阪神大震災を経験してから、自分の身は自分で守るということの大切さを痛感しました。
身を守るために必要なアイテムとして、方位磁石、ホイッスル、ライトを揃えましたが、もうひとつ必要に感じて購入したのがビクトリノックスのマルチツールです。
マルチツールを選ぶ段階において、さまざまなメーカーのものと見比べたのですが、デザイン性や、重さ、性能の種類、価格、そして長持ちするということを基準に選んだのが、ビクトリノックスです。
ビクトリノックスのブランドは、何度も耳にしたことがありましたし、錆びずに耐久性にも優れていると聞いたのも決め手となりました。
もともとナイフのメーカーとして出発し、発展してきた経緯があるので、他のブランドに比べると製品の信頼性は高いと言えるとおもいます。
また、ビクトリノックスのマルチツールは種類が豊富で、それぞれのニーズに合わせて必要なものを選べるのが魅力です。
豊富な機能を兼ね備えたタイプのものもあれば、必要最低限に抑えているものなど、幅広いアイテムがある中で、「コンパクト」を選びました。
理由は、必要最低限の性能が揃えられていること、そして、持ち運びに苦にならない重さ、コンパクトなら、マルチツールの中でも厚みが薄く、重さも軽めだからです。
ビクトリノックスは赤が印象的なブランドです。
落ち着いた赤い色は、マルチツールといえばアウトドアという印象を、オシャレなアイテムという印象に変えてくれます。
キーやカラビナをコンパクトと同じ赤い色で統一すると、よりアイテムとして魅力的に演出できるし、女性でも抵抗なく携帯できるアイテムだと言えます。
ビクトリノックスのコンパクトの性能としては、ナイフ、ハサミ、コルク抜き、メガネドライバー、缶切り、ピンセット、ボールペン、爪楊枝などが揃えられています。
必要最低限の性能が、その名のとおりコンパクトに納まっているので、他のマルチツールに比べるとシンプルな印象です。
最初は、非常持用にと携帯し始めましたが、徐々に使っていくうち、日常生活にこそ便利なアイテムだと気づくようになりました。
外でちょっとした時にサッと取り出せて使うことができる、そんな当たり前のことが、これほど日常的に求められていたこととは思いもしませんでした。
例えば、服の裾がほつれて糸を切りたいとき、慌てて手でちぎってしまいがちですが、ほつれがひどくなってしまったり、生地を炒めてしまう可能性があります。
しかし、ビクトリノックスのコンパクトに内蔵されているハサミを取り出せば、キレイに処理することが可能ですし、封筒を開封するとき、袋をキレイに開けたい時にもハサミは活躍します。
お花見シーズンなど、屋外でのイベントに参加するときなどは、マルチツールがあると周囲の人とちょっとした差を見せつけることができます。
それぞれが持参した食べ物を、みんなでシェアしやすいよう、ナイフでささっと切り分けると喜ばれるのが嬉しいですね。
ビクトリノックスのナイフは、非常に切れ味がよいので、パンやケーキなどの柔らかい食べ物から、お肉など固めのものまでキレイに切ることができます。
水洗いして、サッと吹いておくだけで、錆びる心配がないのもビクトリノックスの大きな特徴です。
あと、つい忘れがちなワインのコルク抜きも、さっと取り出してポンっと開けることができます。
しまった!というミスをカバーできるのも、いつもマルチツールを携帯しているからこそ、できることではないでしょうか。
さらに、意外と重宝するのが爪楊枝です。
食事のあとに歯のつまりを感じた時も、お手洗いで爪楊枝を取り出し、サッと口内を整えることができます、柔らかい樹脂でできているので、歯茎を傷める心配もありません。
それに、フォークやお箸などがないとき、手を汚さず食べたいときにも、爪楊枝で刺して食べ物をいただけるので便利です。
そしてもうひとつ、便利なのがボールペンのアイテムです。
必要な時に限って、ペンを持ち合わせておらず焦ってしまうことが多々ありますが、ビクトリノックスのコンパクトにはボールペンも内蔵されているので、いつでもささっと書き出すことができます。
ちなみにこのボールペン、非常時にもとっても役に立つことをご存知でしょうか?
震災など、非常時には安否確認が最も気になります。
携帯電話がつながらない状態になることから、伝言を残せるのは紙とペンが主流になります。
例え、紙を持っていなかったとしても、ボールペンさえ持っていれば、避難所の壁や、待ち合わせの壁に直接安否情報を書き込めることができるのです。
ビクトリノックスのコンパクトを携帯し始めてから、既に10年ほど経っていますが、その切れ味や赤は未だに色あせていません。
ナイフは一度も研いだことがないのですが、今でも切れ味は抜群です。
紙でも食べ物でもスパッと切ることができます。
また、ハサミやコルクにおいても、サビは一切生じていないのも驚きです。
実は、同じ時期に他のメーカーのマルチツールを購入した友人がいたのですが、友人のものは5年ほどですっかりさびてしまい、結局新しいものを購入することになってしまいました。
ビクトリノックスには、そのような錆は全く発生していないので、長い目で見てコストパフォーマンスに優れているアイテムなのだと再認識しました。
すっかり、携帯していないと落ち着かないほど必要に感じるマルチツールですが、実は1点だけ困る時があります。
それは、飛行機での搭乗手続きの時です。
マルチツールは、刃物が含まれているアイテムなので、当然機内に持ち込むことはできず、必ず、係りの人に封筒に入れてもらい、機内以外の場所で保管されて運ばれることになります。
手荷物を預けていない場合でも、荷物が空港に流れてくるまで待たなくてはいけないので、その点においては少し不便ではあると思います。
一度、すっかり回収するのを忘れて空港を出かけてしまったこともあるので、マルチツールを旅や出張で持参するのは、時間に余裕があるときのみの方が良いかもしれませんね。
ただ、空港できちんと刃物であると認識付られることは、大切なことでもあると思います。
便利なマルチツールですが、違う角度から見れば間違った使い方もできるアイテムなのです。
そのことを、再認識するということは、当たり前のように感じていても大切なことなのだと思いました。
さて、日常生活に欠かすことのできない、マルチツールですが、女性の友人にも多くすすめるようになりました。
なぜなら、マルチツールを携帯すると、とっても便利ですし、ビクトリノックスなら耐久性にも優れ、赤いデザインも魅力的です。
実際に、いつも携帯しているコンパクトを紹介すると、ほぼ全員が「便利そう」「持ってたほうが良さそう」と言います。
誰もが魅力的に感じるのは、数あるマルチツールの中でも、やはりビクトリノックスだからでしょうか。
歴史があり、耐久性にも優れ、デザイン性も魅力的、そしてブランドとしても信頼性のあるビクトリノックス。
携帯にも便利なマルチツールですが、全てのアイテムが揃ったタイプも非常リュックに入れるアイテムとして購入しようと考えています。
たくさんの機能が備わっているアイテムなら、自分の安全のためだけでなく人の役にも立つことができるはずです。
いつ、どこで起きるかわからない非常事態にも対応でき、日常生活においても便利で頼もしい存在のマルチツール。
今後も、友人、知人に薦めて、マルチツールの魅力とビクトリノックスの素晴らしさについて語り続けていきたいと思います。
文:ramukimu55