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陸軍の部隊編成について

2016年4月18日 LXXIV- ミリタリー雑学

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陸軍における部隊を、編成単位別に規模の大きい順に並べてみます。

  • 師団 (Division)
  • 旅団 (Brigade)
  • 大隊 (Battalion)(連隊 Regiment))
  • 中隊 (Company)
  • 小隊 (Platoon)
  • 分隊 (Squad)

一般の企業でたとえるならば、事業部、部、課、係、といった階層構造になっており、複数の分隊の集合が小隊となり、この小隊が集まって中隊となり・・といったように陸軍部隊は編成されています。

各編成単位について

少将が指揮官を務める師団(Division)は、戦闘員数 1万~1万5000人で構成され、3個旅団とヘリコプター大隊、多連装ロケットシステム(MLRS:Multiple Launch Rocket System)などロケット砲で構成されています。

旅団(Brigade)は戦闘員数1500~6000人、歩兵大隊と戦車大隊を合わせて3個、砲兵大隊1個、偵察中隊1個といった編成で、大佐もしくは中佐がその指揮官を務めます。

大隊(Battalion)/連隊(Regiment)は、戦闘員数 400~500人、3~4個中隊で構成されており、中佐が指揮官を務めます。

中隊(Company)は、戦闘員数120人前後の編成単位で、3~5個小隊で構成され、大尉が指揮官を務めます。

小隊(Platoon)は、戦闘員数30~40人の編成単位で、3~4分隊で構成されて、少尉あるいは中尉が指揮官を務めます。

分隊(Squad)は、戦闘員数10人前後の編成単位で、最小の戦闘単位、軍曹などの下士官が指揮官を務めます。

基本となる編成単位の大隊は、単一の兵科で構成され、これを単位として兵士は訓練を受けるため、兵士にとっては大隊が本籍のようなものになります。

また、フランス軍の第13アルペン猟兵大隊などのように、伝統的な固有名詞が与えられることもあります。

以前は、この規模の編成単位は連隊と大隊に分かれていました、しかし現在では、ほぼ同じものとして認識されるようになっています。

各国軍隊での違い

名称については国ごとに違いがあり、アメリカでは大隊と呼ばれるのに対して、自衛隊やイギリスでは連隊と呼ばれています。

前述のとおり、大隊は3~4個中隊で構成され、それぞれの中隊は第1中隊、第2中隊などと単純に番号を付与されて呼ばれたり、あるいはA中隊、B中隊のようにアルファベットで呼ばれることもあります。

アルファベットを用いる場合には、A中隊であればアルファー中隊、B中隊だったらブラヴォー中隊といった呼び名が使われ、これはフォネティック・コードといわれるもので、聞き間違いを避けるために用いられています。

多言語で間違いを防ぐため、NATO軍が決定したものが現在広く使われていますが、第二次世界大戦時の連合軍も同様のコードを使用しました。

NATO式ではAはアルファーですが、連合軍式ではAはエイブルとなっています。

それぞれどのようなコードを使っていたのかを調べてみて、サバイバルゲームなどで使ってみると、雰囲気が出て、なかなか面白いかもしれません。

師団と旅団

戦車大隊、歩兵大隊、砲兵大隊、このようないろいろな兵科の大隊を集め編成されるのが師団と旅団で、企業でいえば事業部といったところです。

作戦単位とも呼ばれ、独立して作戦を行うことが可能な編成単位となります。

旅団は簡単にいえば小さな師団で、数個を集めて師団を構成し、また独立行動を取ることもでき、規模が小さい空挺部隊や上陸部隊などは旅団単位で編成されることが多いです。

師団、旅団を構成する大隊数や、兵科の割合には多くのバリエーションが存在し、歩兵師団では歩兵部隊の、機甲師団では戦車部隊の割合がそれぞれ高くなります。

かつての歩兵師団では、歩兵が徒歩で移動しましたが、現在では兵員輸送車などで移動するのが一般的で、自動車化歩兵師団や機械化歩兵師団という呼び名がつくこともあります。

諸兵科連合とは

師団もしくは旅団を編成する大隊を中隊単位に分け、違う兵科の中隊と組合わせ、臨時の部隊を編成する場合があります。

この部隊を戦闘団、または任務部隊(TF:Task Force)といい、これには多種多様な編成があります。

一例を挙げるならば、歩兵中隊2個、戦車中隊1個、砲兵中隊1個といった組み合わせが考えられるでしょう。

この場合、部隊の指揮は分割前の歩兵大隊長か、戦車大隊長が執ることになり、互いの中隊を貸し借りしているようなかっこうに見えます。

このように各種の兵科によって部隊を編成することを混成あるいは諸兵科連合といいます。

実際に効率的な諸兵科連合を編成するのは困難な作業とされています。

それは、戦車、歩兵、砲兵などの異なる兵科の部隊を同じペースで行動させることが難しいからです。

多くの国が戦車には予算をかけてその部隊を充実させますが、その分歩兵が乗る歩兵戦闘車や砲兵の自走砲に予算が回らず、歩兵、砲兵が戦車についていくのが困難になります。

効果的な諸兵科連合を実現できているのは、アメリカなど一握りの国に限られているのです。

陸軍最強の戦車部隊

では、具体的な部隊について、陸軍最強といっても決して過言ではない戦車部隊を紹介したいと思います。

いままで述べたとおり、部隊編成の基本は大隊で、戦車部隊においてもこれは変わらず、戦車部隊の編成の基本は戦車大隊ということになります。

戦車は、戦車大隊を基本単位とし、各師団や旅団に配備されるのが一般的で、戦車大隊は戦車中隊3個から編成され、戦車中隊は戦車小隊3個から編成され、戦車小隊は3~4両の戦車で編成されます。

戦車大隊は通常50両前後の戦車を保有し、これには本部の戦車も含まれますが、もちろんその数は国や部隊によってさまざまです。

戦車部隊について、じつは日本の自衛隊はかなり特殊な編成を採用しています。

多くの自衛隊の師団、旅団には戦車部隊が存在しますが、戦車大隊の場合、その編成は2~4個の中隊からなり、統一されていないだけでなく、5~6個の戦車中隊で編成された戦車連隊という戦車部隊もあります。

また、1個の戦車中隊しかない師団があったり、まったく戦車を保有しない旅団もあり、これは駐屯地の地域性に由来する特徴だといわれています。

日本唯一の機甲師団

北海道に駐屯する第7師団は、日本唯一の機甲師団で、5個の戦車中隊からなる3個の戦車連隊を持ち、300両に達する戦車を保有しています。

なお、特徴的なこのような編成の違いが実際の運用において支障をきたすのではないか、といった指摘がされています。

機甲師団の機甲とは、最新科学を応用した兵器や機械力で装備することを意味しており、英語ではArmoredに相当する言葉です。

この意味からすると、機甲部隊とはすなわち、戦車、装甲車、自走砲などで装備した、優れた火力、機動力、防御力を持った諸兵科連合の機械化部隊を指します。

機甲師団あるいは機甲旅団はその編成単位で、これは現在の陸上戦闘の中核的存在になっています。

ちなみに機甲師団は各国においてその名称が違い、ロシアでは戦車師団、ドイツでは装甲師団、パンツァー・デヴィジオーン(Panzer Division)が機甲師団と同様の部隊を指しています。

パンツァーはドイツ語で戦車を意味する言葉で、いろいろな軍事用語に用いられています。

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