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S&T M249 スポーツライン 海外製電動ガンのカスタムをさせて頂きました

お客さまよりご依頼頂きました商品につきましてカスタム対応をさせて頂きました。

・S&T M249 スポーツライン 海外製電動ガン

カスタムご依頼内容は『①専用セレクタープレートとカットオフレバー組み込みによるセミ/フルオート切り替え機能の搭載、②ホップアップ機能改善、③初速調整(90m/s前後)』のご依頼でした。

ご依頼品の動作確認を行った所『動作はするもののBB弾の発射が出来ない(給弾不良)』また『チャンバーユニットのOリング部品が千切れており修理が必要な状態』の為、この度給弾不具合と損傷箇所の修理に加え『オーバーホールメンテナンス』『駆動系統の再整備/耐久性向上』『専用セレクタープレートとカットオフレバー組み込みによるセミ/フルオート切り替え機能の搭載』『チャンバーユニット調整による飛距離向上/弾道性能の安定化』『初速調整(適正ホップ時:90m/s前後)』をご提案させて頂きカスタム製作を実施させて頂きました。

S&T M249 スポーツライン 海外製電動ガン カスタム内容

カスタムご依頼内容

① 専用セレクタープレートとカットオフレバー組み込みによるセミオート/フルオート切り替え機能の搭載
② ホップアップ機能改善
③ 初速調整(90m/s前後)

《詳細》
(1) ライラクス製S&T M249用セミオートセレクタープレートとSHS製強化カットオフレバーの組み込み
◎パーツは新品で用意があるので同梱いたします。

(2) 初速、ホップの調整。
初速は、0.2gで90m/s前後。
ホップは、噂でS&TのM249は掛かりが弱いと聞くので
最低限ゲームで使用するのに耐えられるように調整していただけたら助かります。
箱出しから、まだ射撃、計測等行っていないので現状は不明です。

(3) 給弾関連
まだ射撃をしていないので不明ですが、Boxマガジンの給弾が不安ですので、
問題があれば調整していただければ助かります。
万が一、本体のサイクルを落とす必要があっても極端に落ちる訳でなければ構いません。

以上となります。
注文が細かくて申し訳ございませんが、ご対応していただけたら助かります。
よろしくお願いします。

《カスタムご提案内容》
(1) オーバーホールメンテナンス、駆動系統のカスタム整備
(2) 初速性能の安定/耐久性向上:側面吸気ピストンヘッド搭載
(3) 耐久性向上:AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
(4) カスタムセレクター/カットオフレバー搭載(セミオート/フルオート切り替え化)
(5) 給弾不良の改善:耐久性/高精度のタペットプレートへ交換
(6) 飛距離向上/弾道性能の安定化 インナーバレルチャンバーユニット:ホップアーム部品の加工調整、バレル/チャンバーユニットのセンター出し調整、破損したOリング部品を新品交換
(7) 初速性能向上【0.2gBB弾での調整】:メインスプリング交換、初速調整 適正ホップ時:90m/s前後

カスタム製作のポイント

①メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
②駆動系統カスタム整備【ギアシム調整、ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整】
③初速の安定/耐久性/給排気性能の高い側面吸気ピストンヘッドへ交換
④AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)ピストンラック加工【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
⑤カスタムセレクター/カットオフレバー搭載(セミオート/フルオート切り替え化)
⑥給弾不良の改善:耐久性/高精度のタペットプレートへ交換
⑦飛距離向上/弾道性能の安定化 インナーバレルチャンバーユニット:ホップアーム部品の加工調整、バレル/チャンバーユニットのセンター出し調整、破損したチャンバーOリング部品を新品交換
⑧初速性能向上【0.2gBB弾での調整】:メインスプリングをばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整 適正ホップ時:90m/s前後

カスタム製作に使用したパーツ

■計:6点
・DCI GUNS 側面吸気ピストンヘッド 電動ガン用 POM ¥3,400
https://repmart.jp/products/ra02587.html
・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html

・G&G ARMAMENT タペットプレート GR16用 Gen.2 G-14-001-1 ¥1,580
https://repmart.jp/products/ra03103.html

