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ASG CZ805 BREN A2 海外製電動ガンの修理・カスタムをさせて頂きました

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理・カスタム対応をさせて頂きました。

・ASG CZ805 BREN A2 海外製電動ガン

ご依頼内容は『バッテリー繋いでも動かない、FET(電子基盤)の断線』とのご依頼でした。

本体を分解し調査した結果、標準搭載されているFET(電子基盤)が損傷して動作しない状況、また海外製品の為メカボックス内部にセッティング不良(ギア3点の保持・位置調整が適切でない)がありグリスやオイルも切れている状態でした。

今回本体のオーバーホール作業、不具合箇所の修正、破損しているFETの代わりとなるカスタムパーツへ交換を行い修理・カスタム対応となりました。

ASG CZ805 BREN A2 海外製電動ガン 修理・カスタム内容

故障状況

バッテリー繋いでも動かない、FET(電子基盤)の断線

故障原因

本体バッテリー接続コネクタ付近に取付けられているFET(電子基盤)が損傷。バッテリー脱着の際、損傷した模様

ハンダ付けを行う箇所のプリント部分も損傷しており、再利用は出来ない状況

海外製品の為メカボックス内部にセッティング不良(ギア3点の保持・位置調整が適切でない)がありグリスやオイルも切れている状態、再整備が必要

修理・カスタムのポイント

①損傷している電子基盤(FET)と同一商品の入手は出来ない為、配線の結線レイアウトが同一のFETデバイス(カスタムパーツ)へ交換、同時に安全対策の為ヒューズユニットを搭載、バッテリー脱着の際、再び損傷しない様に製作

②上記カスタムと同時にメカボックス内部のオーバーホールを行い各部の再調整を実施

③FETデバイス交換によりレスポンスが上がりセミオート時にモーターがオーバーラン(バースト)する場合、メインスプリングを強化品へ交換を行いセミオートが確実に効く様調整、また同時に初速調整(95~90m/s:0.2gBB)を実施

修理・カスタムに使用したパーツ

■計:2点

・PERUN 電子制御ユニット 電動ガン用 PER-MOSFET 端子保護 ¥2,980
https://repmart.jp/products/ra01743.html

・SPARK industries 不等ピッチスプリング M90 ¥720
https://repmart.jp/products/ra05027.html

修理・カスタム内容

1)本体分解、故障原因調査【FET基盤の損傷、メカボックス内部調整不足】
《レシーバー上部バッテリー収納箇所》
《コネクタと配線に付随するFET基盤が断線している》

《ロアレシーバーユニット》
《ハンダが外れている》
《プリント基盤自体が損傷しており再利用は出来ない、交換が必要》

《メカユニット摘出》

《メカユニット》


《メカボックス内部》

《給排気パーツ類》

《ピストンの破損無し》

《ピストンヘッドの損傷無し》
《ギア3点:グリスが切れている、位置高さ(シム調整)が適切でない》

《ギア自体の破損無し、ギア比は18:1スタンダード》

《スイッチ部:FET標準搭載によりON-OFFの導通のみの為端子が損傷する事は無い》

《分解部品検査》

2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

4)ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整

5)再組立て、グリスアップ、オイル注油


《メカボックス完成》

6)損傷しているFET電子基盤をカスタムパーツへ交換・30Aミニ平型ヒューズ取付け
《既存FET基盤への結線方法を事前にチェック》

《スイッチ側2本の信号線の内、1本はプラス側動力線に結線処理されている》

《残りの1本の信号線がFET基盤へ接続され、マイナス側動力線の間にFET基盤が割り込む形》
《この為FET基盤に合計3箇所のハンダ付けが必要、替わりとなる同一結線方法のFETデバイスを探す》

《使用部品:PERUN 電子制御ユニット 電動ガン用 PER-MOSFET》

《サイズは現存するFET基盤の中で最小》

《上:既存のFET基盤 下:カスタム品》

《わずか6mmBB弾3個分にも満たないサイズ》

《ハンダ付け:2箇所ハンダ付け、マイナス側動力線間に割り込み》

《ハンダ付け:1箇所ハンダ付け、スイッチ側の信号線を接続》

《ハンダ付け後》

《安全対策の為ヒューズ(ミニ平型30A)を取付け》

《FET・ヒューズ取付け完了》

《バッテリーを接続して動作チェック:OK》

《メカユニット完成》

《ロアレシーバーへ組み込み》

7)インナーバレル清掃・チャンバーユニット分解・メンテナンス
《フロントユニット分解》

《インナーバレル・チャンバーユニット》

《チャンバーユニット分解》

《硬度はやや硬めのパッキン、劣化は無し》

《ホップ突起形状はマルイタイプ》

《メンテナンス・組み込み》

《チャンバーユニット完成》

8)駆動時のオーバーラン対策:メインスプリングを強化品へ交換、初速調整:95~90m/s(0.2gBB)
《使用部品:SPARK industries 不等ピッチスプリング M90》

《バッテリー収納検査》
《損傷防止の為FET・ヒューズ部分に保護チューブを取付け》

《バッテリー収納問題無し》

■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■修理後の初速 【弾速測定器:X3200 MK3にて計測】
・ノンホップ時:93m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:90m/s(0.2gBB) 

※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。

修理・カスタム担当者コメント

今回ご依頼頂きましたのはASG CZ805 BREN A2 海外製電動ガンでした。上記8項目の作業を実施しました。メカボックス内部のオーバーホール作業後、ギアシム調整・ベベルギアの位置出し等、各部を再整備致しました。グリスアップ、オイル注油を行い再組み上げ済みです。

損傷しているFET電子基盤を撤去、適合するカスタムタイプのFET基盤へ交換致しました。また、安全性を高める為30Aミニ平型ヒューズを搭載、既存のFET基盤のサイズよりも更に小型化した事によりバッテリー収納の際に損傷し難くなっています。またヒューズ、FET基盤が邪魔にならない配置にしています。インナーバレル・チャンバーユニットにつきましても、分解・清掃・メンテナンス済みです。

修理・カスタム後の初速が87m/s(0.2gBB)と低く、またFETデバイスの交換によりレスポンスが上がりセミオート時にモーターがオーバーラン(バースト)する状態でした。対策としましてメインスプリングを強化品へ交換を行いセミオートが確実に効く様調整、また同時に初速の上方修正(95~90m/s:0.2gBB)を実施致しました。完成後のセミ・フルオート発射動作問題御座いません。

本ご依頼品は本体のレシーバー上部にスティックサイズのバッテリーを収納するのですが、バッテリー脱着の際に標準搭載されているFET基盤を損傷する事例が多々御座います。断線してしまった場合、ボディ・ロアレシーバー部の分解が必要になり個人様での修理対応は出来ません。ご使用により本案件の様な故障が起きてしまった場合は、弊社へ修理のご依頼をお願い致します。また、今回導入したFET基盤組み換え・再調整につきましては『カスタム対応』となり修理とは別途工賃が発生致しますのでその点ご了承をお願い致します。

弊社では国内/海外製電動ガンの修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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