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世界最強の特殊部隊

世の中の軍隊には特殊部隊というものが存在しています。

冷戦後のテロリズムが蔓延してきた世界では、どこの国でも必須の部隊となっています、実際どの国の特殊部隊が最も優れているのでしょうか?

色々な考察の仕方はあると思いますが、主要先進国の中でも、特に軍隊レベルが高い国の中から絞ってみようと思います。

下記は世界各国の数ある特殊部隊から、最強であろう部隊を選抜してみました。

アメリカの特殊部隊

アメリカの特殊部隊と言えば、映画などでもお馴染みのデルタフォースが有名、グリーンベレーやネイビーシールズも一目置くような存在です。

1977年、チャーリー・ベックウィズ大佐が司令官としてデルタフォースは設立されます、ベトナム戦争を経た後、大佐は正規軍の他に小規模部隊の必要性に注目し、イギリスのSAS(イギリス陸軍特殊部隊)をモデルにした組織とし、最初の拠点はノースカロライナ州フォートブラッグが選ばれました。

この特殊部隊は、のちにテロリスト対策の部隊としての要になり、主な任務は対テロ線、ハイジャックから立てこもり、人質救出とあらゆる想定に対処してきました。

任務のほとんどは極秘性が高く、秘密裏に行われることが多いが正規軍との連携なども行われ、過去の有名な作戦だと、湾岸戦争でのスカッドミサイル破壊工作を行った砂漠の嵐作戦や、映画ブラックホーク・ダウンのモデルになったソマリアでのゴシック・サーベント作戦などがあります。

近年、記憶に新しいと言えばタリバン政権、そしてウサマ・ビンラディンを追い詰めたビンラディン殺害作戦などが有名、部隊の規模は3個の中隊からなりさらに強襲・狙撃・偵察の3つに分かれる。

さらに、タスクフォースという数人のチームに分かれて特殊な任務用に作られるという自由性も持ち、装備は任務により変わるが基本となるのは、M4カービンにグロックなどのハンドガン、狙撃銃はSR-25やG3SGIが使用されている。

イギリスの特殊部隊

イギリスの特殊部隊と言えばSAS、スペシャル・エアー・サービスの略だが、空軍ではなく、イギリス陸軍の特殊部隊で、創設は1941年と最も古く、現在の各国に置かれている特殊部隊の手本となっています。

SASは、第二次世界大戦中にイギリス陸軍デビット・スターリング少佐の構想にて発足、当時は敵国の補給線や飛行場を攻撃する小規模な部隊でしか無かったが第二次世界大戦中を経て北アイルランド紛争でIRAとの対テロ戦に投入され注目を浴びます。

世界初の特殊部隊であり、対テロから戦争までの経験と歴史があり、世界最強の呼び声が高い部隊で、有名な作戦はなんと言っても1980年のイラン大使館篭城事件でしょう。

見事に解決したSAS部隊は世界から脚光を浴び、フォークランド紛争ではSAS分隊が単独潜入して大きな戦果を上げて特殊部隊の立ち位置の重要性を世界に知らしめました。

また、デルタフォースと同様、イラク戦争ではスカッドミサイル狩りの作戦を実行、規模は5個の中隊からなりさらに航空・機動・船艇・山岳に分かれています。

また、分隊規模でのチーム作戦も組んでおり、あらゆるテロ対策や潜入作戦にも特化させ、装備の主要火器はH&K社製MP5サブマシンガンで、ハンドガンはブローニング・ハイパワー、またはP226を使用。狙撃銃はL96A1スナイパーライフルが使用されています。

フランスの特殊部隊

世界で唯一、志願兵で構成されている部隊の外人部隊が最も有名、各国の外国人で構成されているがフランス陸軍の正規部隊となっています。

この外人部隊の組織に第2落下傘連隊の特殊部隊であるGCPという組織があり、フランス最強の呼び名が高い特殊部隊で、創設は1948年、フランス外人部隊で唯一の空挺部隊です。

古くは第一次インドシナ戦争から始まり、湾岸戦争、ボスニアヘルツェゴビナ、コソボ紛争と有名どころの戦いには全て参加、国内数カ所の拠点を持ち、さらに南米フランス領ギアナ、アフリカ・ジプチ、アフリカ東部のマヨット島、南太平洋ムルロア環礁と、世界中に駐屯させている為、あらゆる特殊部隊の中でも最も早く急速展開出来る能力を有している。

規模は9個中隊で構成され、対テロから通常戦闘まで幅広くこなすことが出来、各中隊には上陸戦、爆破、狙撃と特化した組織作りがされており、他にも数多くの特殊色がある中隊を組んでいる。

装備はフランス軍正規のファマスやHK417、ちなみにHK417はアメリカのM4カービンと同等のスペックを要し、ハンドガンはMAB、PAP、S&Wと隊員によって様々、狙撃銃はFR F2が使用されています。