・SHS カットオフレバー 【※御支給品】

・ライラクス S&T M249 スポーツライン セレクタープレート 【※御支給品】

・SHS 不等ピッチスプリング【M90】 ¥720
https://repmart.jp/products/th1011.html

カスタム作業内容

1)本体分解、内部状況調査
《ご依頼品外観:2000発装填可能な電動ボックスマガジンを備えたフルオート専用軽機関銃(マシンガン)》
《外観デザインは『M249SF』:お客様にて既存のパラトルーパーストックから『テレスコピックストック』へ交換済み》
《ご同梱パーツ2点:①セミ/フル切り替えカスタムセレクタープレート、②セミオート化に必要なカットオフレバー》
《金属製の銃身部を除きメインフレームなど全て樹脂製》
《ガン本体重量は約3.7kgで軽量 ボックスマガジンを装填しても約4kgで取り回しが良くゲーム向け仕様》
《MK46にも用いられている伸縮式『テレスコピックストック』》《フラシュハイダー/ヒートシールド/メインフレーム/レイルハンドガード全てが樹脂製》
《本体右側面》
《フィードカバー上部には20mmレールを装備》
《コッキングハンドルもリアルに再現》《ダミーの為引いても僅かしか後退しない》《キャリングハンドルは可動式》《本体上部:樹脂製ながらも高精度な仕上がり》
《フィードカバーを開くと内部にはドラム式チャンバーユニットとメカボックスが内蔵されている》
《チャンバーユニット:Oリングゴムが千切れている
《内部空間に収まる小型サイズのリポバッテリーを収納可能》
《トリガー上部にはクロスボルト式のセフティを装備》
《押し込むとセーフティが掛かる》
《本体付属2000連電動BOXマガジン》《ツマミを開いて内部にBB弾を流し込む》《底部には切り替えスイッチがある:自動巻き上げ(AUTO)で巻き上げた後に音感センサーへ切り替えて使用》
《音感センサーの感度は非常に高い『本体の発射動作音を感知 自動で内部モーターが動作をして給弾を行う仕組み』
《動作には単三電池2本が別途必要》
《本体のマガジン給弾口へ装填:動作確認を行うもBB弾の発射が出来ない状態
《銃身部(アウターバレル)の根本がレシーバーの奥までしっかり入っていない》
《本体の分解:レバーを右側に押すとアウターバレルとインナーバレル/チャンバーユニットを前方へ取り外しが出来る》
《アウターバレル内よりインナーバレルチャンバーユニットを抜き取り》《チャンバーを固定しているOリングゴムが千切れている、交換修理が必要》
《アウターバレルは金属製で剛性が高い》《グリップの分解:カバーを開いてエンドキャップを取り外す》《グリップ内の奥まった位置にモーターが入っている》
《海外製モーター》
《強力磁石ではなく普通のモーターで回転数はそれほど遅くない(7.4vリポで秒間15~20発程)
《本体の分解:メカボックスとレシーバーを連結しているピンを抜く》
《メインフレーム内部よりメカボックスを取り出し》
《メカボックス(一般的なVer2タイプ):構造上フルオートのみの仕様につきセレクタープレートは無い》
《メカボックス右側》
《QD式スプリングガイド搭載によりメインスプリングの取り外しが容易》
《メインスプリングは等ピッチスプリングで硬質(硬い)》
《メカボックス内部》
《コストを抑えたパーツ類で構成》
《ギアの軸受けには変形したシムが使用されている》《給弾を行うタペットプレートの形状が歪(いびつ)《ピストンヘッドよりエアが漏れて排気性能が良くない》
《給排気パーツ類》
《タペットプレートが変形しており給弾の妨げになる、交換が必要》
《ピストンユニット:ピストンラックは全て金属製で耐久性は高い
《ピストンヘッドは精度が悪くエア漏れがある為交換が必要》
《ギア3点 一般的な18:1 スタンダードギア比》
《機械式スイッチユニット:接点端子に異常は無く綺麗な状態》
《分解部品検査》

2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

4)ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整
《グリップとモーターを仮組み》
《モーターピニオンギアとベベルギアの位置調整》


