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CYMA ドラグノフ SAG SVU-AS MLOK 海外製電動ガンの修理、カスタムをさせて頂きました【駆動系統/レスポンス/弾道性能向上】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理、カスタム対応をさせて頂きました。

・CYMA ドラグノフ SAG SVU-AS MLOK 海外製電動ガン

ご依頼内容は『ご自身にて分解調整後、フルオートが出来なくなった為正常に動作出来る様修理をご希望』『チャンバーユニット分解時に内部へ押しゴムを入れていない為、押しゴムを入れて欲しい』とのご依頼でした。

分解調査の結果、『セレクターギアパーツの組立て間違いによるフルオート動作機能の不良』『分解時に一部のパーツに損傷があり正常に動作が出来ない状態』でした。

また『海外製の為チャンバーパッキンゴムが変形』『メカボックスはRS(リアルソード)規格と呼ばれる4枚ギア搭載特殊構造によりセミ/フルオート時のレスポンスが悪い』点もありこの度、オーバーホールメンテナンス修理と併せて『駆動系統/レスポンス/弾道性能向上』カスタムをご希望頂きましたので同時に実施させて頂きました。

CYMA ドラグノフ SAG SVU-AS MLOK 海外製電動ガン 修理、カスタム内容

故障状況

『ご自身にて分解調整後、フルオート動作が出来ない』
『チャンバーユニット分解時に内部へ押しゴムを入れていない為、押しゴムを入れて欲しい』

故障原因

『セレクターギアパーツの組立て間違いによるフルオート機能不良』
『メカボックス内部の逆転防止ラッチスプリングが破損、ベベルギアにラッチが掛からずギアが正常に回転動作を動作しない』

《性能面》
『海外製の為チャンバーパッキンゴムの精度が悪く変形あり』
『メカボックスはRS(リアルソード)規格と呼ばれる4枚ギア搭載特殊構造によりセミ/フルオート時のレスポンスが悪い』

ご依頼品の状態、ご使用状況

・新品購入後、ご自身にてカスタム(セルフカスタム)を実施、メカボックス内部がグリスアップされている

カスタムご依頼内容

(1)オーバーホールメンテナンス、駆動系統カスタム整備
(2)レスポンス向上:国産カスタムモーター搭載
(3)弾道の安定:国産カスタムパッキンゴムへ交換

修理 カスタム製作のポイント

①メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
②海外製モーターを国産カスタムモーターへ交換【レスポンス向上】
③駆動系統カスタム整備【外れている軸受けを再固定、ギアシム調整、ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整】
④シリンダーとシリンダーヘッド間のエア漏れを修理、ピストンヘッドに付着している製造時のビニールを除去
⑤欠損しているメカボックスとレシーバーを連結するナットをメカボックス内部へ装着
⑥破損した逆転防止ラッチスプリングを製作、取付け
⑦メカボックスに付随するセレクターギアパーツの組み直し、フルオート切り替え動作チェック
⑧精度の悪い海外製パッキンゴムを国産カスタムチャンバーパッキンへ交換調整、外れているホップ押しゴムを追加

修理 カスタム製作に使用したパーツ

■計:2点
・SPARK INAZUMAモーター ロング ¥4,800
https://repmart.jp/products/ra05035.html

・宮川ゴム チャンバーパッキン 3種セット 電動ガン用 硬度50° ¥1,080
https://repmart.jp/products/mi51705.html

修理 カスタム作業内容

1)内部状況調査:本体ボディ、メカユニット分解
《ご依頼品外観》
《銃身部には大型サプレッサーを標準搭載》
《M-LOK規格のハンドガードを装備》
《多彩なアクセサリーを装着可能》
《ストック部にセレクターレバーがありセミ/フルオートの切り替えが可能(上:セミ 中:セミ: 下:フル)》※ご依頼品はフルポジションでセミオートになってしまう
《チャージングハンドルを引くとホップ調整ドラムが見える》
《ストック部:本体はブルパップ構造の為この位置にメカユニットが搭載されている》
《メカユニット側の分解:バットプレートの取り外し》
《本体左のバーを下げてトップカバーを取り外し》
《チャージングハンドルを取り外し》
《チャージングハンドルを外すとメカユニットとチャンバーユニットが見える》
《AKシリーズでは珍しいドラム回転式のホップアップチャンバー、レバー式に比べ細かいホップ調整が可能》
《セレクターレバー取り外し》
《メカユニット内部の固定ナットが欠損しており、ボディとメカユニットを連結するネジが効かず固定が出来ていない》
《メカユニットとトリガーを連結するリンケージを外す》
《チャンバーユニットは固定ネジを緩るとメカユニットより分離出来る》

