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ウエスタンアームズ M4A1 CQB-R RISモデル レビュー

戦闘には様々な場面があり、それぞれにおいて最適な武器があるでしょう。

そんな中、ユージーン・ストーナーが設計し、ベトナム戦争で多用されたM16から派生し、その適応性の高さからARフォーマットと言われるライフルが形を変え、様々な場所で使われ続けられています。

ロシア製のAK-47は簡単な構造や整備のしやすさから、その総製造数はギネスに載るほど世界に普及していますが、私にとっては馴染みが薄く、敷居が高く感じたので、サバゲーで使う銃に、長さが短いカービンのM4A1を探すことにしました。

ウエスタンアームズ M4A1との出会い

少し変かもしれませんが、私は学生の頃、授業でよく機械工作をしていました、油の匂いが特に好きで、油の匂いがすると、「仕事したぜー」という(自己)満足感に浸っていました。

そんなある日、ウエスタン・アームズのお店をお邪魔し、ウエスタン・アームズのM4A1を持たせて頂いた時、一番印象的だったのは、その匂い(香り?)でした。

機械工作の油ではないですが、それに近い独特な匂いに何とも惹かれてしまったのです。

モデルガンの火薬の匂いとも全然違うのですが、その油の様な匂いが、いかにも実銃っぽさを彷彿とさせていたのです。

そして次に、ボルトを操作した時の金属音。シャキン、っといかにも頼もしい道具の音がしました。

見た目も文句無し、程よい重量感と冷たい金属感、さすがに舐めはしなかったですが、ほぼ五感を満たしてくれる、このライフルに一目ぼれし、即買いしました。

ニヤニヤ的な感想はさておいて、実用面を書きたいと思います。

M4A1の使用感

壁に掛けて飾りたいほどの一品にたどり着いたわけですが、やはりこのM4A1を、サバゲーで使ってあげなきゃかわいそうです!

このM4A1はガスガンで、実銃のメカニズムをほぼそのまま再現していますので、薬莢こそ使用しないものの、例えばダブル・フィードに対処するために、ボルト・リリースを抑えながらチャージング・ハンドルを引いて押し戻せば、勿論ボルトが後にロックされます。

このメカニズム自体はサバゲーでは使わないですが、ボルト・キャリアーが後退するので、撃っている途中で弾が出ない時、イジェクション・ポートを覗けばボルトの状態で、マガジンが空なのか、out of batteryなのか、等の判断ができます。

実際、out of batteryになることも滅多にないですし、上記の取り回しに関してですが、CQB-Rなので接近戦や狭い空間での使用・持ち運びを想定したサイズになっており、標準のストックは伸縮可能で、バレルは10.5インチなので、気持ちは少し長めのサブマシンガン。

それこそ、フィールドまでの持ち運びの際、ストックをたためば運びやすく、自分にあったストック位置を白いマーカーなどで記しておけば、毎回同じ位置に戻せます。
(やるまでもないでしょうが、米兵のやってそうな事のマネです(汗))

ストックは取り外しが簡単で、例えばMAGPUL PTS等の各種ストックと交換可能で、いずれもストックだけを持って、M4A1を軽くブンブン振ってみても、全くガタつきを感じなかった事には感動しました。

他にグリップなど、色々な他社製品と取り替える事ができ、この様なカスタマイズもARライフルを使う醍醐味の一つだと思いますが、注意点としてウエスタン・アームズのARはその寸法上、実銃用の部品しか使えない事が多いので、色々調達される際は(勿論銃刀法に触れないもので、正規輸入品の)実物を入手される必要があるかもしれません。

この様に、しっかり作り込んであるのは丈夫で安心ですが、時々困るときもあり、例えば、テイクダウン・ピンがとにかくか・た・い・です。

・・・いえ、私が非力なだけです。

きっとそうです。

キャリィング・ハンドルは取り外し可能で、外せばアッパー・レシーバーのピカティニー・レイルがあります。

なんらかのオプティクスをつけたい方も多いと思いますので、ハンドルを取り外す方が多いのではと思います。

実際、ハンドルとしての機能は、私の素手で持とうにも、指がうまく入らず使いにくいです。
(私の指はさほど細くも太くもないです・・・持ち方を勘違いしているのかもしれません?)

