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東京マルイ ベレッタ PX4 ガスガン レビュー

東京マルイ ベレッタ PX4

実銃のPx4はベレッタ社の開発した9mmパラベラム弾を使用する拳銃であり、バレル下部にレイルシステムがつけられているため、ライトやレーザーモジュールといった拡張性が高い。

最大の特徴であるロータリーロッキングも、ギミックではなく実として搭載されており、マニア心をくすぐる。

ベレッタ92Fに見られるようなスライド上面がなく、バレルがむき出しになっているようなデザインではないので、軍隊で求められる堅牢性や耐久性という面でも安心だ。

まず全体的に非常にコンパクトで堅牢性があり、拡張性があり、総合評価の高いエアガンで、グリップ部分については前後に滑り止めがついており、非常にグリップ感がいい

また、付属でグリップの太さを3段階変えられるようになっており、手の小さい人、普通、大きい人にもベストなグリップ感を提供できるようになっている。

ベレッタ PX4のグリップ

ボタン一つでグリップの後ろ部分が外れ、簡単にワンタッチで付け替えられる。この点は非常に評価すべきところであると思う。

マガジンキャッチはボタン式で、操作ミスしてしまうことは一度もなく、ボタンを押せば素直にマガジンが落ちてくる。

また、分解すれば左右入れ替えることもできる。

言い換えれば、左右両方から操作できるアンビタイプではないが、例え左手だったとしても中指でマガジンキャッチボタンを押すことはたやすく、人間工学的に優れていると思う。

マガジンのホールド感は安定している。が、マガジンに弾をフル(25発)に詰めた場合ややマガジンが押し込みにくい、強く押し込むようにしてマガジンを叩き込む必要がある。

ベレッタ PX4のマガジン

マガジンに関しては、2マガジンくらいなら撃ちきれるほどのガス容量があり、申し分ない。

ただやはり気温が10度を下回ってくるとスライドの後退が鈍くなり、装弾不良等を起こしやすい。

マガジンウォーマーを使用する等しているが、やはりGBBの宿命で冬には活躍できない、ということなのかもしれない。

トリガーガードは丸みを帯びており、角ばっていないので万一強くぶつけても怪我はしにくいが、トリガーガードの外側に指をかけて安定させる、という技は当然ながら不可能である。

トリガーは少し悪い評判がある、トリガーの操作自体は問題ないのだが、トリガーの反発力を生み出す「トリガースプリング」がきわめて折損しやすいのだ。

ベレッタ PX4のトリガー

私もスプリングが折れてトリガーがスカスカになり、注文して修理した。

ネットを見るとホームセンターのスプリングを加工して直した人もいるようである。

可動範囲が大きいからなのか、折損事故事例は少なくないようなので、予備のスプリングを常に携行するくらいしても、やりすぎとは言えないだろう。

スライド部分に関して、セフティーが個癖なのかかかりが悪い。

レイルの若干の遊びが、セフティーをかけづらくしているようで、友人に貸すと「セーフティーかけてもハンマーが戻らないんだけど」と申し訳なさそうに言われるが、決して壊したのではなく、構造上の問題である気がする。

ベレッタ PX4のセーフティー

リアサイト、フロントサイトは分解することによって交換が可能である。

スライドに関して、初期ロットだからなのか、無理な力がかかっているようで私のスライドは特に強くぶつけたわけではないが、リアサイト周辺とフロントサイト付近がひび割れてしまっている。

接着剤等で応急処置しているが、ややかっこわるい。

しかしロータリーロッキング機構の動きは見事で、スライドを引いてその動きを見ているだけでうっとりするほどの出来栄えである。

スライドストップは非常に洗練されたデザインでバネの強さもちょうどよく、マガジンを撃ちきったら気持ちよくスライドストップする。

ベレッタ PX4

装弾部分にも問題はなく、装弾はスムーズだ。時々マガジンが原因の装弾不良が起こるが。

ホップアップ調整にはスライドを引くと奥まったところにホップアップ調整ダイアルがあり、簡単にホップ調整できる。

これは便利で、ほかのシリーズでもぜひこの機構を採用してほしいところだ。

その日の気温や状態、使う弾の重さによって簡易に調整できる点は本当に素晴らしい。

射撃の手ごたえ、感想としてはブローバックは鋭く、バカッ!という大きな音とともに反動が手に伝わる。

また、バレルの性能がいいのか近距離ではこの上なくまっすぐ飛んでいく。

ベレッタ PX4のバレル

うまく表現できないが、集弾性は電動ガンにかなわないものの、直進性には鋭いものを感じる。

測った弾速は平均70m/sなのだが、体感的にもう少し速い気がする。

ゲームでの使用感はまずまず、スライド下部にライト類も取り付けられるので、暗がりの索敵等にも十分使える、また白ドットがうってあるためサイティングもしやすく、素早い照準が可能だ。

またトリガーを引いてから発射までの応答性もよく、ジャミングもめったに起こらない、そういう点でも評価すべきであろう。

デザインもイタリア製ということもあり、彫刻品のような美しさがあり見た目も楽しめる。信頼性が高い、という点ではサイドアームとして最適な一丁の一つであろう。

ここまでいいところを列挙してきたが、あえて「ここをもうちょっと何とかしてほしい」という点を述べるとしょうがないことだがやや集弾性がない。

ベレッタ PX4の側面

不規則弾が出やすく、しっかりサイティングしたはずなのに、たまーに、ややあさっての方向に発射される、ホップが安定していない弾が出ることがある。

もうちょっと何とかしてほしいところだが、ハンドガンにそこまでの性能を求めるのは酷かもしれない。

また結構な確率で、前述したがトリガースプリングが壊れたり、スライドが割れたり、マガジンリップが壊れたり、マガジンからガス漏れしたりと故障、トラブルはないわけではなかった。

しかし部品を取り換えてやったり、修理をしてやると、また元のように元気に作動するようになるので、付き合いの長い、かわいい銃でもある。

ただフィールドストリップは非常に簡単なのだが、重整備のために完全分解しようとすると細かい部品がたくさんあって、結構難しい。

スプリングが飛んで行ってしまえば、どこにどうはまっていたスプリングなのか、わからなかったら悲惨である。

ベレッタ PX4の交換グリップ

完全分解するには、非常に難しい部類であるし、逆に言えば分解してみて「こんなに繊細なメカニズムで作動していたのか」と驚かされる。

トラブル故障が起きるのもうなずける。

一つ一つの部品は結構な値段がするので、トラブルシューティングするのも骨が折れるし、壊れている部品は何なのかを解明できても、発注組み立ては非常に苦労を要する。

グリップ部についているベレッタ社のロゴである「3本の矢」は商標登録されているもので、マルイは使用許可は申請してないので、似ているがあくまで「ベレッタ社のロゴによく似ているロゴ」である。

個人的意見を言わせてもらえば、正式なロゴの取得に要らぬ費用が掛かって、その分価格が高くなるくらいなら、正式なロゴではなくても今のままでいいとは思うのだが、その一点だけは許せない人、許せない人さまざまいると思うので、個人の意見が分かれるところであろう。

最後になったが、直せば素直に元気に動く銃ということで個人的な愛着度は高い。

サブウエポンとしての性能は申し分なく、ゲームにも十分耐える。

ベレッタ製の拳銃が好きで、下部にライト、レーザーモジュールも取り付けられるという拡張性も鑑みれば、最高の一丁と言って過言はないであろう。

東京マルイ ベレッタPX4 ガスガン

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