《フロント側の分解:トップレイルの取り外し》
《配線の接続コネクタを取り外し》

《リアサイトを分解して内部に隠れているネジを外す》《リアサイト分解》
《内部の固定ネジを外す》
《トリガーガード前方のネジを外して基部の連結を解除》
《セフティボタンを引き抜いて基部とアウターバレルを分離》
《這わせている配線をメカユニット後方へ引き出す》
《リンケージを外してメカユニットを取り外し》
《本体分解後:ボディを全て分解しないとインナーバレルやメカユニットへアクセスする事が出来ない》
《メカユニット:RS(リアルソード)規格と呼ばれる特殊なメカユニット》《通常の電動ガンと異なりエア容量の多いロングサイズシリンダーを搭載》
《故障原因の特定:フルオート切り替えを行うセレクターパーツが外れている》

《セレクターパーツがカットオフレバーを押す事によりフルオート切り替えを行う仕組み》
《セレクターギアと正しい位置で組み直し》
《一度ボディに組み直してフルオート動作が可能かテスト、問題無し》
《セレクターギアパーツの分解》

《モーター:モーターのプラス側端子にマイナス側コードが接続されているのは4枚ギア構造によりセクターギアが逆回転する為で、画像の様にプラスマイナス逆に接続する事により正回転する》《モーター取り外し》
《メカボックス内部》
《逆転防止ラッチスプリングが破損してベベルギアにラッチが掛からない》
《軸受けが全て外れている》
《ギア4点異常無し》
《この『トランジションギア』の追加によりギアの回転方向は通常と異なり逆回転になる》
《セミ/フルを切り替えるカットオフレバーに異常無し》
《スイッチは機械式、接点異常無し》

《給排気パーツ類:ロングサイズシリンダーを搭載》
《シリンダーとシリンダーヘッドの隙間が多くエアが激しく漏れる状態》
《ピストンは19枚歯ロングサイズピストン》
《ピストンヘッドは給排気ポートを搭載》
《タペットプレートとノズルも専用品》
《分解部品検査》

2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)海外製モーターを国産カスタムモーターへ交換【レスポンス向上】
《使用部品:SPARK モーター INAZUMA ショート》
《高強度ピニオンギアを標準搭載》
《上:カスタムモーター 下:純正モーター》

4)外れている軸受けを再固定(8箇所)、ギアシム調整 :ギア4点を円滑にドライブ出来る様調整
《接着固定後》

5)ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整

6)シリンダーとシリンダーヘッド間のエア漏れを修理
7)ピストンヘッドに付着している製造時のビニールを除去
《ピストンヘッドをシール処理》
《エアが漏れない様改善》
《ピストンヘッド付着している製造時のものと思われるビニールを除去》
《除去後》

8)破損した逆転防止ラッチスプリングを製作、取付け
《通常の防止ラッチスプリングとは異なる為、針金を使用してスプリングを製作 ※ベベルギアが逆回転する為ラッチも逆向きに掛ける必要あり
《ベベルギア取付け》

9)再組立て:接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油
10)欠損しているメカボックスとボディを連結するナットをメカボックス内部へ装着
《スイッチへ接点グリス塗布》
《軸受け内へグリスアップ》
《給排気性能のチェック》
《欠損している連結ナットを装着》
《メカボックス内部完成》
《レシーバーとの連結穴》

《メカボックス完成》

11)メカボックスに付随するセレクターギアパーツの組み直し、フルオート切り替え動作チェック
《セレクターギアパーツ取付け、グリスアップ》
《フルオートパーツ取付け》
《取付け後》

《メカユニット完成》

12)インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
精度の悪い海外製パッキンゴムを国産カスタムチャンバーパッキンへ交換調整、外れているホップ押しゴムを追加
《600mm以上の長いインナーバレルを搭載》
《チャンバーユニットは金属製》
《ホップ調整はドラム式》
《内部に押しゴムを搭載》
《押しゴムは欠損している》
《チャンバーユニット分解》
《チャンバーパッキンゴム:突起形状はマルイタイプ、バリが多く変形がある為交換が必要
《使用部品:宮川ゴム チャンバーパッキン 3種セット 電動ガン用 硬度50°》《マルイ突起形状を使用》
《メンテナンス組み上げ》
《インナーバレルがチャンバー内で回転する為、シールテープを巻いて回転を防止》