ドイツの特殊部隊

ドイツの特殊部隊と言えば、GSG-9の名が浮かびますが、こちらの所属は連邦警察で、アメリカで言うスワットで、KSKが陸軍の特殊部隊となっており、創設は1996年と新しい。

第25空挺旅団を基盤に始まった部隊で、ドイツ連邦陸軍特殊作戦師団隷下の旅団級特殊部隊、主な任務は偵察、破壊工作、人質救出、爆撃誘導、対テロなど多岐に渡る。

各国の特殊部隊を参考に創設されたがどちらかというと正規軍的な動きが多い部隊です。

KSKのモットーは、「Facit Omnia Voluntas(意志が決め手)」戦歴はコソボ紛争にアフガニスタン紛争である。アフガニスタンではアメリカ軍とともにアナコンダ作戦に参加しました。

規模は8〜10個中隊でなり、コマンド中隊にはさらに地上浸透、空中浸透、水上浸透、極限環境に対応する小隊に分かれ、装備は主にMP系を使用、ハンドガンはHK-USP。狙撃銃はPSG1が使用されている。

ロシアの特殊部隊

ロシア最強の特殊部隊と言えばスペツナズが圧倒的に知られています、1番に上がるこの名前ですが、スペツナズとはロシア連邦の持つ特殊部隊の「総称」で、FSB所属のアルファやロシア対外情報庁所属のザスローン部隊が有名です。

しかし、スペツナズという名称があまりにも有名なので、ここではスペツナズと紹介していきます、創設は1950年、ワシレフスキーソ連邦元帥とセルゲイ・シュテメンコ大将の命令により発足します。

主な任務は偵察、破壊工作、暗殺、と裏で活躍する部隊である。ソ連末期からその崩壊にかけては大規模騒擾、分離主義集団の鎮圧を行なう。有名な戦歴はアフガニスタン、チェチェン紛争への参加である。

世界にスペツナズを恐れさせたのが、近年起きたノルト・オスト事件や北オセチア共和国ベスランで起きた学校占領事件でしょう、どちらも数百人規模の人質が居たが構わず突入、犯人たちは皆殺しとなりました。

また、民間人にも多くの死傷者を出し、冷徹で容赦ないかつてのスペツナズが現存することを世に示しました。

スペツナズの規模は9個旅団からなり、空挺軍には第45独立親衛特殊任務連隊が存在し、装備はAK74やAKM、狙撃銃はドラグノフなどが使用されています。

で、最強の特殊部隊は・・

ここまで世界の主要である5ヶ国の他にも日本、韓国もアメリカ式の最新鋭の軍隊を要しますが、特殊部隊としての規模や歴史があまりないので候補から外しています。

また、中国やインドに関しては軍事大国ですが、不明な点が多く、情報も少ないので考察に至らないとのことで候補外とします。

ここで『最強』を決めるとすると色々な視点が出てくるとおもいます。

歴史や伝統などではイギリスのSASだし、即動くとなって常に展開、対応力があるのはフランスの外人部隊でしょう。

アメリカは総合力や規模という点ではピカイチ、ドイツのKSKはまだ発展途上ということもあり最強にはランクインしないように思えます、残るはロシアのスペツナズ。歴史もあるし規模もデカい。

そして何より怖い(笑)。おそらく兵士の練度や気概はどの部隊も引けを取らないくらいのレベルにあると思います。

ここでは特殊部隊としての最強は?ということなので組織の規模や人数に重きを置かず、各国特殊部隊が得意とする小規模部隊での強さ、そして実績などで判断したいと思います。

そうなるとアメリカのデルタフォース、イギリスのSAS、ロシアのスペツナズに絞られるのではないかと思います。

この三者は非常に共通点もあり、実力も拮抗、実際デルタフォースとSASは、ほぼ互角の能力を有しているだろうし、組織的にも似ている点が多い、実際行なった作戦の成功も失敗も同じような経験があるし、考え方もある程度同じ。

ほぼ互角であるが組織の連携を見てみると、常に陸海空、他の数ある特殊部隊とすぐに連携が取れるアメリカに部があるが、特殊部隊のレベルとしては勝敗はつけ難いと思えます。

そして、ロシアのスペツナズ、アメリカ、イギリス同様で能力に関しては3つどもえに感じます、しかしスペツナズには2国には無いもの、それはイメージやロシア軍人の分からにくさにもあると思う。

他の国の特殊部隊はどちらかというと正義や愛国心、仲間、そういったイメージがやはり強い、しかしロシアのスペツナズとなると怖い、冷徹、何が最終目的なのかが分からない。

正義なのか国防なのか悪の殲滅なのか。そしてそれを裏付けけるのが実際の戦歴で、容赦ない叩き伏せ方を自国民にすら敢行してきました。

手段は選ばないし即行動、この凄みという点がある限り、ロシアのスペツナズが頭ひとつ出ているかなと思えます。

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