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自衛隊の保有する火器の良いところ、悪いところ

2015年3月9日 タスコム ミリタリー雑学

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実際使ったことがあるか、聞いた話の中で、自衛隊の保有する火器の良いところ、悪いところレビュー
※自衛隊経験のあるライターさんの個人的感想が含まれております。

64式小銃

64式小銃は、7.62mmと長い弾使用する小銃で、重さは4.3kgと非常に重く、銃剣を取り付け可能、ジャムが比較的多く、よく整備しておかないと言うことを聞いてくれない。

規制子と呼ばれるピストン部の先についている部品で、戻るガス流量を調整し、これによって常装弾、減装薬、小銃擲弾用、空砲用と使い分ける。

規制子が正しい位置にないと、射撃時ガス流量が小さく、鋼管が後ろまで下がらない場合があり、また、部品数が多いため、分解整備は一苦労で、なぜこんな作りにしたんだと思うくらい実戦性、整備性に乏しい銃と言わざるを得ない。

握端(グリップ)は、大ネジ一本で止まっているので、ねじが外れ紛失することが多く、被筒部と呼ばれるハンドガードも、小さいパーツで止まっているだけなので、これまたよく無くなっていた。

規制子(ガスレギュレータ)も回しこんでいるだけなので、これまたよく紛失し、捜索に多くの時間を割くことになった。

そして自衛官なら、だれもが経験したであろう、ピストンカン止め用ばねピンと呼ばれる、長ったらしくもよく無くなる、しかし、ナンバーワン部品なのでよく覚えられている部品に至っては、わずかなテンションで、はまっているだけなので緩んでいたり、強い衝撃を与えたり、整備の際に油を塗りすぎたりしていると、ポロリとなくなり、その大きさ、直径2mm、長さ1cmという、爪楊枝の頭の部分のような小ささからも、発見は困難を極める。

良く紛失しては、部隊総出で3日かけて探したりしていたものだが、たかが1㎝の部品は非常にナンセンスで、大量に在庫をストックしておくか、外れないような部品にするべきであったが、もうすでに89式小銃導入により、64式小銃は退役待ちとなっている。

銃剣を収納するホルダーにも「ウメコ」という謎の部品がついており、こちらも「ぽこっ」とはまっているだけなので、ピストンカン止め用ばねピンほどではないが、よく紛失していた。

総じて、部品の脱落しやすい銃であり、とても戦争に使えるような代物ではない。

それでもパワーと正確さがあり、玄人には好まれるが、一般受けはまずしない銃である。

また、脱落する部品は銃の動作に影響を及ぼすようなことは少ないため、被筒がなくなろうが、握端がなくなろうが、ばねピンがなくなろうが、撃てることは撃てる。

起立式のサイトを使用しており、ここは「まさか光学サイトを載せる事を見越して・・・」と考えたいところであるが、89式で固定式に変わったことを見ると、そうではないらしい。というか、そうではない。

ここが古い銃になると射撃の反動で勝手に倒れるようになり、ビニルで倒れないように固定して撃ったりしていた。私は大切な成績を決める射撃で、サイトが射撃の途中でわずかに倒れており、ひどい点数を叩きだしてしまったことがある。

中折れのように倒れたサイトを見て、「お前も年を取ったんだなぁ」とおじいさんをいたわっているような気分になった。

89式小銃

64式小銃の後継、3.5kgと軽く、64式に比べれば部品は落ちず、アメリカ軍のM16をジャパナイズしたような感じの銃である。

部品は落ちないし、丈夫だし、64式のようにここにもアソコにもと、訓練のたびに黒ガムテープを巻いてやらなくていいので、非常に評判がいい

89式小銃

ただ、拡張性は乏しく、光学サイトを載せるのはスコープマウントを別に買って、載せてやる必要がある。

初期の追いひも(スリング)とCQB用3点式スリングがあり、だんだんと3点式スリングに変わってきているのであるが、この3点式スリングがものすごく使いづらい。

調整するのにも一苦労するし、いったい誰がどうしてこのスリングを採用すると決めたのか、小一時間問い詰めてやりたいくらいだ。

それとも、俺の頭が悪いから難しく感じるだけなのだろうか?

