お客さまよりご依頼頂きました商品につきましてカスタム対応をさせて頂きました。
・VFC Avalon CALIBUR II PDW 海外製電動ガン
ご依頼内容は『サイクル、レスポンスアップ』、『セミロック解消』、『トリガーのショートストローク化』でした。
今回、内部メカユニットの再整備に加え各部カスタム対応させて頂きました。
VFC Avalon CALIBUR II PDW 海外製電動ガン カスタム内容
カスタムご依頼内容
2)セミロック解消
3)トリガーのショートストローク化
カスタム製作のポイント
①メカボックス内部オーバーホールメンテナンス
②レスポンス性能の高い国産モーターへ交換:東京マルイ EG-1000
③駆動系統の再整備【ギアシム調整・ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整】
④ショートストロークタイプのカスタムスイッチへ交換・調整
⑤トリガーストロークの短縮加工
⑥AOE調整、ピストン位置の最適化【立ち上がり動作改善・ドライブ時の負荷軽減】
⑦セクターギアカット加工(3枚)、給弾タイミング修正
⑧セーフティ状態でトリガーが引けてしまう不具合を修正:セフティレバー加工
⑨セクターカットに合わせたカスタムメインスプリングへ交換
カスタム製作に使用したパーツ
■計:4点
・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html
・SHS Airsoft 不等ピッチスプリング M100 ¥572
https://repmart.jp/products/th1011.html
・東京マルイ 電動ガン用 EG1000 ハイトルクモーター ¥3,600
https://repmart.jp/products/m179906.html
・STINGER ショートストロークスイッチ Ver2用 ¥2,600
https://repmart.jp/products/ra04506.html
カスタム作業内容
1)本体分解調査
《MOSFET標準装備》
《メカボックス内部》
2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
3)モーターを東京マルイ製 EG-1000モーターへ交換
《使用部品:東京マルイ 電動ガン用 EG1000 ハイトルクモーター》
4)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
5)ベベルギア・モーターピニオン位置出し・モーターノイズ調整
6)ショートストロークタイプのカスタムスイッチへ交換・調整
《使用部品:STINGER ショートストロークスイッチ》
7)トリガーストロークの短縮加工
《切り出したプラ板を使用》
8)AOEアジャスター装着・ピストン位置の最適化、ピストン歯加工
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《セクターギアと接触する3番ラック部分を若干カット》
9)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【立ち上がり動作の改善・ドライブ時の高負荷軽減】
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》
《AOE調整後:セクターギアのピックアップ角度を90°へ調整、水平方向に負荷を逃がす事により駆動時の立ち上がり動作・耐久性を改善》
10)セクターギアカット加工(3枚)、給弾タイミング修正
《セクターギアカット前》
11)再組立て、グリスアップ、オイル注油
12)セーフティ状態でトリガーが引けてしまう不具合を修正:セフティレバー加工
《ショートストローク化によりセフティレバーとトリガーに隙間がある場合、セフティ状態でも発射が出来てしまう》
《セフティレバーとトリガーの隙間が無くなりトリガーが完全に引けなくなる状態に改善》
《プラ板の貼り付けによりトリガーと接触する面を削る》
《セフティレバーが上下にスムーズに動く状態:修正完了》
13)セクターカットに合わせたカスタムメインスプリングへ交換
《使用部品:SHS Airsoft 不等ピッチスプリング M100》
■カスタム前後のトリガーストローク比較
《トリガーの初期位置》
《カスタム前:通常のトリガーストローク【奥まで引いて発射】》
《カスタム後:トリガーストロークが半分に短縮【浅く引くだけで発射可能に】》
■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・カスタム前:ノンホップ時:85m/s(0.2gBB) サイクル数:10~13発
・カスタム後:ノンホップ時:91m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:94m/s(0.2gBB) サイクル数:18~20発
※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。
※7.4v 30Cリポバッテリーにて検査致しました。
修理・カスタム担当者コメント
ご依頼頂きましたのはVFC Avalon CALIBUR II PDW 海外製電動ガンでした。
上記13項目の作業を実施しました。メカボックス内部のオーバーホール作業を実施、ショートストロークタイプのカスタムスイッチへ交換・調整を行いトリガーストロークの短縮加工を致しました。ギアシム調整・ベベルギアの位置出し等各部再整備、AOEアジャスター装着・ピストン位置の最適化を行いドライブ時の負荷軽減・立ち上がり動作の改善を図っています。併せてモーターを東京マルイ製EG-1000へ交換、セクターギアカット加工(3枚)・メインスプリング交換を行いセミオート時のレスポンス・サイクル数を向上、グリスアップ、オイル注油を行い再組み上げ致しました。インナーバレル・チャンバーユニットにつきましては、非常に綺麗な状態の為特に手は触れていません。
完成後、カスタム前と比較し初速は適正ホップ時:85→94m/s(0.2gBB)へ向上、サイクル数につきましても13発→20発へ向上、動作時のメカノイズも低減し快適な射撃が楽しめます。トリガーの引きしろは半分以下となりセミオート射撃時に撃ち易く内部カスタムによりセミ・フルオート時のレスポンス性能も向上しています。本製品はFETデバイスが標準搭載されていますのでセミオート多用によりスイッチ自体が発熱により損傷する事は御座いません。
今回ご依頼頂きましたのはVFC Avalon CALIBUR II PDW 海外製電動ガン、ほぼ新品箱出し状態でした。コンパクトなデザインにアンビセレクター、アンビマガジンキャッチを備えストレートデザインのトリガーを搭載、また内部にFETデバイスも標準装備されている商品になります。実射性能としましてはセミオート時のレスポンスはキレも悪く、フルオート時のサイクル数は約10~13発と遅く駆動時のメカノイズが激しい状態でした。今回、お客様のご予算に合わせ必要な箇所に絞ったパーツ組み換えを行いご希望頂きましたカスタムを実施させて頂きました。完成後はレスポンス性能が改善され非常に快調で安定した発射動作を実現しています。セクターカット加工を行っていますので11.1vリポ使用時ギアとピストンのクラッシュが発生しない様に調整致しましたが、耐久性の高いパーツ(ギア・ピストン等)へ組み換えは行っていませんのでご使用される際の条件としまして『7.4vリポバッテリー限定』にて納品させて頂きました。
トリガーのショートストローク化パーツにつきまして現在多数流通しております。ただ、基本的に国内製電動ガンへの組み込みを前提として設計されている為本件の様に海外製電動ガンへ組み込む際にはかなり細かい修正が必要となります。海外製品の機種によっては組み込み自体が出来ない場合も御座いますので個人様にてカスタム行う際にはご注意をお願い致します。また、弊社にて組み込みをご希望される際には一度お問い合わせ頂ければ幸いです。
弊社では電動ガン全般の修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。