5)初速性能の安定/耐久性向上:側面吸気ピストンヘッド、AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)、ピストンラック加工
6)AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
《使用部品:DCI GUNS 側面吸気ピストンヘッド 電動ガン用 POM》
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《ピストンの加工:AOE調整の際にセクターギアとの接触を回避する為2枚の歯を削る》《ネジロックで接着固定》
《ピストンユニット完成》
《側面の吸気ポートにより安定した初速を実現》

7)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》
《AOE調整後:セクターギアのピックアップ角度を調整、水平方向に負荷を逃がす事により立ち上がり動作を改善、駆動時の高負荷を低減》

8)カスタムセレクター/カットオフレバー搭載(セミオート/フルオート切り替え化)
《使用部品:ライラクス S&T M249 スポーツライン セレクタープレート》
《使用部品:SHS カットオフレバー》《セレクタープレートに操作レバーが付いているユニークな商品》
《セレクタープレートの取付け》
《無加工で取付けが可能》
《セミオート時スイッチのカットオフ操作を行うカットオフレバーを取付け》
《カットオフレバースプリングを取付け》
《取付け後:セミオートポジション(カットオフ有効)
《レバーを右側にスライドさせるとフルオートポジション(カットオフ無効):メカボックス上部よりレバー切り替え操作が可能になる》
《カットオフレバー:セミオートポジション(カットオフ有効)》
《カットオフレバー:フルオートポジション(カットオフ無効)》
《スイッチの組み込み》
《ネジロックで接着固定》
《接点グリス塗布:組み込み完了

9)給弾不良の改善:耐久性/高精度のタペットプレートへ交換
《使用部品:G&G ARMAMENT タペットプレート GR16用 Gen.2 G-14-001-1》
《タペットプレートの羽部分がセクターギア軸と接触する》
《削って軸との接触を逃がす加工》
《加工後》

10)再組立て:グリスアップ、オイル注油、接点グリス塗布
《メカボックス内部完成》

《メカボックス完成》

11)メインスプリングをばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整 適正ホップ時 90m/s前後【0.2g弾での調整】
《使用部品:SHS 不等ピッチスプリング【M90】》《メカボックス組み込み:セレクタープレートとメインフレーム固定ピンの接触箇所にグリスを塗る(レバー操作時硬くならずクリック感がしっかりと出る)》

12)インナーバレルチャンバーユニット:ホップアーム部品の加工調整、バレル/チャンバーユニットのセンター出し調整、破損したチャンバーOリング部品を新品交換
《チャンバー部》
《ドラム式ダイヤルを外すと》
《円柱のプラスティック部品がチャンバー上部よりホップを掛ける仕組み:突き出し量が少ない為ホップアップが全く掛からない
《チャンバー分解》
《硬めのチャンバーパッキンゴムを搭載》
《ホップ突起はマルイ形状》
《インナーバレル長は約340mm》
《インナーバレル内の清掃》
《メンテナンス組み上げ》 《ホップアームの加工:厚さ0.5mmのゴムシートを切り出す》
《ホップアームに接着固定》
《固定後》
《形状を整えてゴムシート側をチャンバー側へ挿入》
《破損Oリングの交換:補修用Oリング(厚み1.9mmを使用)》
《Oリング取付け後:ダイヤル回転時の動作を確認》
《ホップ突起の突き出し量が増えホップアップがしっかりと掛かる状態へ改善》《アウターバレルへチャンバーユニットを組み込んだ状態:インナーバレルのセンターがずれて弾が斜めに飛んでしまう》《原因:チャンバーのバレル固定リングに隙間がありインナーバレルが回転してセンターがずれてしまう》
《対策:厚さ1mmのプラ板を切り出して隙間を埋める》
《チャンバー脱脂後に紙テープを貼り剥がれない様に処理》《インナーバレルチャンバーユニット完成》《再度アウターバレルへチャンバーユニットを組み込んだ状態:インナーバレルのセンターが真っ直ぐに出て弾道性能が改善》《アウターバレル基部の組み込み:正しく奥まで押し込んだ場合はこの位置で停止する》
《フロント部もしっかり奥まで入っている》《修理後のチャンバーダイヤル部》
《フィードカバーを開いてセレクターレバーの操作が可能に:フルオートポジション》《セミオートポジション》
《完成:軽機関銃でセミオート射撃が可能に》

