お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理対応をさせて頂きました。
・タナカワークス ルガーP08 4インチ スケルトン ガスハンドガン
ご依頼内容は残弾が無い状態でトグルがホールドオープンしないとのご依頼でした。また、経年劣化により本体クリアボディが黄ばんでおり、パーツ洗浄・汚れ除去をご希望頂きました。
今回不具合箇所の補修作業・パーツ洗浄・メンテナンスにて修理対応となりました。
タナカワークス ルガーP08 4インチ スケルトン ガスハンドガン 修理内容
故障状況
2)経年劣化により本体クリアボディが黄ばんでおり、パーツ洗浄・汚れ除去をご希望
修理内容
1)変形したホールドオープンラッチ部品の修復・調整
《ご依頼品外観》
《残弾が無い状態でトグルを引いてもホールドオープンしない》
《テイクダウン分解》
『マガジンフォロアー』が『ホールドオープンラッチ』を押し上げる仕組み
《黒い円形部分が『マガジンフォロアー』》
《ホールドオープンラッチが正常に上がった状態》
《現状、ホールドオープンラッチが上がりきれない状態》
《取り外したホールドオープンラッチ、ペンで指している箇所が変形部分》
《ペンチで曲げて修正》
《修正後》
《本体へ組み込み》
《トグルが正常にホールドオープン出来る状態へ改善》
2)経年劣化によるクリアボディの黄ばみ落とし：オキシドールで洗浄
《オキシドール使用》
《各部黄ばんでいる状態》
《キッチンペーパーで本体を包みオキシドールを染み込ませて長時間放置》
《付着したオキシドールを水拭きで落とした後、空拭き》
《黄ばみ除去後：銃身部》
《黄ばみ除去後：メインフレーム部》
《黄ばみを落とす前の外観》
《黄ばみ除去後の外観：クリアボディが鮮明に》
3)可動部のメンテナンス、再組み上げ：シリンダー・トグル・トリガープレート・メインフレーム内部(ハンマー等)
《メインフレーム内部ハンマー可動部》
《シアーバー周り》
《トグル部のシリンダー・ピストンユニット》
《シリンダー内部オイル注油》
《チャンバーユニット》
《チャンバー部》
《インナーバレル清掃》
《バレル＆レシーバーユニット完成》
《組み上げ後可動チェック》
4)マガジン注入バルブの緩みを締め込み、メインバルブ固定ネジ締め込み
《注入バルブの緩み締め込み》
《メインバルブ固定ネジ締め込み》
■修理後の初速 【弾速測定器：X3200 MK3にて計測】
・69m/s(0.2gBB)
＊ガスの注入量や気温により初速は左右します。
修理・カスタム担当者コメント
今回ご依頼頂きましたのはタナカワークス ルガーP08 4インチ スケルトンモデルでした。上記4項目の作業を実施致しました。マガジン内部の弾が無くなると『マガジンフォロアー』が『ホールドオープンラッチ』を押し上げトグルをホールドオープンさせる仕組みとなっています。長期のご使用により『ホールドオープンラッチ』部品が変形、『マガジンフォロアー』が正常に押し上げる事が出来ずにトグルがホールドオープンしない事が不具合の原因でした。今回、ホールドオープンラッチの変形を修復しトグルが正常にホールドオープン出来る様修理・調整致しました
また、経年劣化によりクリアボディが黄ばんでいる状態でしたので黄ばみを落とす為、本体をキッチンペーパーで包みオキシドール(消毒液)を染み込ませ長時間放置し黄ばみを除去、水拭き→空拭きを行い仕上げました。新品状態とまではいかないものの、可能な限り表面・内側の黄ばみを除去致しました。プラスチック表面の黄ばみ落としにはオキシドールでの洗浄が有効です。本体可動部のメンテナンス・再組み上げ、マガジンにつきましてもメンテナンス済み、修理後のBB弾発射動作及びトグルアクション・ホールドオープン動作問題御座いません。
本商品はクリアボディで製作された限定生産のルガーとなります。この度は弊社にて経年劣化による内部不具合の修正とボディの黄ばみ落としを実施させて頂きました。これからもコレクションとして大切にご愛用頂ければ幸いです。
弊社では国内ガスハンドガンの修理・メンテナンスが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。
