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アメリカ軍の迷彩パターン

第二次世界大戦以降のアメリカ軍の戦闘服の変化と、それに伴って時代とともに変わってきた迷彩パターンをまとめています。

アメリカ軍の戦闘服は長いことウッドランドカモが主流でしたが、2000年以降、陸海空、海兵隊がそれぞれ固有の迷彩パターンを採用し、急速に進化してきました。

現在では、デジタルドットをデザインしたデジタルカモフラージュとクレイプレシジョンの開発したマルチカムの2系列が主流となっています。

  • M1943以前の迷彩パターン
  • TCU(Tropical Combat Uniform)の迷彩パターン
  • BDU(Battle Dress Uniform)の迷彩パターン
  • DCU(Desert Combat Uniform)の迷彩パターン
  • ABU(Airman Battle Uniform)の迷彩パターン
  • ACU(Army Combat Uniform)の迷彩パターン
  • NWU(Navy Working Uniform)の迷彩パターン
  • MCCUU(Marine Corps Combat Utility Uniform)の迷彩パターン

M1943以前の戦闘服

ダックハンター迷彩

ダックハンターパターン

ダックハンターパターンはアメリカ軍が初めて採用した迷彩パターンで、2~5種類の色の斑点を不規則にならべたデザインです。この迷彩は第二次世界大戦中のアメリカで開発され、多くの海兵隊員が使用したUSMC M-1942ジャケットなど、M1942スポットパターン迷彩が起源となっています。

ダックハンターパターンは、擬態能力を持つカエルの皮膚を真似て開発したことからフロッグスキンとも呼ばれています。1942年に海兵隊の軍事ユニット、マリンレイダースのフロッグスキンユニフォームで初めて採用されました。

名称軍隊期間別名
ダックハンター迷彩
アメリカ海兵隊1940年~フロッグスキン

TCU(Tropical Combat Uniform)

リーフパターン(ERDL迷彩)

リーフパターンリーフパターン

1948年に設立されたERDL(米陸軍技術研究開発試験所、Engineer Research and Development Laboratory)によって、当時の戦闘服だったOG-107ファティーグを改良し、熱帯地域のベトナム戦争で戦う兵士の活動にも適した熱帯戦闘服のTCU(トロピカル・コンバット・ユニフォーム、ジャングルファティーグ)が開発されました。

ジャングルファティーグに採用されたERDL迷彩(ERDL Camouflage Pattern)は、通称リーフパターンと呼ばれ、一般の部隊ではなく、主にグリーンベレーなどの特殊部隊へ、べトナム戦争中の1968年に支給されました。

ERDL迷彩は4色の色で構成され、配色パターンによって低地用(ローランド)の戦闘服に採用されていたグリーンリーフ、高地用(ハイランド)ブラウンリーフ2種類ありましたが、コントラクトナンバーは同じで公式には区別されていませんでした。

名称軍隊期間別名
ERDL迷彩
ERDL Camouflage Pattern
アメリカ軍1967年~リーフパターン

タイガーストライプ

タイガーストライプ

タイガーストライプは、インドシナ戦争でフランス軍が採用していたリザードパターンを真似て、南ベトナム軍がジャングル戦で使用するために開発しました。

この迷彩パターンはアメリカ軍が公式に認めたものではありませんでしたが、1962年後半から1963年初めにベトナム戦争で海兵隊リーコン、グリーンベレー、LRRPs、シールズなど多くの精鋭部隊の戦闘服にタイガーストライプが採用されました。

南ベトナム軍の兵士が着用していたタイガーストライプ迷彩の軍服は多くのアメリカ人には小さかったため、スペシャルフォースなどの一部の部隊は日本や韓国などの製造者から個別に調達、そのため製造国や製造者によって違いが生まれ、タイガーストライプ迷彩には数多くのパターンが存在しています。

名称軍隊期間別名
タイガーストライプ迷彩
アメリカ軍1957年~

BDU(Battle Dress Uniform)

U.S.ウッドランドパターン

ウッドランドパターン

1981年に導入が始まった M81BDU(M81 Battle Dress Uniform、M81戦闘服)に採用されたカモフラージュ・パターンです。

世界中で使用されたこの迷彩パターンはファッションなどでも取り入れられ、迷彩と言えばこのウッドランドを指すほど知られています。

ウッドランドパターンは米軍がベトナム戦争時に採用していたリーフパターン(ERDL迷彩)のひとつ、ブラウンリーフを大きくしたようなデザインで、アメリカの陸海空、海兵隊で1981年から2012年までの31年もの間、使用されてきました。

