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ITW Tac Link の実物とレプリカの違いを検証

ITW(イリノイ・ツール・ワークス)のTac Link カラビナの実物とレプリカ品の違いを検証しました。

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外観の違い

ITW Tac Link (アメリカ製)レプリカ (中国製)
外観ITW Nexus NA 、NON LOAD BEARINGの文字あり、製造年月の記載あり記載なし

実物のITW タックリンク、レプリカ品、共に寸法は同じで、最大幅57.2mm、最大縦幅86.8mm、厚さ8mmとなっています。

実物のITW タックリンクには、ITW Nexus NA 、NON LOAD BEARINGの文字と、製造年月の記載がありますので外観からも実物かレプリカか簡単に判別可能です

素材

ITW Tac Link (アメリカ製)レプリカ (中国製)
素材GhillieTEX(ポリアセタール、POM)プラスチック

ITWの製品に使用されているポリアセタール、POMは、結晶性熱可塑性ポリマーで、デュポンの開発したエンジニアリング・プラスチックです。

エンジニアリング・プラスチックはプラスチックの中でも特に強度や耐熱性などを強化されており、軽量ながら金属並みの機械的特性を持っています。

このデュポンの開発したポリアセタール、POMはデルリン (Delrin)の名で商標登録され、さまざまな分野で利用されています。

ITWのGhillieTEXは、このポリアセタールにIR Signal Reduction(IR信号の低減)機能を付与したものです。

IR Signal Reductionの樹脂製品は赤外線シグナルが少なく、暗闇の中ナイトビジョンで見ても白く映り見えにくいため、敵に発見されにくくなります。

※ ブラックのTac Linkにのみ、GhillieTEXのIR信号の低減機能はありません。

破断面の状況

実物のITW タックリンク、レプリカ品をハンマーで叩いたところ、の双方、ハンマーの衝撃には耐えることができずに割れてしまいました。

割れた断面を見ると実物のITW タックリンクはざらざらしており、レプリカ品は光沢があります。

破断面を見る限り、レプリカ品はパキッと割れており、タックリンクは粘りのあるように見えます。

重量

ITW Tac Link (アメリカ製)レプリカ (中国製)
重量20g17g
ITW タックリンクはレプリカと比べて、素材の違いから3g 重くなっています。

スプリング

ITW Tac Link (アメリカ製)レプリカ (中国製)
コイルスプリングステンレス
バーステンレスステンレス

カラビナのゲートを開閉するコイルスプリングは本物のITW Tac Linkはステンレス製、レプリカは鉄製です。

コイルスプリングに付属するバーは共にステンレス製でした。

カラビナを開閉するときのスプリングの強弱は、実物のITW タックリンクのほうが弱く、少しの力でゲートを開くことができます。

真贋の見分け方、まとめ

外観は、本物は製造年月と※文字が記載され、偽物にはありません。
(ITW Nexus NA 、NON LOAD BEARING)

重さ本物は20g偽物は17gと本物が3g重いです。

ナイトビジョンで見ると、ブラック以外の本物は白く見え、偽物は黒く見えます。

破断面を見ると、本物はざらざら偽物は光沢があります。

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