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APS BOAR Defence Rifle R2 海外製電動ガンのカスタムをさせて頂きました【ハイサイクル】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきましてカスタム対応をさせて頂きました。

・APS BOAR Defence Rifle R2 海外製電動ガン

ご依頼内容は『中古購入したもののセミ・フルのキレが悪くサイクル低下が目立つ為、東京マルイハイサイクル電動ガン並のレスポンス性能へ改善、同時に耐久性能を向上』とのご依頼でした。

今回オーバーホール作業と共に駆動系統のカスタムを実施、またホップアップが全く掛からず弾が飛ばない状態でしたので飛距離・弾道性能改善の調整を行いカスタム対応を致しました。

APS BOAR Defence Rifle R2 海外製電動ガン カスタム内容

カスタムご希望内容

・東京マルイハイサイクル電動ガン並のレスポンス性能へ改善
・耐久性能向上

現在の問題点

・レスポンスが悪くフルオート時のサイクル数は9発/秒と異常に遅い
・ホップアップが全く掛からず弾が飛ばない状態

カスタム製作のポイント

①メカボックス内部オーバーホールメンテナンス
②モーターをマルイ製EG-30000ハイサイクルモーターへ交換、既存モーター付属のSBDを移設
③強化ハイサイクルギアへ交換、メカボックス内部切削加工・セクターギアカット加工
④ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
⑤ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整
⑥スチール歯強化ピストンへ交換、AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)
【立ち上がり動作改善・内部負荷低減による耐久性向上】
⑦インナーバレル長に合わせた容量のカスタムシリンダーへ交換
⑧ノズルの前進距離調整、タペットプレート加工【HOPを掛けた際の初速の落ち込みを改善】
⑨ハイサイクルに合わせ給弾タイミングの変更、連射時に弾抜けが起きない様セクターチップ取付け
⑩メインスプリングをカスタム品へ交換・初速調整
⑪インナーバレル・チャンバーユニット分解メンテナンス、ホップアップが掛からない不具合を修正

カスタムに使用したパーツ

■計:7点

・J-ARMAMENT フルティースピストン ¥2,980
https://repmart.jp/products/ra01502.html

・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html

・SHS Airsoft 不等ピッチスプリング M100 ¥572
https://repmart.jp/products/th1011.html

・WII TECH ハイパフォーマンスシリンダー ¥1,280
https://repmart.jp/products/ra10950.html

・東京マルイ EG-30000 HC ハイサイクルモーター ¥5,400
https://repmart.jp/products/m178626.html

・J-ARMAMENT 強化ギアセット 13:1 ¥3,400
https://repmart.jp/products/ra01495.html

・SHS Airsoft セクターチップ ¥220
https://repmart.jp/products/nb0002.html

カスタム内容

1)本体分解、内部状況調査
《ロアレシーバーユニット》
《ヒューズ搭載、FET等の電子デバイスは無し》
《ロアレシーバー部》
《APSオリジナルダミーボルトを搭載》
《ダミーボルトがピストンに引っ掛かる事により連動して前後へ動作する仕組み》
《APS純正モーター》
《SBDが搭載されている》
《メカボックス》

《変形したメインスプリング、交換が必要》
《メカボックス内部》
《給排気パーツ類》
《ピストンはポリカ製》
《ピストンヘッドは吸気ポート搭載》
《ギアは18:1 スタンダードギア比》
《スイッチは機械式スイッチ》

《軸受けは8mmベアリング、外れている為再固定要》

《分解部品検査》

2)メカボックス内部オーバーホールメンテナンス

3)モーターをマルイ製EG-30000ハイサイクルモーターへ交換
《使用部品:東京マルイ EG-30000 HC ハイサイクルモーター》

4)既存モーター付属のSBDを移設
《取り外したSBD》
《端子ハンダ付け・圧着》
《モーターへ搭載》
《SBD移設完了》

5)強化ハイサイクルギアへ交換、メカボックス内部切削加工・セクターギアカット加工
《使用部品:J-ARMAMENT 強化ギアセット 13:1》
《13:1ギアの場合、噛み合う歯数の増加によりスパーギア内側外径が大きくなる》
《本海外製メカボックスの場合、ケース形状に合わず組み込みが出来ない》
《ケースと接触してしまう》
《13:1ギアに合わせ接触するケース部分を切削加工》
《切削加工後の組み込みチェック》
《スパーギアがケースと接触せずに回転、問題無し》
《切削加工前のメカボックスケース》

《切削加工後》

《ハイサイクル加工:セクターギア3枚カット》
6)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

7)ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整

8)スチール歯強化ピストンへ交換、AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)【立ち上がり動作改善・内部負荷低減による耐久性向上】
《使用部品:J-ARMAMENT フルティースピストン》
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《アジャスターに合わせヘッドを加工》
《ネジロックで固定・取付け》
《ピストンユニット完成》

9)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》
《AOE調整後:セクターギアのピックアップ角度を調整、水平方向に負荷を逃がす事により駆動時の立ち上がり動作・耐久性を改善》

