軍事関連の武器には、核兵器、生物兵器、化学兵器、放射能兵器など、大量破壊兵器があり、これらをシーバーン兵器(CBRN)といいます。
CBRNは化学・生物・放射性物質・核などを利用した兵器で、それぞれの頭文字、chemical、biological、radiological、nuclear からそのように呼ばれています。
核兵器
シーバーン兵器のひとつ、核兵器はウランやプロトニウムなどの核融合を利用したもので、太平洋戦争のとき広島、長崎で使用された爆弾です。
核兵器はアメリカを始め、ロシア、中国、フランス、イギリス、イスラエル、パキスタン、インド、北朝鮮などが主に所有していますが、他にも、何カ国か保有している国があります。
原子爆弾は起爆装置が発火して火薬に引火し、火薬が爆発して後方に詰まっている、ウランに激突して核分裂をおこし、爆発させる原理、このため、原子爆弾には凄まじい破壊力があります。
原爆よりさらに強力な爆弾が水素爆弾で、現在、先進国のほとんどが水爆を所有、水素爆弾は、超高温、超高圧状態を作り出し、重水素と三重水素の核融合を起こすもので、ものすごい破壊力があります。
化学兵器
化学兵器は毒ガスなどの毒性化学物質を使用し、被害を与える武器で、一般的にはサリン、VXガス、マスタードガス、青酸ガス、クロロアセトフェノン、タブンなどがあります。
サリン、タブン、ソマン、VXガスなどは神経剤で、神経伝達物質作用を妨げ、神経を攻撃することを想定し、筋肉を麻痺させるため呼吸器系の筋肉が麻痺して死に至ります。
さらに、皮膚からも作用するため、これらの物質に対抗するには、バスマスクと防護服が必要で、マスタードガス、ルイサイトは皮膚をただれさせる作用があり、吸い込めば呼吸困難を起こします。
皮膚にも作用するのでガスマスクだけでは防げず、特殊加工した防護服が必要、生物兵器は細菌やウイルスの毒素を使用し、人や動物に対して使用される武器で、例えば、天然痘ウイルスなどが考えられます。
核兵器などに比べ、簡単に入手できることから貧乏者の核兵器とされています。
放射能兵器
放射能兵器は核反応の有無に関係なく、爆発により放射能物質散布することで、放射能汚染や社会混乱を引き起こすことが目的の武器で、汚い爆弾とも言います。
これらそれぞれ兵器にはメリット、デメリットはあります。
核兵器に次ぐ破壊力がある武器には、燃料気化爆弾などがあり、BLU96は莫大な被害を与える恐ろしい武器で、BLU96は適度な濃度で起爆させ、爆風と衝撃波を発生させる武器で、被害範囲は広範囲で非装甲目標にも大きな被害を与えます。
熱圧力弾、サーモバリック爆弾は熱と衝撃そして一帯の酸素を消耗することで、窒息により敵を殺傷する爆弾で、建物や洞窟、隠れ家に潜む敵に対して攻撃するための最新型爆弾です。
燃料気化爆弾もまたおなじ種類です。