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マルシン トーラス レイジングブル HW 8.375inch Xカートリッジ レビュー

マルシン工業が発売している「トーラス レイジングブルBlack HW 8.375inch 6mmBB弾Xカートリッジ仕様」のレビューです。

モデルとなっているのはブラジルの銃器メーカー、トーラス社が開発した大口径リボルバー「レイジングブル」です。

トーラス社はベレッタからライセンスを取得し生産しているマガジンなどの各種OEM製品や、S&Wのリボルバーのコピー、M1911系クローン等の生産を行っていることから、「自社製品の無いコピーメーカー」といったイメージを持たれることの多い企業ですが、実際には単なる安かろう悪かろうの劣化コピーを生産するのではなく、様々なアレンジを行っている点が特徴です。

事実、製造されている大半の製品が「オリジナルそのまま」ではなく、独自の改善が行われています。

代表的な例としてベレッタとのライセンス契約終了後、ライセンス契約時に培った技術を元にPT92の製造などに着手しています。

PT92では、本家ベレッタ製品よりも早く、アジャスタブルサイトを採用したりしています。

また、近年ではポリマーやチタンといった新素材を用いたオリジナルデザインの銃器を開発し、市場で一定の人気を維持しています。

レイジングブルは、そういったトーラス社のオリジナルデザインの代表作の一つです。

大口径リボルバーは護身用のサイドアームとしてハンターを中心に需要があり、レイジングブルは老舗大手のS&Wの製品と比べると安価であったことから人気を獲得、トーラス社はそれまでの「コピー品ばかりの銃器メーカー」というイメージを払拭し、一躍有名銃器メーカーへと発展しました。

レイジングブルの特徴は、グリップ後部の赤いバックストラップ(同シリーズは基本的には鮮やかな赤が採用されていますが、レイジングホーネットのみ黄色が採用されています。)と大型で大迫力の銃身です。

銃身からの陽炎が発生することを防ぐベンチレイテッドリブ、射撃時の跳ね上がりを抑えバランスを取るフルレングスのアンダーラグ、コンペンセンターの役割を持っているマズル付近バレル上部の8個のエキスパンションチャンバーと大口径ながら扱いやすくなるような工夫を盛り込んでいます。

また、レイジングブルのバレルデザインは同社製のほかのリボルバー(トラッカーなど)にも採用されており、トーラスの顔とも言える特徴的なデザインになっています。

また、シリンダーを前後二つのラッチで固定している点や、射手への衝撃を緩和するためのラバーグリップ、専用のキーを使いハンマーをロックする機構など、安全面への配慮もされています。

余談ですが2002年に公開された映画「WASABI」で登場していたり、各種ゲームで大口径リボルバーの一つとして登場していたりと、老舗大手メーカー製ではないにも関わらず、メディアへの露出は割と多めです。

また、レイジングブルそのものではありませんが、カプコンから発売されていたゲーム「バイオハザード0」でもマグナムリボルバーとして、S&WのM29のアンブレラ社がカスタムしたモデルとして、レイジングブルに非常に良く似た銃が登場しています(こちらについてはタナカワークスが「アンブレラリボルバー」という商品名で限定商品として発売)

マルシンから発売されているレイジングブルは、マルシン固有のBB弾である8mmBB弾仕様のXカートリッジや、同じく8mmBB弾を使用する旧型カートリッジのものがありますが、今回レビューするのは新しく発売された6mmBB弾仕様のXカートリッジのものになります。

外見はマルシンにしては綺麗に処理されています。

トリガーガード裏にパーティングラインが残っていたりと少し気になる点もあり、全体的には良くも悪くもマルシンらしい処理がされています。

マルシンのリボルバーということで、カートリッジの装填動作が楽しめます

Xカートリッジ仕様のため、旧型カートリッジと違い弾頭部分まで再現されたリアルなものになっています。

また、6mmBB弾仕様のため、比較的割高の8mmBB弾を使わなくて済むようになっています。

ただ、6mmBB弾のためカートリッジ先端に空いている穴が小さめになっており、少し迫力に欠けるようにも感じます。

8mm仕様とカートリッジを正面から見比べると、穴がかなり小さく感じます(カートリッジ自体の8mmと6mmでサイズは同じです)

チャンバーは安全対策のため、肉抜きがされています。

6つのチャンバー全てが繋がる形になっています。

とはいえ、普段はエキストラクターに隠れているため、スイングアウトしただけではほとんど目立たないようになっています。

シリンダーは実銃同様の二箇所で固定され、そのためスイングアウト時には両手でしっかり操作する必要があります。

グリップは銃本体の大きさの割に細くなっており、持ちやすく感じましたが、一方でトリガーから遠いようにも感じました。

手が小さい方でも、持つこと自体はそれほど大変ではありませんが、トリガーに指がギリギリ届くということになる可能性があります。

材質はラバーコーティングや、軟質プラスチックに近いような質感のものになっています。

レイジングブルの特徴である、グリップ後部の鮮やかな赤色のバックストラップも再現しています。

注意点として、グリップはネジなどで固定しているわけではないため、簡単に本体から浮いてしまいます。

セフティは二箇所で一箇所はサムピースを後ろに下げる(ハンマー側にスライド)ことでセフティがかかります。

セフティをかけるとトリガーを引いたり、ハンマーを起こすことが出来なくなります。

注意するのは、ハンマーが起きている状態でセフティをかけると、トリガーを引いた際にハンマーが落ちて発射されるため非常に危険です。

もう一つのセフティは、実銃同様のハンマー後部にあるネジを専用の工具で回すことによりハンマーをロックするというものです。

実際に触った感想は、まず「重い」です。

8.375inchという大きさとHW仕様ということもありますが、レイジングブル自体は元から大口径のリボルバーということもあり、かなり重いです。

前述した通りグリップ自体は細く握りやすいですが、トリガーまでが遠いため、撃ち易いとは言えませんでした。

トリガー自体が重く、グリップからトリガーまでが遠いこともあり、ダブルアクションで撃とうとすると、かなりブレます。

命中精度はお世辞にもいいとは言えません。

ですが、このガスガンはそもそもサバイバルゲームで使うというよりも、自室で触って楽しんだりするような方向性が強いため、あまり気にならないかと思います。

全体的な感想ですが、8mmBB弾から6mmBB弾に変更されたことにより、他社製品のBB弾を使えるようになった点は非常に良いのですが、8mmBB弾特有の的に当たった時の迫力ある音などがなくなってしまった点はかなり残念です。

本体の評価としては、トーラス社公認ということもありかなり良く出来てると思います。

シリンダーやバレルなどに安全のための措置が講じられている点など、マルシンの安全への配慮も感じられます。

ライブカートということもあり、サバイバルゲームで使うのは難しいですが、シリンダーをスイングアウトして、カートリッジを装填、撃ち終わったらスイングアウトして、エキストラクターを操作してカートリッジを廃莢する一連の動作が楽しめる点など、安定性重視のマルイ製品とはまた違った良さがあります。

リボルバーが好きでカートリッジの装填を楽しみたい方や、S&Wやコルトのリボルバーなど有名なもの以外に興味がある方、大口径だからこその迫力あるバレルなどが好きな方にはオススメのアイテムだと思いました。

マルシン ガスガン トーラス レイジングブル 8.375インチ HW

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