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最近ハマったマルイベレッタM91の世界

トイガンの原風景

少年のころ、お正月のお年玉で奮発して購入したトイガンは、銀色に輝くリボルバー拳銃マグナムでした。

これまでプラスチック製の銀玉鉄砲しか知らなかったものですから、その興奮たるやありませんでした。

重さといい、見かけと言い、迫力満点です。

いよいよ部屋に持ち帰ると、友達を招いて見せびらかしました。

いよいよ満を持してレンコン型の弾倉に輝く弾を込め、二枚重ねて壁に立てかけた座布団に向かって発射すると、どうしたことでしょう。

ぽとりと銃口から弾が落ちただけだったのです。

わずかの弾道も描かず、文字通りぽとりと落下しました。

そうです。

ぼくは見かけと金額だけで、さぞや本物とまがうばかりの威力をもつ弾丸が発射されるかと思ったら当てが外れたのです。

そのマグナムは見て眺めるだけのモデルガンだったのです。

トイガンにエアガンとモデルガンの二種類があることを学んだのでした。

マルイ ベレッタとの出会い

なんにも知らず買ったとはいえ、それがきっかけでトイガンから遠のいてしまったぼくですが、ふたたび少年のころの熱い想いが蘇るきっかけを与えてくれたのが、ふと立ち寄ったガンショップでした。

エアガンといえば、時代の流れとともに規制が厳しくなり、いまひとつ迫力に欠けるような気がしていたのですが、ぼくの偶然手にしたマルイのベレッタはエアガンとしては本物に近い風合いを持っていました。

しかも手にずっしりとくる重さ。

これはモデルガンではないのかと疑ったほどです。

聴いてみれば、このベレッタはメーカーのこだわりでとことん細部のリアリティーに凝っているのだそうです。

渋く輝く銃身はリアルなメタル感が再現され、重さも本物と同じウエイトなのだそうです。

一キロ近くあるでしょうか。

しかし少年の頃のオブセッションがあるぼくは、すぐにその場ではベレッタを購入しませんでした。

欲しいなとは思いましたが、見かけだけのトイガンではおもしろくありません。

ところがよく調べてみると、このマルイベレッタM9A1は外見だけが実銃に近いのではないということが分かってきました。

まず発射時にスライドが後退するブローバックのパフォーマンスがリアルに再現されていること、ハンマーやセーフティーレバーまでもが本物そっくりに機能することなどが分かってきました。

こうなると、もう早く手にしたくてたまらなくなりました。

少年時、果たされなかった夢が叶うかもしれないのです。

いよいよベレッタを購入!

今度ばかりは秘かに自宅に買ったばかりのベレッタM9A1を持ち帰り、わくわくとした期待感で引き金を引きました。

ずっしりとした重さに加え、トリガーを引くときの人差し指に加わる抵抗感がたまりません。

そして激しい衝撃音とともにスライドがブローバックし、こきみよい、シャープな反動が腕に伝わってきます。

連射しても正確に、機能するスライドの鋭く精悍な動きは見ていても気持ちがすっきりします。

その上、かすかに漂ってくるシリコンオイルの匂いがムードを高めます。

しかも、そこはエアガンです。

結構な威力でBB弾が飛び出します。

まっすぐに狙い通りに飛んでいく弾丸には満足しています。

またフルオートマチックで連射する小気味よさに、気分は上々、アクションスターになったつもりになれます。

弾を撃ち尽くすと、ダイカスト製のマガジンを銃床から抜き出すことができます。

一連のパフォーマンスの流れのなかで興ざめするような箇所はひとつもないのです。

思わず頬ずりしてしまったのはぼくだけでしょうか。

ベレッタM9A1の細部

このM9A1はグリップの前後左右にしっくりと手のひらに馴染むチェッカリングが施され、イタリア・ベレッタ社に似たエンブレムが型押しされています。

似たエンブレムと言ったのは、マルイはイタリアのベレッタ社と商標利用のための契約を結んでいないために、少々変えてあります。

本物はエンブレムのなかに三本の矢がデザインされていますが、マルイのベレッタのエンブレムは三本の剣になっています。

ま、このあたりは目をつぶれるところです。

またスライドの刻印も版権の都合上、同じと言うわけにはいきません。

TOKYO MARUI MADE IN JAPANとなっているのはご愛嬌です。

しかし書体は本物に近いものを使っているので見た目まったく気になりません。

つぎにマルイのベレッタには実銃と同じ採寸のアンダーマウントレールが装備されています。

これには本物のウェポンライトが取り付けられるそうです。

フレームは金属感抜群のざらついた手触りで申し分ありません。

気にし過ぎるとよくありませんが、ところどころにパーティングラインが見えます。

これも磨いて消せる程度でしょうか。

銃身なかほどのテイクダウンレバーを下げると、スライドが外れますので、分解することができます。

分解してバレルやスプリングをテーブルに並べてみても、結構渋いのです。

バレルにはインナーバレルがあって、錘が施されています。

錘はグリップの内側にも施されていて、単に重量感があるというだけでなく、全体にリアルな重さの配分がなされているのですね。

さて、組み立てなおしてマガジンにBB弾を装填します。

さらにガスを充てんして、マガジンを銃にセットし、スライドを一番後ろまで引きます。

この時の手ごたえや金属音も気分を盛り上げます。

トリガーを引くとハンマーがレストポジションから持ち上がり、衝撃とともにスライドが素早くブローバックし、弾が発射されます。

セーフティーレバーにはデコック機能が再現されています。

デコック機能とはハンマーが起きている状態(コッキング状態)からハンマーを安全に下げる機能です。

弾丸が装填されている状態でハンマーをデコッキングするのは、銃に扱いなれた兵士や警察官でも緊張するようです。

従来はハンマーを指で押さえながらトリガーを引き、ゆっくりとハンマーをもどさなければならなかったのです。

寒中に手元が狂って暴発なんてこともあったそうです。

またハンマーを手動で起こしてトリガーを引くシングルアクションと、トリガーとハンマーが連動して作動するダブルアクションができるのも実銃と同じ機能です。

アメリカ軍に採用後、さらに海兵隊の注文によって改良が加えられたM9A1に忠実に再現された銃身と、パフォーマンスには満足です。

友人を招いての試射

ここまでくると友人を家に招きたくなりました。

少年の時に味わった落胆をリベンジするときです。

気になる射程距離も10メートルはあります。

マルイのターゲットペーパーを準備して首尾は上々です。

ぱしぱしと音をたてて紙に穴が開くのは気持ちがいいものです。

命中精度もコツをつかむとだんだんとよくなりました。

さて、友人にM9A1を持たせてびっくり、普段は風采の上がらない男が銃を構えた途端にピシッと背筋が伸び、胸を張っています。

銃を構えた姿は、映画で目にするニューヨークの刑事そのものじゃないですか。

あまりのかっこよさに唖然としました。

エアガンを持つのは中学生の時以来だそうですが、けっこう様になっているのはやはりM9A1のせいだからでしょうか。

スライドが衝撃音とともに勢いよくブローバックすると、さらにかっこいい。

実物に近いエアガンって、男っぷりを上げるみたいですね。

それに猫背で銃を構えても様になりません。

まっすぐ銃を構えて標的を見据える姿は凛々しいものです。

このあたりは武道の型とおんなじで、構えも気にした方が良いということが分かりました。

構え方がよければ自然と命中精度も上がるでしょう。

ぼくも負けじと銃を構えました。

これが彼にもかっこよく見えたのかもしれません。

最近は友人もエアガンにハマってしまい、ガンショップで鉢合わせするまでになりました。

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