東京マルイのスコーピオンを購入してから、5年ほど使用していますが、東京マルイのVz61スコーピオンは、正に名銃と呼ぶにふさわしいトイガンと考えています。
そんな、名銃中の名銃と言えるであろう、東京マルイ スコーピオンの魅力をたっぷりとご紹介します。
東京マルイ スコーピオンの魅力
スコーピオンは何と言っても、新機軸の数々のシステムを取り入れた遊戯銃として知られています。
発売当時では珍しい、非常に細かいディテールや、リアルな質感の再現などは特徴の一つで、観賞価値を高めています。
実際、その細部までよく作りこまれ、価格自体は比較的安価ですが、価格に見合わない高級感があって、見ていて飽きません。
特筆するのが、そのグリップで、たいへん握りやすく機能的なだけでなく、その美しさも持ち合わせ、表面に多少のドロがついても全く問題無いですし、購入してから4年たっていますが、その光沢を留めています。
また、このマシンガン独特なのが、銃本体の匂いで、とても鉄くさいと言いますか、匂いのするマシンガンです、これが仕様なのか分かりませんが、本物の銃をリアルに感じさせます。
そういったこともあり、実銃の再現度は非常に高く、モデルガン並みの品質を誇ってると言ってもよいでしょう。
このスコーピオンは、ラピッドファイアシステムという、当時では大変珍しい機構を、真っ先に取り入れたものとしても有名です。
これはエアポップなのにもかかわらず、かなりの高速度で連射力が発揮できるという機構で、これがこのスコーピオンを息の長いトイガンにしています。
普通のエアガンは、一回撃ったらコッキングしないといけないのに対し、このスコーピオンは簡単に、その動作を高速ですることが出来るのです。
そのため、サバイバルゲームにおいても、連射力の観点では使えるレベルであり、ガスの補給がいらないので継戦能力が高く、大変静かに射撃できるということもあって、フィールドでは斥候役が好んで持つこともあります。
とはいえ、やはりガスガンには劣る面もありますし、限られた状況のみ、サバイバルゲームで使用できる、ぐらいの認識のほうが良いかもしれません。
実際、一度サバイバルゲームで使ったことがありますが、射程距離など、諸々の要因で負けてしまった経験があり、このサブマシンガンは使い方が何よりも大事、ということを認識させられました。
そういった弱点を気にせずに使うには、室内戦で使用するか、極端に狭いようなバトルフィールドであれば十分に実戦に持ち出せます。そういった環境ではこのサブマシンガンの強みが最大限に発揮されると思います。
サバイバルゲームでは、ガスガンは、どうしてもエアガンに比べて重く、かつ音がするし、加えてガスが無くなると、どうにもなりません、このスコーピオンの連射力と軽量性は多くの近距離戦なら、とても有利な点として働くとおもいます。
さらに、室内での奇襲や撹乱、回り込みならば十分に戦えますし、実際そういう使い方をしているひとも多々います。
熟達するほど、その精度と連写能力は格段に上がり、私もかなり早いほうだと自負しているのですが、以前、あるスコーピオン持ちの連射精度を見て、上には上がいるな、と実感させられました。
とはいえ、このラピッドファイアシステムは、両手を使わないと撃てないので、逆に弱点にもなることもあります。
そのためにサブマシンガン使いにありがちな、両手持ちといった芸当も出来ず、どうしてもある地点に待ち伏せての伏撃が多くなってしまいます。
ですがこういった待ち伏せにこそ、このスコーピオンの特質が、最大限に発揮されるところでもあり、サブマシンガンであるという認識を捨て、特攻せず、ひたすら待ちの戦略を取るのもスコーピオン使いの道か、とも思います。
また、このサブマシンガンは細かな点で言えば、銃床が折りたたみ式だったり、マガジンが大きく、装弾数に余裕が有りる点もおすすめです。
東京マルイ スコーピオンの実銃
このサブマシンガンは、チェコで製造が開始され、1961年に開発されていました。
代表的なサブマシンガンのMP5よりも、早く開発され、サブマシンガンの草分け的存在でもあるのですが、その革新性は未だに色褪せません。
ユーゴスラビアでは未だに生産されており、その息の長さが伺えます。実銃も、その小ささ故に大変重宝され、色々な用途に使用されており、最も活躍したのは戦車兵の手持ち武器としてです。
戦場でも、かなりの火力を発揮し、命中精度も高く、その上、小型軽量なので重宝されました、そんな歴史も持つサブマシンガンですから、トイガンにしても名銃と呼ばれるのかもしれません。
東京マルイは、このスコーピオンの制作にかなりの気合を入れたと見え、新機軸やモデルガン並みの再現などの、価格に見合わない高性能だと言えると思います。
スコーピオンの不満点
そんな素晴らしい性能のスコーピオンなのですが、不満点もあり、そもそも基礎設計自体が古いですし、多くのシステムを採用しすぎて、少しバランスを欠いているところもあるのです。
その一つが、少し前部が重く慣れていないと、昇順が勝手に下にずれ、厄介です。とはいえ、慣れで克服できるもので、そこまでの問題ではありません。
最大の問題は、冬場での触り心地で、使っているとどうしても、その鉄の感触が直に伝わってきて、夏場はやけに熱く感じられ、冬場は素手だと長い間は、銃の鉄の部分を触っていられません。
幸い、ラピッドファイアのコッキングも、グリップも触っても問題のない素材ですが、こういった鉄を多用した作りは、美しくリアルな反面、こういった問題があります。
とはいえ、外観の美しさやリアルさは、スコーピオンの利点であり、この点はやむを得ない点でしょう。
あと、スコーピオンの問題と言えば、マガジンです。
スコーピオンの特性上、多くの弾を連写するのですが、マガジン自体が高くて、なかなか数をそろえるのがコスト的に難しいです。
とはいえ、今後もスコーピオンを使い続けていくことは変わりなく、数々の不満点を補って余りある、革新的な機構があるため、このガンの優位性を揺るぎなきものにしています。
スコーピオン使いとしては、もっと多くの人に、このサブマシンガンを知ってほしいと願うばかりです。