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東京マルイ ストライクウォーリア ガスガン レビュー

東京マルイ ストライクウォーリア

ストライクウォーリアは東京マルイがシリーズとして出している「ウォーリア」シリーズの一つです。

ウォーリアシリーズは、同東京マルイ製のガスブローバックガンであるMEUピストルをベースに、さまざまなバリエーションを展開しています。

ベースとなっているMEUピストルがハイキャパシリーズとパーツに互換性があるため、本シリーズ全体がカスタムベースとしても優秀なモデルになっています。

ストライクウォーリアはウォーリアシリーズのうち、「特異」な方向への進化を遂げたハンドガンというイメージでデザインされており、そのデザインは特徴的なものになっています。

今回のストライクウォーリアはあくまでも架空のモデルであり、後述するSTIベースのものと直接的な関係はなく、あくまでも関連したデザインということでストライクガンについて少し触れます。

なおSTIベースのストライクガンについては、国内のトイガンメーカー、KSCから発売されています。

外見は米国Z-Mウェポンズの鬼才アラン・ズィッタ氏が製作したカスタムガン「ストライクガン」に似たデザインになっています。

ストライクガンは、M1911ベースのカスタムガンでCQCでの使用に特化したデザインに変更された銃ですが、その外見は他のM1911ベースのカスタムガンと比較すると、かなり攻撃的なデザインをしています。

初出は1994年のショットショーですが(この時点では近接仕様でしたが、比較的落ち着いたデザインでした)、その後1999年に新モデルとして再登場した際には、STIエッジベースのカスタムガンになっており、1994年の初出時と比べるとより攻撃的、あるいは威圧的なデザインになっています。

外見的な特徴は、スライドを前方から押さえ込まれて発射不可能にされないためのスパイク付きのマズルプレートをはじめ、ハンマーとリアサイトを保護するためのシュラウドをスライド後部に装備、グリップ底部に近接格闘用のスパイクを装備するといった徹底ぶりです。

前述のように奇抜なデザインをしているようにも見えるストライクガンですが、実際には理にかなったカスタムでもあります。

ストライクフェイスとも呼ばれるスパイクが装備されたマズルガードは、自動拳銃のCZ75 SP-1 Tacticalといった量産されている銃でも採用されています。

尤も、このストライクガン自体は比較的大型なSTIエッジに更に大量のカスタムパーツを装備していて、各部に突起が多いこともあり「素早くホルスターから抜いて撃つ」といったCQCによくあるシチュエーションには向いてないデザインになっています。

ストライクウォーリアでは、イメージになっているであろうストライクガンの特徴を良く捉えつつも、東京マルイだからこその低価格と安定した性能、カスタムベースとしての適正などもあり、サバイバルゲームのサイドアームとして利用するユーザーも少なくありません。

フレームはMEUベース、スライドはデトニクスをベースとし、そこにストライクウォーリア独自のパーツとして、専用デザインのコンペンセイターを装備しています。

その他にはマガジンチェンジをスムーズに行うためのマグウェル、オリジナルデザインのグリップセフティなど、一見しただけでは分かりにくい変更点が多々あります。

ストライクウォーリアの中で最も目立つパーツは、マズルをガードするために装備されたスパイク装備のコンペンセイターだと思います。

実銃のストライクガンでは単純なマズルガードとして装備されていましたが、ストライクウォーリアではアレンジとして、発射時の跳ね上がりを抑えるためのガスポートを上部に備える、コンペンセイターとしての機能を併せ持つようにデザインされています。

そのためか東京マルイではこのパーツを「ストライクプレート・コンペンセイター」と表記しています。

素材は樹脂製なので、本来の用途のような激しい扱い方をすると破損する可能性があります(玩具とは言えガスブローバックガンで極至近距離で撃つのはいかがなものかとも思いますが)

固定はフレーム下部のレイルマウントからネジで固定され、トリガーはフラットタイプでショートストロークになっています。

素材はダイキャスト製です。

トリガーガード前部に追加パーツが新たに装備されており、その分トリガーガード前部は厚くなっています、前面にはチェッカリングが施されているためフィンガーレストとしても扱い易い仕様になっています。

グリップパネルはラバーコーティングされた黒のガナータイプを使用しています。

グリップパネル裏側には錘が嵌め込まれており、重量を増加させています。

シングルスタックマガジンのため、グリップは細くトリガーストロークの短さもあり、手の小さい人でも握りやすく操作もし易い印象を受けました。

他のウォーリアシリーズとの差として、マガジンチェンジをスムーズに行えるようにダイキャスト製のマガジンウェルを装備しています。

ハンマースプリングハウジングにネジで固定されているためガタ付きも無くしっかりと装備されています。

フロント&リアサイトはフロントが白ドット打ち、リアはノバックサイトに変更されています。

固体差なのか白ドットが少し歪んでいました。

サイト自体の視界は良く、サイティング自体はし易い印象を受けました。

フレーム下部のレイルマウントは樹脂製です。

東京マルイとしてはピカティニー規格対応を謳っており、規格に対応したオプションはほぼ確実に装備可能ですが、フレーム、レイルともに樹脂製のため、重いオプションの装備には向いていません。

ピッチや幅については問題ありませんが、溝の深さが少し浅めです。

レイルのデザイン自体はウォーリアシリーズの他モデルとほぼ同様ですが、ストライクプレート・コンペンセイターを固定するためのネジ穴が前部に増設されています。

可変HOPもウォーリアシリーズ共通のバレル下部のダイヤルを操作して調整を行うタイプになっています。

ウォーリアシリーズは箱出し状態で適正に調整されているため、ほとんど調整の必要がないためあまり気になりませんが、ストライクウォーリアの場合にはコンペンセイターを取り外さないとスライドを外すことが出来ないため、いざ調整するとなるとかなり不便です。

マガジンはMEUピストルや他のウォーリアシリーズ、M1911A1、デトニクスなどと互換性のあるシングルスタックサイズのマガジンです。

実銃ではシングルスタックですが、6mmBB弾ではダブルスタックになっており、装填数は28発になっています。

素材はダイキャスト製で、表面はニッケルメッキ仕上げになっています。

動作感はかなり良く、元々動作に安定感のあるブローバックメカを使用していることに加え、スライドの短いデトニクスのものを使用していることもあり、他のウォーリアシリーズよりも撃っていて心地いい動作をしていました。

一方でデトニクスのスライドにあわせてバレルも短めなため、同シリーズ内で比較しても初速はやや低めです。

しかし、集弾性や弾道はかなり安定しているため、それほど問題にはなりません。

全体的な仕上げも綺麗、動作も良好と割と難点が無いモデルです。

一方でストライクプレートがプラ製などの点はかなり好みが分かれると思います。

軽いという点では良いのですが、頑丈ではないため本来の用途(=マズルを守る)という意味では、少し心もとないかなと感じる方もいるかと思います。

金属製のマグウェルや、特徴的なストライクプレートなどオリジナルなパーツがあるため、既存のウォーリアシリーズやMEUピストル、ハイキャパ系(一部パーツのみ互換あり)などと組み合わせて自分好みのデザインにカスタム出来るなど、他のトイガンとはまた違った楽しみも可能です。

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