10)インナーバレル長に合わせた容量のカスタムシリンダーへ交換
《搭載されているインナーバレルは約430mm》
《バレル長に対しシリンダー容量が少ない》
《バレル長に合わせたシリンダーへ交換》
《使用部品:WII TECH ハイパフォーマンスシリンダー》
《上:純正 下:カスタム品》
《付属するピストンOリングとピストンヘッドリングへ交換》
《シリンダーヘッド》
《ピストンヘッド》

11)ノズルの前進距離調整、タペットプレート加工【HOPを掛けた際の初速の落ち込みを改善】
《ノズルとチャンバー内部の隙間を無くす事でHOPを掛けた際の初速の落ち込みを改善》

《現在のメカボックスからのノズルの前進距離は約15~16mm》
《タペットプレートの前面を加工》
《タペットが前進した分セクター軸と接触する為、羽の部分の加工が必要》
《加工後:セクター軸との接触無し》
《加工後:ノズルの前進距離は約17mmに、1mm延長》

12)ハイサイクルに合わせ給弾タイミングの変更、セクターチップ取付け
《使用部品:SHS Airsoft セクターチップ》
《セクターギアに合わせ加工》
《接着・取付け》
《セクターカットに伴う給弾タイミングの変更:変更前》
《給弾タイミングの変更:変更後》

13)再組立て:接点グリス塗布・グリスアップ・オイル注油、メインスプリングをカスタム品へ交換・初速調整
《使用部品:SHS Airsoft 不等ピッチスプリング M100》

14)インナーバレル・チャンバーユニット分解メンテナンス、ホップアップが掛からない不具合を修正
《チャンバーユニット》
《ダイヤルを全開にしてもホップアップが掛からない》
《パッキンには気密漏れを防ぐ為シールテープが巻かれている》
《押しゴムはひょうたん型 H-HOP》
《ホップパッキンの突起はマルイ形状》
《アームと押しゴムに間にテープを挟み込みホップ突起の突き出し量を増やす》
《この様な感じ》
《加工後:突起の突き出し量が増えホップが正常に掛かる状態へ改善》
《チャンバーユニット完成》

■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■カスタム後の初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・カスタム前 ノンホップ時:83m/s(0.2gBB) サイクル数:9.5発/秒
・カスタム後 ノンホップ時:94m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:93m/s(0.2gBB) サイクル数:22発/秒

※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整をしています。現在0.2g弾で調整済みです。
※7.4v リポバッテリーにて動作検査を致しました。

修理・カスタム担当者コメント

今回ご依頼頂きましたのはAPS BOAR Defence Rifle R2 海外製電動ガンでした。上記14項目の作業を実施しました。メカボックス内部のオーバーホール作業後マルイ製EG-30000ハイサイクルモーターへ交換を行い既存SBDを移設、強化ハイサイクルギアが組み込み出来る様メカボックス内部を切削加工・セクターギアカット加工・ギアシム調整・ベベルギアの位置出し等各部を再整備、耐久性の高いスチール歯強化ピストンへ交換、AOE調整を行いドライブ時の負荷軽減・立ち上がり動作の改善を図っています。また、インナーバレル長に合わせたエア容量のカスタムシリンダーへ交換、HOPを掛けた際の初速低下対策としてノズルの前進距離を調整、ハイサイクル加工に合わせ給弾タイミングの変更・セクターチップの取付けを行い再組み上げ、メインスプリングをカスタム品へ交換を行い初速調整致しました。

インナーバレル・チャンバーユニット分解後、組み込まれているひょうたん型のホップ押しゴム(H-HOP)が全く効かず弾が飛ばない状態でしたので、ホップアップが効く様に不具合を修正致しました。カスタム後の初速は適正ホップ時93m/s(0.2gBB)、セーフ・セミ・フルオート発射動作問題御座いません。初速は83→93m/sへ向上、セミ・フルオート時のレスポンスも改善しフルオート時のサイクル数は9.5発→22発と大幅に向上しています。また、強化パーツ類へ組み換えにより耐久性能も向上、チャンバーユニットの再調整により真っ直ぐに伸びる弾道へ改善致しました。

本ご依頼品の販売元APSは香港に拠点を置く海外メーカーで商品の製造は中国で行っています。いわゆる『中華電動ガン』に当たりますが商品デザインや品質管理は香港で行っており、外装の出来は良くフレームに多数肉抜きが行われている奇抜なデザイン、また赤・青・黄色等の派手なカラーデザインの商品を多数リリースしています。ご依頼品は元々国内代理店により販売された商品でした。上記カスタム内容を見て頂ければお分かりに頂けると思われますが、今回ハイサイクル化に伴い大幅な手直しが必要となるトイガンでした。また『弾が全く飛ばない』点もあり、ご購入者様ご自身でカスタムを行う前提で販売されている商品ともいえます。外装デザインが魅力的なAPS製品に内部カスタムを施す事でより一層遊べるトイガンへ変身します。

現在弊社では『中華電動ガン』の修理・カスタム対応につきまして、APS及びS&T一部製品のみご対応させて頂いております。コストダウンを目的として生産されている為、造りが悪く分解組立て自体が難しくご対応出来ないメーカー・機種が御座いますのでご依頼の際には事前にお問い合わせ頂ければ幸いです。

弊社では国内/海外製電動ガンの修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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