一時期、海兵隊がこのハンドルを、ハンドガードのレイルに取り付けている写真を雑誌で散見しましたのでマネしましたが、やはり実用性が私にはよく理解できず、結局ハンドルは使っていません。

ハンドルには、リア・アイアン・サイトがついているので、他の銃のピカティニー・レイルに流用するのもありでは、と思います。

個人的には、オプティクスに関して、RIS モデルなので、ホロサイトと、バネ仕掛けの折りたたみ式バックアップ・サイトを取り付けています。

リア・バックアップ・サイトはいいのですが、フロント・バックアップ・サイトはM16やM4系の独特な三角形の標準フロント・サイトと干渉するので、標準フロント・サイトを取り外しましたが、今となっては、標準フロント・サイトを取り外した事を若干後悔しています。

例えば映画「Act of Valor」では、現役 Navy SEALsが出演していますが、彼らは皆、なんらかの電子オプティクスと共に、M4標準のフロント・サイトをつけたままで、なぜかと類推しまして、これは私の勝手な考えですが、ライフルを構えて狙う時に、常にフロント・サイトを意識しているのでは、と思います。

”Clear front sight” という事でしょうか?妄想は以上にして、大事なのは三角形の標準フロント・サイトは勿論、また取り付けられる事ですね。

尚、フロントサイトを取り外す際、ハンドガードの上下を前方で押さえているプレートを固定するものがなくなるので、なんらかのダミーのガス・ブロックが必要になります。

標準でダミーのガス・チューブがついていて、RISの隙間からそのチューブ見えてカッコイイです。

RISハンドガードは上下左右にピカティニー・レイルが付いているので、アクセサリーつけ放題です。

ウェスターン・アームズのM4A1自体は比較的軽いので、つい色々付けがちですが、検討した結果、今はフォア・グリップと、インドア用のライト(と上記、フロント・バックアップ・サイト)だけつけています。と言いいますのも、マガジンが約500gと比較的重いのです。

撃っている間はマガジンとライフルが一体化していていいですが、マグ・チェンジの最に重いマガジンをリアクション・ハンドで換えている間、ウェポン・ハンドだけで銃を支えなければいけません。
(肩にストックを当てておくと少し楽ですが)

ご自分で支えられる重さと重心を考慮し、必要なアクセサリーだけをつける事をお勧めします。

このM4A1を購入してから、実際サバゲーで利用するまでの間、しばらく使わなかった時期があった事もあり、昨年の真夏の非常に暑い日でも、マガジンが調子悪く、なかなかガスが入らず、シューシューと抜けていました。

これは修理かと焦りましたが、何度かガスを入れているうちに、問題なくガスが入りましたので、私の手入れが悪かっただけだと思います。

サバゲーは大雨の後の森林系のフィールドでやりましたが、動作は問題なかったですが、唯一、ワンポイント・スリングを取り付けた状態で、ウェポン・ハンド側からリアクション・ハンド側への切り替えが容易にできたら嬉しいのですが。

ウエスタン・アームズ純正の部品を取り付ければいいのですが、とにかくテイクダウン・ピンの段階で固すぎて。

・・・いや、私が非力なだけです。

きっとそうです。

ウェスターン・アームズのM4A1 CQB-R スーパーバージョン RIS モデルは、5年前に購入し、現在は入手が困難かもしれませんが、ARライフルを探す際のご参考になれば幸いです。

また、お時間と機会がありましたら、是非一度、ウェスターン・アームズの銃の匂いを嗅いでみて下さい。

きっと虜になります(笑)。

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