■最終動作確認、約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・カスタム後 ノンホップ時:92m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:91m/s(0.2gBB) サイクル数:17.8発/秒

※約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整をしています。【0.2g弾で調整、弾道検査済み】
※『7.4V 1400mAh 30Cリポバッテリー 』にて動作検査
※『東京マルイ BB弾 FINEST ファイネスト 0.2gBB弾』を使用し検査致しました。

※サイクル数の数値につきましてはご使用になられるバッテリー容量や状態により左右される為、あくまで参考値となります。

修理 カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのは『S&T M249 スポーツライン 海外製電動ガン』でした。上記12項目の作業を実施致しました。メカボックス内部オーバーホール作業後、ギアシム調整/モーターの位置出し等各部再整備、初速性能の安定/耐久性の高い側面吸気ピストンヘッドへ交換、ピストンラック加工(セクターギアとの歯当たり調整)、AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)を行い駆動時における耐久性向上/高負荷の低減/立ち上がり動作を改善致しました。カスタムセレクターとカットオフレバーを搭載、耐久性/高精度のタペットプレートへ交換を行い給弾不良を改善、接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油を行い組み上げ済みです。

インナーバレルチャンバーユニット分解を行いホップアップがしっかりと掛かる様にホップアーム部品の加工調整を実施、バレル/チャンバーユニットの位置ずれがあり弾が真っ直ぐ飛ばない状態でしたのでセンター出しを行い弾が真っ直ぐに飛ぶ様に調整を実施、破損したチャンバーOリング部品を新品へ交換済みです。メインスプリングをばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、適正ホップ時 90m/s前後(0.2gBB)へ調整済みです。

カスタム後の初速はノンホップ時 92m/s(0.2gBB)、適正ホップ時 91m/s(0.2gBB)、セミ/フルオート発射動作問題御座いません。ご希望頂きました初速範囲内に調整済みです。カスタムセレクターとカットオフレバー搭載により【セミオートとフルオートの切り替え操作が可能】になりました。取り扱いにつきましては『フィードカバーを開いてセレクタープレートを前後に動作させ切り替え操作』を行います。実射性能につきましては給排気パーツ交換とチャンバー周りの加工調整によりホップアップがしっかり掛かる様に改善し飛距離が向上、40m先まで真っ直ぐ伸びる弾道となっております。【0.2g弾にてホップアップ調整、弾道検査済み】です。オーバーホールメンテナンス、駆動系統のカスタム整備により耐久性が向上、駆動時の激しいメカノイズは可能な限り低減しています。本体付属の電動ボックスマガジンを用いてフルオート射撃時の給弾不良発生も御座いません。

本ご依頼品は『主要部分を除き全てナイロンファイバー樹脂で製作された軽機関銃(マシンガン)』『重量はボックスマガジン装填時約4kgと軽量』『取り回しが良くサバイバルゲーム向けの商品』で人気の商品では御座いますが、低価格帯の海外製品という事もありご購入者ご自身にてカスタムを前提とした商品でもあります。ご依頼品は『動作時の異音が激しい』『BB弾が発射されない』『ホップアップが掛からない』『弾が真っ直ぐに飛ばない』状態でしたので、お客様より頂戴しましたご要望を元にカスタム製作を実施させて頂きました。発射方式につきましては『フルオートのみ』となっていますが『専用セレクタープレートとカットオフレバー組み込みによるセミ/フルオート切り替え機能の搭載』によりセミオートでの射撃が可能』となり現在主流となっている『セミオート限定のゲーム』にもご使用頂けます。この度は給弾不具合と損傷箇所の修理に加え『オーバーホールメンテナンス』『駆動系統の再整備/耐久性向上』『チャンバーユニット調整による飛距離向上/弾道性能の安定化』『初速調整(適正ホップ時:90m/s前後)』をご提案させて頂き『0.2g弾を用いて40m先まで安定して狙える実射性能』を誇るカスタムガンへ生まれ変わりました。末永くご愛用頂ければ幸いです。

弊社ではお持ち込みによる『電動ガン全般の修理、メンテナンス、カスタム』、またカスタム完成品(コンプリートガン)製作を承っております。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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