この迷彩パターンは、USウッドランド(U.S. Woodland)や、M81ウッドランド(M81 Woodland)とも呼ばれています。

名称軍隊期間別名
USウッドランド
U.S. Woodland
アメリカ陸軍
アメリカ海軍
アメリカ空軍
アメリカ海兵隊
1981年~2008年
1981年~2012年
1981年~2011年
1981年~2005年
M81ウッドランド

DCU(Desert Combat Uniform)

3Cデザートカモ

3Cデザートカモ

DCU(Desert Combat Uniform)に採用された3Cデザートカモ(3 Color Desert Camouflage Pattern)は、コーヒーのシミの意味のコーヒーステイン迷彩、3C(3カラー)迷彩とも呼ばれる砂漠用迷彩です。

DBDUに採用されていた6色の砂漠迷彩のチョコチップデザート迷彩が砂漠で適応する環境が予想外に少なく、逆に目立ってしまったことから、この迷彩パターンに急遽変更されました。

1980年代後半に開発されたDCUは、1990年代前半にアメリカ陸軍に導入されましたが、湾岸戦争中に全軍に浸透することはなく、一部の米陸軍将軍を除いて、多くの兵士がDBDUを着用し終戦を迎えています。

1991年に米陸軍、1993年に海軍、海兵隊もへの導入が開始、その後は米海兵隊が2001年にMCCUUを採用し2005年には移行が完了、また陸軍も2005年には新型戦闘服ACUを採用し、2008年には移行が完了、海軍は2012年にNWUに移行が完了し、全軍に導入されていたDCUはその姿を消しました。

名称軍隊期間別名
3Cデザートカモ
3 Color Desert Camouflage Pattern
アメリカ陸軍
アメリカ海軍
アメリカ空軍
アメリカ海兵隊
1991年~2008年
1993年~2012年
1992年~2011年
1993年~2005年
3C迷彩
3カラー迷彩
コーヒーステイン迷彩

ABU(Airman Battle Uniform)

デジタルタイガーストライプ

デジタルタイガーストライプ

ABU(Airman Battle Uniform)は、アメリカ空軍の戦闘服であるABUに採用されているデジタル迷彩色で、タイガーパターンをデジタル処理をしたデザインになっています。

ABUの最初のプロトタイプは、ベトナム戦争時代のタイガーストライプパターンを元に2003年の夏に発表されました。

2011年11月に4年間の段階的導入期間を経て、BDU、DCUから変更を完了しましたが、2018年5月には米空軍はすべての飛行士が着用しているABUをOCPパターンの戦闘服に移行すると発表しています。

すでに2018年10月以降、すべての飛行士がOCPユニフォームを着用することが許可されており、ABUは2021年4月1日を最後に消えることが決まっています。

名称軍隊期間別名
デジタルタイガーストライプ
アメリカ空軍2011年~2021年

ACU(Army Combat Uniform)

UCP(Universal Camouflage Pattern)

UCP迷彩

UCP(Universal Camouflage Pattern)は、2005年に導入が始まった戦闘服、ACU(Army Combat Uniform)に採用された最初の迷彩パターンです。

デジタルのドットを組み合わせ、ピクセル化されたデジタル・カモフラージュ・パターンはあらゆる場所で戦うアメリカ軍のすべてのニーズをカバーできる迷彩と期待されていました。

しかし現場の声は辛辣で、UCP迷彩の迷彩効果に汎用性が無いとの多くの意見があったことから2014年7月にアメリカ陸軍は、2019年9月末までにすべてのUCPパターンのACUをOCP(マルチカム)などに置き換えると発表しました。

UCPは、一部の寒冷地のオーバーギアや、古いボディアーマーなど、限られた装備で引き続き使用されることになっています。

名称軍隊期間別名
UCP
Universal Camouflage Pattern
アメリカ軍2005年~2019年

OEFCP(マルチカム)

米陸軍 OCP(マルチカム)

2002年にクレイプレシジョン(Crye Precision)によって発表されたマルチカム(MultiCam)は、アメリカ陸軍の戦闘服のACU(Army Combat Uniform)の迷彩の座を掛けて争った2004年のトライアルで、UCP(Universal Camouflage Pattern)に敗北しました。

UCPがACUに採用されたものの、市街地以外で迷彩効果が期待できないなどの理由から現場での評判は最悪だったことからマルチカムが再び注目されるようになりました。

2010年になってアメリカ陸軍にマルチカムの色彩を改良したものが採用され、実践投入された作戦の名から、このマルチカムはOEFCP迷彩(Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern)と呼ばれるようになったのです。

