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同社の固定スライドコンパクトモデルの中では4つ目の商品となるが、トリガーフィーリングの感触などからだと、基本的な内部やエンジンは共通な印象。マガジンの機構もシリーズ内でほぼ一緒。この銃の秀逸なところは、そのおそらくは共通であろうエンジンゆえのトリガーフィーリングの癖が、トリガー形状によりほぼ気にならない、ということ。代わりに、安全装置位置が複雑で、素手でないと切り替えは難しい。ポケットにもホルスターなしで潜ませられるので、暴発だけは注意したい。

小さなボディに固定スライド、固定ホップ、と不安だらけの銃であったが、実際のところは実用性に於いてはピカイチの一挺だった。まず、威力はハンパない。未成年禁止はただの看板だけではなかった。そして、可動部がないので、静か、ガスの消費量が少ない、作動の安定感、抜き差しでスライドが余計な動きをしてトラブル発生、などがない。コンシールドキャリーとしての能力を十全に備えている。トリガー周りにかなり癖はあるが、逆に簡単には発射できない、という安全性に繋がっていると感じた。

同社10才以上電動ガンの中で、スライドを持たない代わりにボルトレバーの後退アクションが楽しめる一挺。ルックスもよく再現されていて、その所為でそもそもサブマシンガンなのでついフルオートで撃ってしまい、あっという間に弾切れしてしまうのだけが泣き所。オプションで32発などが用意されると嬉しいのだが、その気はないそう。雰囲気を楽しめるひとなら、許せるかと。

10才以上、0.12g弾、乾電池式なので多くを望むのは間違い。代わりに、実銃を型取りしたという本体は、何故か日本人の小さな手でも吸い付くような抜群なグリップデザインになっていて、感動のひとこと。フルオートもスイッチ切り替えで可能だが、実銃同様の装弾数の少なさなので、モード切り替えするとあっという間に撃ち切ってしまうが、リアルといえばリアル。固定ホップだが、今夏の熱さと強風でも、意外とまっすぐと飛んで行く。このシリーズはお手軽にスライド可動が味わえるので、そこに楽しさを見い出せれば十分、あり。

同社共通のGシリーズに見られるスライドのガタが本機でも顕著で、実銃を握ったことがないのでそれが正解なのかは不明だが、かなり気になる。また、モデルによって標準サイトのホワイトドットが埋込みタイプかただの表面に印刷タイプ、かがあり、後者だと何かに当たっただけで簡単に消える。これも、「実銃を再現しました」、と言われればそれまでだが。マガジンキャッチ(フレーム)側も削れやすい傾向があるので、単純にマガジンを押し込むのではなく、都度、キャッチを押しながら「そっ」と入れるのを推奨。フルオートタイプ共通で、セレクターの動きが悪いのは相変わらず。取説の記載が、『内蔵』ではなく『内臓』なのも変わらず。ただ、マガジン側のガス注入口を隠す構造や、弾込め時、フォロワーが一番下でロックされる工夫など、マガジン自体については以前から定評なのはその通りと思う。燃費は悪い印象。

ロングノズルであるのとガス質が他所とやや違う、という評判で長く使っていましたが、お店のひとも「さて?」と言うくらいとんとしばらく入荷(製造?)がなかったガスガン必須のガス缶。見た目だけリニューアルして最近、店頭に並ぶようになったが、この弾頭をイメージした新しいキャップは好みが大きく分かれるかと思う。何故かと言うと、先端がなかなかに鋭利。室内含め、取扱にはかなりの注意が必要なくらいで、当然、エアガンを知らないひとや、よい印象を持っていないひとへの威圧感などは想像に難くない。自宅に幼い子どもがいたら、これはもはや充分な危険物。うかつにその辺りにはポロッとは置いておけない。バッグ内でも弱い繊維やスーパーのビニール袋なんて簡単に穴を空ける。個人的にはたいへんによろしくないリニューアルと受け取った。また、実は容量違いがあり、今回、間違えました。400mlが欲しかったのだ。ご注意あれ。