お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理、カスタム対応をさせて頂きました。
・ASG CZ EVO3 SCORPION A1 FDE 新型ECU搭載バージョン 海外製電動ガン
ご依頼内容はバッテリーを接続しトリガーを引いても動作しないとのご依頼でした。
本体内部分解調査の結果、メカボックスケースに問題があり『オートストップ検知センサー』と『ボルトリリース検知センサー』が正常に動作出来ない事が原因による故障でした。
今回メカボックスケースの不具合箇所の修正と共にオーバーホール作業、また11.1vリポバッテリーで動作させた際の内部駆動系統の再整備を含め修理、カスタム対応致しました。
ASG CZ EVO3 SCORPION A1 FDE 新型ECU搭載バージョン 海外製電動ガン 修理、カスタム内容
故障状況
バッテリーを接続しトリガーを引いても動作しない
故障原因
【①オートストップ検知センサー】
メカボックスケース自体の製造に問題があり左右のメカボックスを閉じた際に『オートストップ検知センサー』を圧迫してしまい、センサーのオン-オフ動作が正常に出来なくなっている。
【②ボルトリリース検知センサー】
本来メカボックスケース表面に3箇所パンチ穴が開いておりこの部分よりセンサーが露出する仕様、内1箇所の穴が開いておらずセンサーの露出が出来ず検知が出来ない状態。
追加カスタムご希望内容
【11.1vリポバッテリーに対応した駆動系統の再整備】
・セクターギア歯のカット加工を行い高速回転でのギアクラッシュを予防
・ピストン位置の最適化:立ち上がり動作の改善、駆動時の負荷軽減
・セクターカットに合わせたカスタムスプリングへ交換、初速調整:90~95m/s(0.2gBB)
修理、カスタム製作のポイント
①メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
②メカボックスケース不具合箇所の加工、調整
③ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整、ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整
④11.1vリポ駆動時ギアクラッシュを予防する為セクターギアをカット加工
⑤AOEアジャスター装着:ピストン位置の最適化
⑥AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【立ち上がり動作の改善、駆動時の負荷軽減】
⑦タペットプレート給弾タイミング変更加工
⑧各部グリスアップ、オイル注油を実施、快適に動作する様再整備
⑨チャンバーユニット注油メンテナンス
⑩セクターカットに合わせたカスタムスプリングへ交換、初速調整:90~95m/s(0.2gBB)
修理、カスタムに使用したパーツ
■計:2点
・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html
・SHS Airsoft 不等ピッチスプリング M100 ¥572
https://repmart.jp/products/th1011.html
修理、カスタム内容
1)本体分解、故障原因調査【メカボックスケースの不具合】
《ご依頼品:バッテリーを接続しても動作しない》
2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
3)メカボックス不具合箇所の加工、調整
《マジックでマーキングした箇所がECUを圧迫している》
4)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
5)ベベルギア、モーターピニオン位置出し、モーターノイズ調整
6)11.1vリポ駆動時ギアクラッシュを予防する為セクターギアをカット加工
《前面/背面合わせ3枚カット加工》
7)AOEアジャスター装着:ピストン位置の最適化
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
8)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【立ち上がり動作の改善、駆動時の負荷軽減】
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》
9)タペットプレート給弾タイミング変更加工
《セクターギア歯減に伴い給弾タイミングを変更》
10)再組立て、グリスアップ、オイル注油
11)チャンバーユニット注油メンテナンス
《インナーバレル チャンバーユニット》
12)本体組み上げ、セクターカットに合わせたカスタムスプリングへ交換、初速調整:90~95m/s(0.2gBB)
《ボディ組み上げ》
■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■修理後の初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・カスタム前 ノンホップ時:82m/s(0.2gBB)
・カスタム後 ノンホップ時:94m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:94m/s(0.2gBB)
※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。
※11.1v リポバッテリーにて動作検査致しました。
修理、カスタム担当者コメント
今回ご依頼頂きましたのはASG CZ EVO3 SCORPION A1 FDE 新型ECU搭載バージョン 海外製電動ガンでした。上記12項目の作業を実施しました。オーバーホール作業後、メカボックスの不具合箇所を加工調整を致しました。同時に11.1v駆動に合わせギアクラッシュを予防する為セクターギアのカット加工、ギアシム調整、ベベルギアの位置出し等各部を再整備、またピストン位置の最適化(AOE調整)を行い立ち上がり動作の改善、駆動時の内部負荷軽減を図っています。タペットプレート加工、グリスアップ、オイル注油を行い再組み上げ済み、カスタムスプリングへ交換を行い初速調整致しました。チャンバーユニットにつきましては注油メンテナンス済み、本体組み上げ後残弾が無くなった際の『オートストップ検知センサー』と『ボルトリリース検知センサー』が正常に動作出来る事確認済みです。
修理、カスタム後の初速は82→94m/s(0.2gBB)へ向上、セーフ、セミ、3バースト、フルオート発射動作問題御座いません。今回不具合箇所の修理に加え新型ECUの性能を発揮出来る様、11.1vリポバッテリーに対応した駆動系統の再整備を実施させて頂きました。駆動時のレスポンスが改善し初速性能も向上、また高電圧リポ使用時におけるギア回転数増加によるピストンクラッシュを予防しています。
本ご依頼品はメカボックスケースの成型不良による不具合で『初期不良』に該当致します。本商品は海外製品で機械部品類に加え電子制御システムも搭載されており個人様での修理は不可能です。本ご依頼品に限らずエアソフトガンに置かれましては初期不良の場合ご購入頂きました販売店もしくはネットショップ等にお問い合わせを行えば交換もしくは返金が出来る場合も御座います。販売元により保証が異なりますので商品をご購入される際には『初期不良対応』についてご確認の上ご購入頂く事をお勧め致します。
弊社では国内/海外製電動ガンの修理、メンテナンス、カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。