第2次世界大戦中にアメリカのエアボーンがパラシュートのラインとして使用していたコードなど、コード各種をわかりやすく、まとめてみましたのでご購入の参考にしてみてください。
コードの種類と特徴
パラシュートコード
概要
パラシュートコード(550コード)は第2次世界大戦中、パラシュートを構成するサスペンションラインとして使用された軽量ナイロンコードです。
パラコードは、I、IA、II、IIA、III、IVの6つのタイプにMIL-C-5040H規格で分類されており、その構造は数本のコア(カーン、kern)を外装(マントル)で覆うカーンマントル構造となっています。
パラコード内のコアは数本のヤーンで構成され、各タイプによって本数が違います。
もっとも一般的なパラコード タイプIII(550パラコード)は、最小破断強度が550 ポンド(約250Kg)で、他の6つのタイプと同じく最小伸び30%となっています。
米軍で採用されるミルスペックパラコード(Paracord 550 MIL-C-5040HタイプIII)は、原材料から最終製品まで、MIL-C-5040H規格に適合しているか、厳密なテストに合格しなければなりません。
標準の商用レベルのコマーシャルパラコードと、軍用グレードのミル・スペックパラコードの主な違いは、使用される内部糸(コアストランド)の構成と品質にあります。
MIL-C-5040Hは、各コアストランドが3本の撚り合わされたストランドで構成されていることを要求しており、コアには製造業者の識別のために着色されたIDマーカーが含まれています。
用途:靴紐、ナイフランヤード、ネックストラップ、ジッパープル、サバイバルキットなど
タイプ別比較表 (MIL-C-5040H)
素材:ナイロン100%
最小伸び:30%
パラシュートコードの売れ筋ランキング
タクティカルコード
550パラコードの弟分ともいえる、細さが2.4mm、引張強度275ポンド(約125kg)とともにハーフサイズのコードです。
耐水性・耐久性に優れた4本のポリエステル製インナーコードと外装(マントル)で構成されるカーンマントル構造となっています。
用途:キャンプ、バックパッキング、軍用、サバイバルキットなど
タクティカルコードは、パラコード(商用550)のちょうど半分のサイズと強度なんだよ。
マイクロコード
細さが1.6mm、引張強度100ポンド(約46kg)のコードです。
耐水性・耐久性に優れたブレイドコードでポリエステル、ナイロンを編み込んだ構造となっています。
用途:ジュエリー製作、リュックサック、緊急キット、ブレスレット、ストラップ、キーチェーン、釣り糸、ハンドルラップ、風鈴、ドリームキャッチャーの制作など
ナノコード
マイクロコードよりもさらに細い0.75mmの直径で、引張強度36ポンド(約17kg)のコードです。
マイクロコードと同じく、耐水性・耐久性に優れたブレイドコードでポリエステル、ナイロンを編み込んだ構造となっています。
用途:釣り糸、ブレスレット、ストラップ、キーチェーン、ハンドルラップ、風鈴、ドリームキャッチャー、ビーディング、マクラメなどの制作
ファイアーコード
ファイアーコードは商用レベルの550パラコードと同じ規格のコードです。
内部のコアストランドに赤色の着火剤のコードが含まれていて、ライターやファイヤースターター(火打石)などで火を着けることができます。
用途:着火剤、靴紐、ナイフランヤード、ネックストラップ、ジッパープル、サバイバルキットなど
ファイヤーコードは、パラコードとほぼ同じように使えるし、着火剤にもなるスグレモノです。