お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理対応をさせて頂きました。
・東京マルイ スコーピオン Mod.M 電動コンパクトマシンガン 個人カスタム品
メルカリで個人にてフルカスタムされた本商品をご購入。本体側・バッテリー側のミニTコネクタを一般的なリポ用コネクタ(BEC)へ変更、また異常箇所が無いか内部を確認して欲しいとのご依頼でした。
本体を分解し調査、長期使用による破損箇所が多数あり今回、部品交換と内部オーバーホール・メンテナンス・再整備にて修理対応となりました。
東京マルイ スコーピオン Mod.M 電動コンパクトマシンガン 個人カスタム品 修理内容
ご依頼内容
故障箇所
1)モーター端子自体が折れている(プラス側接続端子)
2)配線処理(ハンダ付け)が雑に処理されている(電線が露出しショートの危険性有り)
3)コンパクトマシンガン メカボックス内部、長期使用による汚れ・オイル・グリス切れ
4)FETデバイスの配線断線
5)バッテリーと本体側のミニTコネクタをBECコネクタへ変更ご希望
修理内容
1)分解状態の現品を検査
《バッテリーコネクタはミニT型》
《レシーバー部》
《本体側のコネクタもミニT型》
《ダイヤルとスイッチ付きのFET》
《配線が断線している》
《モーターに接続するプラス側配線が根本から断線》
《ハンダ処理が出来ていない・通電するとショートする可能性有り》
2)電気配線処理のやり替え：グリップ、メカボックス接続コネクタ
《不良箇所の切り落とし》
《はんだ付け》
《被覆処理》
《モーター接続配線》
《断線している》
《はんだ付け》
《被覆処理》
3)本体・バッテリー側 ミニT型コネクタ→BECコネクタへ交換
《使用部品：EAGLE BECコネクターセット》
《バッテリー側：交換前》
《交換後》
《本体側：交換前》
《交換後》
4)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
《部品洗浄後》
5)外れたギア軸受けの固定・ピストンヘッド固定・モーターを新品へ交換・ギアシム調整
《軸受けが外れている状態》
《軸受け固定》
《ピストンヘッドのネジ固定が効かない》
《接着材で貼り付け》
《硬化後・緩み無し》
《新品の純正モーターへ交換》
《はんだ付け処理》
《モーター位置出し・ベベルギア高さ調整》
《ギア回転動作チェック》
6)再組立て、グリスアップ、オイル注油
7)インナーバレル・チャンバーユニット内部清掃
《押しゴムは面タイプ》
《ホップシステムは2点長掛け構造》
8)FET基盤への配線断線箇所の修理
《配線が千切れている》
《はんだ付け処理》
■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■修理後の初速 【弾速測定器：X3200 MK3にて計測】
・ノンホップ時 88m/s(0.2gBB) 適正ホップ時 84m/s(0.2gBB)
※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。
修理・カスタム担当者コメント
今回ご依頼頂きましたのは東京マルイ スコーピオン Mod.M 電動コンパクトマシンガン 個人カスタム品でした。
カスタムパーツが多数組み込まれており、ハンドメイドのプリコック位置制御が可能なFETを搭載していました。内部検査の結果、電気配線・モーターの損傷が激しかった為、部品交換・破損箇所を修理致しました。
また、メカボックス内部を分解しオーバーホール作業を実施。ギアのシム調整、モーターの位置出し、各部オイル・グリスアップ済み、インナーバレル・チャンバーユニットも清掃済みです。作業後、セーフ・セミ・フル発射動作問題御座いません。
お客様のご希望通り、本体側とバッテリー側のコネクタ形状をBEC形状へ変更済みです。
プリコック機能のダイヤルと解除用と思われる押しボタンがFET基盤に搭載されており、恐らくダイヤルを回してピストンの後退位置を調整出来ると思われますが、弊社では取扱いが判らない為、ダイヤル・押しボタンには一切手を触れずそのままお客様へご返却となりました。
弊社ではカスタムガンの修理・メンテナンスも承っております。
また、老朽化や部品交換によりカスタム再調整が必要な場合は修理工賃とは別に別途『カスタム整備費』をご請求させて頂いております。
ただ、過度な分解状態・ハンドメイドのFET回路が搭載されているケースにおいては、詳しい初期症状・製品仕様が不明な為、修理をお受け出来ない場合が御座います。
弊社では国内/海外製電動ガンの修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。
