サイトアイコン ミリタリーショップ レプマート

ミリタリーの最新事情

世の中には様々な業界がありますが、その中でもミリタリーほど、変化が激しい分野もないのかもしれません。

日進月歩で発展する兵器や、武器の中には戦場や、戦い方を一変させてしまうものもあり、見逃せないものが多いのです。

そういったミリタリーの最新事情について見て行きましょう。

レーザー兵器

最初に紹介したいのはレーザー兵器です。

レーザー兵器というと、これまではSFの話でしたが、米軍では実際に、レーザー兵器を実戦配備して運用中であり、ますますこの分野は発展が期待されています。

現在、実戦配備されているのは艦艇用のレーザー兵器であり、主に小型の船舶やミサイルを標的に、撃ち落とすものです。

このような役割を持った兵器は、CIWSと呼ばれ、それまではガトリングガンがその役割を担っていました、今後はますますレーザー兵器で代替することが増えるでしょう。

この艦艇に搭載されたレーザー兵器は、射程が10数キロ程度ですが、その速度は弾丸とは比べ物にならないほど速く、更に一回の射撃コストが10円程度というのも大変リーズナブル、国防予算の圧縮に務めているアメリカ軍にとって大変優れた兵器です。

このレーザー兵器が発射されると、音もなく対象物を焼きつくしてしまう、大変恐ろしい兵器で、現在、実際に搭載されているレーザー兵器は、車のミニバン程度の大きさですが、これが大型化すれば、これからの艦船の主力兵器にもなりうるものです。

こうしたレーザー兵器は、何も艦艇だけに搭載されているのでは無く、世界各国で陸上配置のレーザー兵器も開発が進んでおり、その多くが車両に積んで飛来してきた迫撃砲弾や、ロケット弾を撃ち落とすというものです。

やがて、無人航空機や主力戦闘機をも、撃ち落とせるほどの出力が得られると言われており、現在の航空兵器も、このようなレーザー兵器が、大きな脅威となり、戦場で思うようには飛ぶことが出来なくなるかもしれません。

いずれにせよ、レーザー兵器が戦場を変えることは間違いないでしょう。

新規格の弾丸

次に注目したいのが、自動小銃で発射される弾丸です。

これまでの自動小銃の弾は、小型でより多くの持ち運べるような5.56mm弾がスタンダードでした。

しかし、この流れに変化が生じつつあります。

より戦場が機械化されるに伴い、今の小銃弾では役不足だというような意見が出てきたのです。

そのため、アメリカ軍やドイツ軍などはしきりに、この5.56mm弾に代わる小銃弾の新規開発を進めており、6mmサイズの口径の小銃弾が盛んに研究されています。

今の小銃弾でも、人員を殺傷するには十分ですが、車両に対しては、破壊力が十分ではなく、満足できるものではなくなってきたのです。

5.56mmより、以前は7.62mm口径が主流でしたが、その中間サイズの口径であり、様々な状況に対応できるとして注目されています。

古い設計を改良

このように、新規に開発される兵器もありますが、実際は、現在の兵器はほとんどが、改良を加え、バージョンアップされたものばかりです。

アメリカ軍の主力戦車、M1にしても1970年代に開発された代物であり、それを様々なモデルアップや追加装甲などで何とか取り繕って今でも使っています。

なおかつ、それでも他国の戦車には劣らないのが凄いところでもありますが、こういったバージョンアップされた兵器は他にもたくさんあります。

自衛隊の主力戦闘機のF15からして、数々のバージョンアップを遂げてきた兵器です。

もう開発されてから半世紀経とうとしているのにも関わらず、今後も数十年は使い続けられるということで、如何に兵器の長寿命化が進んでいるかが伺われます。

それだけ兵器開発のコストが高くなってしまった、ということもありますが、世界がある程度の平和な時代である、ということも押えておきたいことです。

こういった長寿命な兵器は他にも沢山あり、1950年代に開発されたアメリカの爆撃機のB52も現役ですし、重機関銃のM2は100年以上の使用実績を誇っています。

それとは裏腹にレーザー兵器のような超ハイテク兵器も戦場には同居しており、一種奇妙な感じを抱くかもしれません。

個人装備

個人装備の点では、最近は様々な変革が起こりつつあり、その一つがパワードスーツでしょう。

既にアメリカ軍では、倉庫内作業などでは活用されており、少ない人員で作業が出来るとあってその能力が既に発揮されています。

こういったパワードスーツを自衛隊も開発中であり、今後はこういったスーツをつけての戦闘になるのかもしれません。

また、兵士それぞれに無線機器を持たせたり、常時ネットに繋がるようにして様々な情報をやりとりできるようにする開発も進んでいます。

こういったことはより人員の損害を減らしてくれますし、より低損害で任務を達成できるようになるのです。

指揮系統上も利点が多く、兵士に直接基地から指令などが遅れるためにより、高度な作戦行動が取れると期待されています。

無人兵器

それとともに個人装備の点で熱いのが無人兵器です。

無人兵器は空を飛ぶだけでなく、兵士が携行して使用するというようなことも可能になっているのです。

紙ヒコーキのように手で飛ばして偵察させる個人携行型の無人航空機や、偵察用とのボール型無人兵器が、アメリカ軍では既に使用されています。

ビッグドッグという荷物運搬用の無人兵器も既に実際に運用が始まっており、このビッグドッグは小牛程度の大きさで、荷物を運搬し、重さにして300kgは搭載できるのです。

一人あたりの兵士が持てる量は、個人装備を除いてせいぜい30kg程度ですので、正にこのビッグドッグは、10人分の働きができるということもあって、大きな働きが期待されているのです。

このビッグドッグは、かなりの速度で走ることも出来、どんな地形でも踏破できるため、山岳部隊などでも利用価値は高く、部隊としての戦闘力が飛躍的に高まると予想されています。

こういった無人兵器は氷山の一角であり、他にも様々なものが開発されています。

兵士を銃弾から守り、武器庫ともなる普通自動車サイズの無人兵器や、ヘリコプタータイプの無人航空機などなど、これらはネットワークで連結されており、それぞれの情報を互いに共有・統合して敵を駆逐することが出来るのです。

人間よりも、より高度な戦闘が出来るのは、このネットワークで連結された無人兵器であり、遺族年金や訓練も必要ないので、コストも兵士一人育てるより、よほど安いものになります。

正にSFの世界ですが、遠くない未来に、実際に戦場を駆け巡ることになる兵器なのです。

このように兵器の世界は格段に進歩を遂げており、昔のような感覚でいたら、すぐに取り残されてしまうのがミリタリーの世界の恐ろしいところでもあります。

急激に進歩する兵器の世界に怖さも感じますが、無人化や個人装備の充実は、人間である兵士の損害を減らすことでもあり、より血の流れない戦争になっていくということでもあります。

今や兵士の値段は非常に高く、特に日本のような先進国の場合、少子化で兵士自体のなり手が少ないため、無駄に兵士を殺すことなど出来ないのです。

そのため、今後もより人命を大事にした兵器が開発されることは確かであり、明るいニュースとも言えるでしょう。

モバイルバージョンを終了