お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理・カスタム対応をさせて頂きました。
・東京マルイ DEVGRUカスタム HK416D 次世代電動ガン
ご依頼内容は動作させると弾が出ない、ヒューズが切れるとのご依頼でした。
本体内部の分解調査の結果、経年劣化(内部メンテナンス不良)による故障により正常にBB弾の発射が出来なくなったものと思われます。
今回オーバーホール作業と共に『リコイル機能のオミット・電気配線を電導効率の高い電気配線へ交換・リポバッテリー搭載化』の追加カスタムご依頼御座いましたので修理に加えてカスタム対応致しました。
東京マルイ DEVGRUカスタム HK416D 次世代電動ガン 修理・カスタム内容
故障状況
故障原因
経年劣化(内部メンテナンス不良)による動作不良
追加カスタムご希望内容
1)リコイル機能のオミット
2)電気配線を電導効率の高い電気配線へ交換
3)リポバッテリー搭載化(ストックパイプ内収納)
カスタムのポイント
①メカボックス内部オーバーホール、各部再整備、チャンバーユニットメンテナンス
②電気配線を電導効率の高いテフロン配線へ交換
③バッファーチューブ内のリコイルユニットを撤去・オミット加工
④バッテリー接続コネクタ・ヒューズ(30A)取付け
⑤リコイルユニット撤去後、バッファーチューブ内にリポバッテリーを収納可能へ
修理・カスタムに使用したパーツ
■計:4点
・ORGA AIRSOFT テフロンコード 1.5m 高通電率 ¥1,200
https://repmart.jp/products/ra04729.html
・EAGLE FORCE ガンモーターコネクター 電動ガン用 ¥420
https://repmart.jp/products/ra10462.html
・BIG OUT BOSスプリングガイド ¥1,800
https://repmart.jp/products/ra01234.html
・EAGLE RACING ミニコネクター ¥200
https://repmart.jp/products/eag001068.html
修理・カスタム内容
1)故障箇所の検査、メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
《ダミーボルトが開いたままで動かない》
《チャージングハンドルスプリングが伸びている》
《ロアレシーバーユニット》
《ロアレシーバー部》
《ピストンが後退した状態のままで動作が出来ない》
《バッファーチューブ》
《コードカバーの止めネジの頭がなめて破壊されている》
《ドリルでネジの頭を破壊して分解》
《破壊分解後》
《グリップの止めネジ1本が欠損している》
《メカユニット》
《メカユニット内部》
《給排気パーツ》
《グリス汚れあり》
《ギア3点破損無し》
《スイッチの接点端子が開きすぎている、導通不良の原因になる恐れあり》
《分解部品検査》
《オーバーホール部品洗浄後》
2)電気配線を電導効率の高いテフロン配線へ交換
《既存の電気配線・スイッチ》
《スイッチ端子部》
《電導効率の高いテフロンコードへ交換》
《使用部品:ORGA AIRSOFT テフロンコード 1.5m 高通電率》
《電導効率の高い金端子コネクタへ変更》
《使用部品:EAGLE FORCE ガンモーターコネクター》
《スイッチ端子ハンダ付け》
《スイッチ部完成》
《メカボックス内部へ配線を引き回す》
《配線交換完了》
3)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
4)ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整
5)再組立て、接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油
《開きすぎていたスイッチ端子を絞り導通不良が起きない様調整》
《メカユニット完成》
6)レシーバー組み上げ、リコイルユニットの撤去・オミット加工
《ロアレシーバーユニット》
《モーターへ端子接続・組み込み》
《欠損していた箇所に新品のネジを取付け》
《ロアレシーバーユニット完成》
《バッファーチューブ内部よりリコイルユニットを撤去》
《リコイル機能をオミット》
《使用部品:BIG OUT BOSスプリングガイド》
《上:純正品 下:BOSスプリングガイド》
《BOSスプリングガイド取付け、リコイルオミット完了》
7)インナーバレル・チャンバーユニット分解、清掃、メンテナンス
《チャンバー部分解》
《清掃・オイル注油後に組み上げ》
《チャンバーユニット完成》
8)バッファーチューブ下側コードカバー止めネジ破壊後の補修
《接着剤で仮止め》
《ドリルで下穴を開け直す》
《タッピングビスを使用》
《ビス止め固定》
9)バッテリー接続コネクタ・ヒューズ(30A)取付け
《使用部品:EAGLE RACING ミニコネクター》
《端子ハンダ付け》
《ヒューズ(30A)取付け》
《ヒューズ部製作》
《バッテリー接続コネクタ・ヒューズ完成》
《ストックパイプ内にお好みのリポバッテリーを収納可能に》
10)ダミーボルトオイル注油、動作チェック
《伸びきっていたチャージングハンドルスプリングを修正》
《可動部注油・メンテナンス》
《ダミーボルトの連動動作OK》
■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■修理後の初速 【弾速測定器:X3200 MK3にて計測】
・ノンホップ時 96m/s(0.2gBB) 適正ホップ時 95m/s(0.2gBB)
※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。
修理・カスタム担当者コメント
今回ご依頼頂きましたのは東京マルイ DEVGRUカスタム HK416D 次世代電動ガンでした。
経年劣化による内部のグリス・オイル切れにより動作しなくなったものと思われます。分解オーバーホール作業後、上記各部の再整備を実施致しました。
今回、修理に加え追加カスタムも同時に実施致しました。電気配線を電導効率の高いテフロン配線へ交換すると共に、バッファーチューブ内のリコイルユニットを撤去・オミット済み、リポバッテリーの収納を可能にしています。修理・カスタム後の初速は90m/s(0.2gBB)以上出ておりセミ・フル・オートストップ動作問題御座いません。
今回のご依頼品は中古にて購入したものの動作を確認した際に動かなくなったとの事でした。電動ガンはメンテナンスをせずに長期間使用されますと内部の機械部品の動きが悪くなり高負荷が掛かる状態となり、ヒューズが頻繁に切れる等の異常が発生致します。
また、前所有者の方が無理に分解を試みた跡がありネジ穴が破損していました。リコイルショック搭載の次世代電動ガンはネジの緩み止め(永久強度のネジロック剤)が塗られている事から、特殊工具を使用しない限りはドライバーでそのまま無理に回すとネジ穴が破壊されて分解不能になります。今回は破損したネジをドリルで突いて破壊して分解作業を進めました。次世代電動ガンに限らず、昨今の電動ガンは分解を前提に製造されていない構造が多く個人様での分解・修理・カスタムは弊社ではお勧め出来ない状態です。ご自身の手に負えないと感じた場合にはメーカーもしくはショップ様へ修理依頼をお勧め致します。弊社では修理に加えカスタムも承りますのでお気軽にお問合せ下さい。
弊社では国内/海外製電動ガンの修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。