《ホップ押しゴムを追加、組み込み》

《ホップ突起形状の確認》
《インナーバレルチャンバーユニット完成》

13)ボディ組み上げ:バレルユニット、メカユニット類組み込み
《メカユニット配線を本体前方へ引き込み》
《インナーバレルチャンバーユニット、アウターバレルを本体へ挿入》
《トップレイルのロック部品を取付け》《フロント周り組み上げ》《リアサイト、バットプレート、チャージングハンドル取付け》
《トップカバー装着後レバーを上に回してロック、完成》
■最終動作確認、約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・修理前 ノンホップ時:85m/s(0.2gBB) ※サイクル数:フルオート動作出来ない為未計測
・修理後 ノンホップ時:90m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:77m/s(0.2gBB) サイクル数:10.2発/秒

※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整をしています。【0.2g弾】で調整済み
※7.4v 1400mAh リポバッテリーにて検査
※G&G TOP FIVE 0.2gBB弾を使用し検査致しました

※サイクル数の数値につきましてはご使用になられるバッテリー容量や状態により左右される為、あくまで参考値となります。

修理 カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのは『CYMA ドラグノフ SAG SVU-AS MLOK 海外製電動ガン』でした。上記13項目の作業を実施致しました。メカボックス内部オーバーホール作業後、レスポンス向上の為海外製モーターを国産カスタムモーターへ交換、外れている軸受けを再固定(8箇所)を行いギア4点シム調整、モーターの位置出し等各部再整備致しました。不具合箇所の修理としまして、シリンダーとシリンダーヘッド間でエアが漏れる状態でしたので気密処理、ピストンヘッドに付着している製造時のビニールを除去、メカボックスとレシーバーを連結するナットが欠損していましたので代替品をメカボックス内部へ装着、破損した逆転防止ラッチスプリングの代替品が御座いませんでしたのでスプリング部品を製作し取付け致しました。接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油を行いメカボックスに付随するセレクターギアパーツの組み直し後フルオート切り替えが正常に動作出来る事をチェック済みです。

インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス、精度の悪い海外製パッキンゴムを国産カスタムチャンバーパッキンへ交換、外れているホップ押しゴムを内部へ追加済み、バレルユニットとメカユニット類の組み上げを致しました。修理後の初速は85→90m/s(0.2gBB)へ改善、セミ、フルオート発射動作問題御座いません。内部オーバーホール再整備と駆動系統のカスタム整備、モーター交換によりセミオート時の立ち上がり動作、レスポンスが改善しています。フルオートサイクル数につきましては10発/秒まで改善、トランジションギアを搭載した4枚ギアの特殊構造ではありますが可能な限りメカノイズを低減しています。左右へのBB弾の散らばりは無く30m先まで真っ直ぐ伸びる弾道となっております。【0.2g弾】にてホップアップ調整済みです。

ご依頼品の『SVU』はロシアの有名な『ドラグノフスナイパーライフル』をブルパップ化、20mmトップレールとMLOK規格のハンドガードを搭載し近代化されたデザインとなっています。ロングバレル、ロングサイズシリンダー、大型サプレッサーを搭載し従来のライフルとは違い取り回しと操作性が改善されトイガンとしまして『フルオートでの射撃が可能なスナイパーライフル』となっています。メカユニット内部におかれましては『トランジションギア』と呼ばれるRS(リアルソード)規格のメカユニットを搭載しており内部構造は非常に複雑です。本修理カスタムレポートを見てお判りになられると思いますが、インナーバレルやメカユニットを取り出すには本体ボディ全て分解を行わなくてはならず非常に難易度の高い機種になります。つきましてはご購入者様ご自身でのカスタム(セルフカスタム)におかれましてはお勧めが出来ない機種になります。エアソフトガンは日々進化を遂げておりますがそれに伴い『技術難易度』も増しています。極力ご自身でのセルフカスタムは行わず専門のショップ様へご相談頂ければ幸いです。この度、不具合箇所の修理に加え駆動系統/レスポンス/弾道性能向上』カスタムを実施させて頂きました。再びご愛用頂ければ幸いです。

弊社では電動ガン全般の修理、メンテナンス、カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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