そのくらい伸ばすにも収納するにも、ものすごい手間がかかり、「こんな面倒くさいスリング、使えねーよ」というのが私の率直な感想である。

フロントサイトは華奢な針の部分がオープンになっているため、よくバラキューダにひっかけて曲がったりするらしい。

イラク派遣の時、「これじゃだめだ」とアンビタイプのセフティーに改良されたが、後付感が満載で、ここが一番脱落しないか不安だ。

ジャムは少なく、整備も簡単だが小銃が軽くなったという事で、自衛官の体力低下を心配する声も聞かれる。

64式を持っての屈み跳躍や、スカイポートは地獄の苦しみであったが、89式はそうでもないらしい。

その代り時間が長くなったといううわさはあるが、自衛隊のライセンス以外の兵器では一番まともな兵器なんじゃないかと思う。

9ミリ拳銃

9mm拳銃

SIG SAUER P220のライセンス生産。

SIGを選んだのはいい線だと認めるが、何ゆえP220なのかといえば、「暴発の危険がなく、弾詰まりの危険がすくない」だそうだ。

軍用拳銃には時代遅れな、シングルカラムで、装弾数は9発。

「交戦する事なんかないんだからこれでいい」という感じで採用されたP220、ジャムは少ないが装弾数も少ない。

次はぜひUSPか、P&Mを導入してほしい。

ミニミ 5.56mm機関銃

89式に勝るとも劣らない素晴らしい銃。

機関銃なのに7Kgしかないその軽さにもびっくりしたが、その動作快調性は爽快そのもの、さすが世界のミニミである。

自衛隊の数々の装備調達談話の中でも、唯一のいい買い物と言って過言ではない。

その評判性能はご承知の通りである。

62式機関銃

ミニミが入る前の主力機関銃、自衛隊が誇るキング・オブ・クソ機関銃

「無い方がマシンガン」「ロクニいうこと機関銃」のあだ名はだてではなく、重く、部品は取れやすく、無くなりやすく、操作性は悪く、安全性は低く、第一弾がまともに出ない。

「10発単連射、指きり3回、射撃用意撃て!」の号令でドキューンとスナイパーライフルのような射撃音とともにジャムトラブル。あわててはさまった薬莢を回収し、気を取り直してあと5発・・・ズキューン!また弾詰まり。

アワアワしながら挟まった弾を取り除き、がしゃんと遊底覆いを閉めた勢いで勝手にズキューン!

ギャグのような酷さであった。ベテラン陸曹が機嫌を取りながら、これでもかとリンク、遊底、撃針にオイルをスプレーしてやり、キチンと6発出た時には、後ろから「おぉー」と歓声が上がるような代物である。

84ミリ無反動砲(カールグスタフ)

対戦車兵器の花形、84ミリ無反動砲である。16kgもあるが、新型は8kgとか、それくらいらしい。

非常に重いが、戦車をやっつけてくれたり、コンクリートの建物に潜む敵をやっつけてくれる、頼もしい兵器でもある。

84mm無反動砲

作りは結構雑だが、ロケット弾発射器なんて、こんなものなのかもしれない。

榴弾、対戦車榴弾、照明弾、煙幕弾と、多種多様な弾種を撃つことができるのも、大きな特徴で、アメリカの特殊部隊も、そのマルチタレントさを見直して調達しているらしい。

左側に折り畳み式のアイアンサイトがついているが、ぶつけて曲がっている場合が多く、まともに使えない。

砲の先っぽについている、ラッパ状の部品は砲をぶつけても凹まないようにするための部品で、射撃時には取り外すのだそうだ。

これをもって今度行軍しろ、と言われると非常にブルーな気持ちになる武器。

事実、無反動砲手になるのがいやだから、と自衛隊を辞めた同期がいるほどだ。

後方爆風がすごく、撃つとき真後ろにいてはいけない。表現を借りるなら、ドラゴンクエストのバギクロスの直撃を受けることとなる。

弾を込める場合は、後方薬室に滑らせるように装填し、砲口を閉鎖するのだがその装填、ロック、射撃、排莢、離脱の要領を1秒でも早くできるように切磋琢磨したものだ。

「無反動の再装填を6秒でできます」と言っても、一般社会では何の役にも立たないけどね。

とにかく重いので、体力のある奴が持つべき兵器で、実際、無反動砲手は体力のある隊員が担いでいる印象が強い。

並の男性の体力だと担ぎ上げるだけでも一苦労であろう。

それを持って一晩中歩いて、それから戦闘行動だなんて・・・自衛官は本当にすごい

110mm個人携帯対戦車弾

パンツァーファウスト3、通称はラム。

ライト、アンチタンク、マニションの頭文字の略。

日産が製造している対戦車兵器。

対戦車弾は銃や砲ではなく弾薬扱いなので、ラムを携行する隊員は、小銃も持たなくてはいけないらしい(どんな理屈?)

貫徹能力は84ミリの約2倍と、素晴らしい性能だが、対戦車弾しか発射できない。

他国にはバンカーファウストやタンデム弾頭があるらしい。

見た目の割に結構重い。重心位置がよくない。持ちづらいと評判の武器。

01式対戦車弾

通称ゼロワン、マルヒト。

ジャベリンのような感じで登場した対戦車ミサイルだが、実は重大な欠陥があるらしい・・・。

M2・50口径機関銃

By: Cliff

他国での呼び方はマデュース、フィフティ、自衛隊の呼び方はキャリバー50を縮めて「キャリバー」

50口径という大型の弾薬を使うため、破壊力も抜群の歴戦の兵、実績がある老兵士。

古い銃は朝鮮戦争やベトナム戦争で使われていた米軍のお下がりで、中には「2次大戦で日本人を撃った銃かもしれない」と噂される銃もある。

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