Dovo / ドボ

DOVOは、1906年にゾーリンゲンの「Wald」地区で創業し、創業者カール・ドープとカール・アーサー・フォースの姓から取られた社名「Dorp & Voos」(DOVO)に由来します。当初はストレートレイザー(かみそり)の製造に特化し、鍛造と中空研削(ホローグラインド)によって刃物を製造。 その後もブランドは成長し、ゾーリンゲンの地名が製品品質の証として保護されるようになった1938年には、その名のもとに品質と伝統を守る存在となりました。 第二次世界大戦前に創業者が引退し、Fritz Bracht が会社を継承。戦後、電気かみそりの普及を受け、毛髪用ハサミ(美容用)へも製品ラインを拡大しました。特に「EUREKA」と名付けられた、湾曲刃のヘアカット・ハサミは戦後の事業に新たな勢いをもたらすことになります。 1950～70年代にかけて、DOVOは多くの関連ブランドを買収し、事業を拡張しました。例えば直剃り用「Tennis」「Bismarck」「Ankerflagge」、ナイフや鋏の「Teufelskerle」、さらに「Kronpunkt」「Fontana」「Heups & Hermes」といったブランドを順次取り込みました。 1996年には、安全カミソリ(セーフティレイザー)の大手ブランドであるMerkur(メルクール)を買収し、それ以来、その製造を自社で継承しています。 今日においても、DOVOは「習得された職人技と伝統へのこだわり」を大切にしながら、手仕事(手作業)と現代的な製造技術を融合。複雑な工程の多くは職人の手で行われ、一部は機械的/自動化されつつも、常に「Made in Solingen」の高品質を追求。 製品ラインは幅広く、ストレートレイザー、セーフティレイザー、シャヴェット、シザーズ(ハサミ)、マニキュア用品、グルーミングツールといった、伝統型および現代的なグルーミング用品をカバー。素材や装飾にもこだわり、高級木材や金装飾、希少素材などを使った逸品も手掛けています。