世界最強の戦車と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
総合的に判断したとき世界最強の戦車と言えば、レオパルト2だと答えることが出来るでしょう。
実際にアメリカで発行されている軍事雑誌や、世界的な軍事マニアもレオパルト2、正確にはレオパルト2A6が世界最強の戦車であると述べています。
レオパルト2は西ドイツで開発された戦車で、レオパルト2と言う名前からして、1965年に誕生したレオパルトには1も存在しています。
その後、このレオパルト1に改良が重ねられ1971年にレオパルト2が誕生しました。
レオパルト2は誕生してから40年余り、当然ながらその間には改良が重ねられています。
およそ40年間改良を重ねられてきた戦車であるのに関わらず、まだまだ改善の余力が残されていると言われており、さらに進化を続けていくことが予想されます。
レオパルト2にはA4 、A5 、A6/A6M 、PSO 、A7+とタイプがあり、それぞれ全長から主砲の大きさが違い、様々な戦闘に対応できるように開発されています。
中でも最強であると言われているレオパルト2A6は、全長10.97メートル、全幅3.74メートル、全高3.03メートル、また潜水深度は1.2メートル、最高速度は68キロメートル、燃料タンクは1160リットルあり、主砲は55径です。
世界にはたくさんの戦車がありますが、なぜレオパルト2A6が、世界最強の戦車と呼ばれるのでしょうか。
レオパルト2A6にはどのような特徴があるのか見てみましょう。
世界最強の戦車、レオパルト2A6
何をもって戦車の世界最強というか、レオパルト2A6が世界最強の戦車であると考えられる理由は、その性能バランスの良さが一番のポイントです。
レオパルト2A6は、攻撃性、機動性、防衛性、走行性のどれも飛びぬけて素晴らしい、と言うものではありません。
こう表現すると、なんだレオパルト2はそれほどの戦車ではないのかと誤解する方も多いでしょう。
しかし、その性能のどれもが世界トップクラスになっており、各国の主力戦車として活躍されているものです。
これらの性能がそれぞれ、トップクラスであるということは非常に難しいことなのです。
戦車に興味を持ち始めた人にわかりやすく説明するのであれば、速さを求めるスポーツカーがでこぼこのオフロードを滑走するようなものなのです。
レオパルト2A6は、性能バランスが優れていて、そのどれもが世界トップクラスの性能であるのが特徴である、と考えて間違いではないでしょう。
しかし、レオパルト2A6の素晴らしさは性能バランスが優れているということだけではなく、防御力の要である、複合装甲が拘束セラミック式と言う点も大きいポイントです。
戦車は防御力を上げ頑丈にすればするほど、重くなってしまいます。
重くなると、必然的に移動速度が落ち、機動性が悪くなるため戦車にとっては致命的、戦車は見た目も大きいため、上空から発見されやすく、攻撃を受けやすいのです。
そのため、攻撃するだけではなく、攻撃しながら移動し、移動しながら攻撃する機動力が重要となってきます。
レオパルト2A6で採用された複合装甲は拘束セラミック式なのですが、これが非常に丈夫で軽いものなのです。
これは特殊なセラミックをチタンなどでぎゅうぎゅうに圧縮することにより、強度を増したもので、従来の方式に比べ頑丈であるのに軽いのが特徴です。
そのためレオパルト2A6は、改良を重ねるごとに軽量化にも成功しており、これが性能バランスにも生きていると言えるでしょう。
レオパルト2A6の日本での評価
さて、このように非常に優れたレオパルト2A6ですが、日本での評価はどうなのでしょうか。
レオパルト2A6は、日本でも広く知られた戦車で、軍事マニアではなくても名前くらい聞いたことがあるかもしれません。
日本では10式戦車という日本製の戦車があり、国内ではこの10式戦車のマニアが多いため、10式戦車の引き合いに出されることが多いのですが、10式戦車とレオパルト2A6では特徴が異なることもあり、どちらも人気があります。
世界最強の戦車は日本での戦闘ではどうなるのかというのも気になるポイントでしょう。
レオパルト2A6は、性能バランスが優れた戦車であることは間違いありませんが、日本のように国土が狭く山岳地帯の多い場所では、その性能を十分に発揮できないと言われています。
もちろん、世界トップクラスの活躍をすることは間違いないのでしょうが、日本の地形にマッチングした10式戦車に、レオパルト2A6は敵わないと考えている日本人は多いようです。
では、レオパルト2A6の評価は日本では低いのかと考えると、決してそういうわけでは無く、日本での評価は高いと言えます。
日本でもレオパルト2A6はたびたび話題に上がる戦車ですし、その性能の高さは脅威になりえることが議論されてきました。
日本での軍事関係記事などにも、たびたび名前が上がることからもそれはわかります。
防衛省がドイツと軍事関連用品を共同開発するなど日本は軍事関係用品において、非常にドイツを高く評価しているのです。
日本が他国に比べて戦車に関する議論が少ないのは、日本が海に囲まれている島国であることと、地形によるものでしょう。
戦闘力よりもスタイルに重点が置かれ関心を寄せているマニアが多いのも、日本の地形と戦車の戦闘様式に問題があるためです。
レオパルト2A6のドイツでの評価
さて、ではレオパルト2A6の本国、ドイツでの評価はどうなのでしょう。
やはり世界的に評価が高い戦車ですから、本国ドイツでも当然、レオパルト2A6の評価は非常に高いです。
オランダ、オーストリア、スペイン、デンマークで採用されるなど、周辺国のみならず多くの国で活躍していますし、その実績をドイツ国民も知り、誇りに思っているのです。
本国ではレオパルト2A6が世界的に評価されていることを知っていますから、それを踏まえて更なる開発を行っているようです。
レオパルト2A6はまだまだ改良していくことが出来ると言われていますから、今後の動向をしっかりと見守っていきたいものです。
21世紀にはどのような変貌を遂げるのか、多くの軍事マニアが注目しています。
内容が全然具体的でなくガッカリの記事です。
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