名称軍隊期間別名
OEFCP
Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern
アメリカ陸軍2010年~マルチカム

OCP(マルチカム)

米陸軍 OCP(マルチカム)

OCP(Operational Camouflage Pattern)迷彩は、クレイプレシジョン(Crye Precision)のマルチカム迷彩(MultiCam)に、米陸軍のネイティックソルジャーセンターとエンジニアリングセンターが共同開発し、改良が加えた迷彩パターンです。

2002年にクレイプレシジョン(Crye Precision)が開発したマルチカムは、コードネームをスコーピオンパターンと呼んでいました。

この改良型のマルチカムは陸軍がライセンスを取得し、OCP(スコーピオンW2)と名付けられることになったのです。

2015年7月にこのOCP迷彩のACUがアメリカ陸軍に導入されると、2019年には2004年よりACUに採用されていたユニバーサルカモフラージュパターン(UCP)を正式にすべてOCP迷彩へ入れ替ることになりました。

なお、アメリカ空軍においてもすべての戦闘服を2021年までにABUからOCP迷彩へ変更することが決まっています。

名称軍隊期間別名
OCP
Operational Camouflage Pattern
アメリカ陸軍
アメリカ空軍
2015年~
2018年~
マルチカム

NWU(Navy Working Uniform)

NWU タイプI 艦上勤務型

NWU タイプI 艦上勤務型

NWU(Navy Working Uniform) タイプIはアメリカ海軍の艦内勤務の兵士に支給されたブルー系のデジタルカモフラージュです。

2004年に開発が始まり、2008年後半から海軍に導入が開始されました。

このタイプのNWUは、難燃性が考慮されていなかったため船上での使用に適さず、タイプIを着用して艦上で作業する場合は、特殊な難燃性カバーオールを上から着用する必要があったのです。

このような事情から、このNWUタイプIは、NWU AOR2 タイプIIIへ更新され、2019年に完全に廃止されました。

名称軍隊期間別名
NWU タイプI
アメリカ海軍2008年~2019年

NWU タイプII AOR1 砂漠型

NWU AOR1 タイプII

アメリカ海軍の陸上部隊が中東の砂漠地域などで着用するNWU (Navy Working Uniform)に採用された迷彩色です。

NWU タイプIIは、一般の海兵が着用することはなく、Navy Seals、シービーズ、DEVGRU(海軍特殊戦開発グループ)などの特殊部隊が着用する戦闘服用の迷彩パターンでした。

砂漠型のAOR1は、デザートデジタルカモフラージュとも呼ばれており、中東の砂漠地帯で着用されています。

名称軍隊期間別名
NWU タイプII
アメリカ海軍2010年~AOR1

NWU タイプIII AOR2 森林型

NWU AOR2 タイプIII

NWU タイプIII AOR2はアメリカ海軍の陸上戦闘部隊に支給されているデジタルカモフラージュの戦闘作業服です。

NWU タイプIIは、Navy Seals、シービーズ、などの特殊部隊が着用する戦闘服用の迷彩パターンですが、NWU タイプIIIは、軍隊内の階級に関係なく、すべての米国海軍の船員が着用している迷彩パターンでした。

タイプIの廃止に伴い、2017年後半からこのタイプIIIが艦上で作業を行う海軍の兵士にも支給され、2019年に更新が完了、タイプIIIに全て入れ替わりました。

名称軍隊期間別名
NWU タイプIII
アメリカ海軍2010年~AOR2

MCCUU(Marine Corps Combat Utility Uniform)

MARPAT (Marine Pattern)

MARPAT (Marine Pattern) 森林型MARPAT (Marine Pattern) 砂漠型

MARPAT (Marine Pattern)は、2012年からアメリカ海兵隊に支給が開始されたMCCUU(Marine Corps Combat Utility Uniform)に、採用されたデジタルカモフラージュパターンです。

2000年代初頭に開発されたこの迷彩パターンのデザインを担当したのは、アメリカでカモフラージュの専門家として活動しているティモシー・オニールら数人のグループです。

MARPATは、カナダ軍のCADPATを参考にグリーン色の小さな長方形のピクセルで形成されたデジタル迷彩をアレンジしてデザインされており、この森林型迷彩はデジタルウッドランドパターン、砂漠型迷彩は、デジタルデザートパターンなととも呼ばれています。

名称軍隊期間別名
マーパット
MARPAT
アメリカ海兵隊2012年~

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