なのか、使用するライフルは何か、プレートキャリアは何色か、どんなパッチをつけているのかなど、こだわり始めると帰ってこれなくなってしまう奥行きがあるのです。

LE装備の定義と奥深さを理解したところで、まずLE装備を揃えるには何から始めたらよいのか見ていきましょう。

LE装備といえば、やはり大きなポイントはプレートキャリアです。

いくら私服で軽装とはいえ、犯人の凶弾に倒れてしまっては元も子もありません。しっかりと最低限の身を守るために、ボディアーマーはきちんと着用することが定番となっています。

プレートキャリアにマガジンポーチなどを取り付ければ、それだけで立派なLE装備になります。

サングラスやキャップを着用した姿が法執行官では一般的ですが、場合によっては暗視ゴーグルなども装着できるような、軍隊並みの本格的なヘルメットを装備することもあります。

ヘッドギアがあるとないとでは雰囲気がかなり変わり、私服とはいえ非現実感も高まるので、お気に入りの1セットを用意しておくのも楽しみのひとつです。

また、所属機関などの身分を示すためのパッチも、LE装備には欠かせません。お気に入りの法執行機関を見つけたら、それを意識する上でも一つパッチを購入して見るのもおすすめです。

LE装備は近年、人気のサバゲー装備となっていますが、そこには実用的な理由や、LE装備ならではの奥深い魅力が隠れているためです。

初めてのサバゲーにも最適な装備となっているため、ぜひ一度、試してみてください。