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東京マルイ H&K USP 電動ガン レビュー

東京マルイ H&K USP

東京マルイから発売されている電動ハンドガン「H&K USP」についてのレビューです。

USP発売以前の電動ハンドガンシリーズでラインナップされていたハンドガンは、どれも実銃でもフルオートが可能なマシンピストルでしたが、今回紹介するH&K USPは電動ハンドガンシリーズとしては第三弾で、初のマシンピストルではない普通のハンドガンからのラインナップです。

電動ハンドガンといえば、これまではGLOCK18C、M93Rと大型のマシンピストルがリリースされていたため、セミオートとフルオートを切り替えるためのセレクターなども実銃の時点で内蔵されており、そのままでもおかしい部分の無いデザインでした。

しかし、今回のモデルとなっているH&K USPはそれまでのものと違い、フルオート機構の存在しない通常の自動拳銃です。

そのため、セミオートとフルオートを切り替えるためのセレクターも実銃では装備されていません。

しかし、電動ハンドガンH&K USPでもセミオートのみといったことではなく、シルエットを大きく崩すこと無く、セミフル切り替え可能になっています。

付属品は、USP本体、マガジン、アンダーマウントレイル、六角レンチ、保護用のマズルキャップ、クリーニングロッドと、東京マルイから発売されている電動ガンシリーズ恒例のセットです。

元々がポリマーフレームで構成されているUSPということもあり、表面の質感はとても合っています。

外装では、ダミーのハンマー、フロントサイト、リアサイト、ダミーのスライドストップ、セフティ兼セレクター、マガジンキャッチが亜鉛ダイキャスト製になっています。

各部を順番に見ていきます。

スライドは電動ハンドガンの構造上、1パーツ構成になっています。

しかしモールドをしっかり掘ってあるため、のっぺりした感じはありません。

正面から見るとUSPらしい、ガッチリとして無骨な印象をよく再現しています。

チャンバーは本来ならば別パーツですが、モールド処理された一体成型です。

スライドストップはダミーで動作はありませんが、亜鉛ダイキャスト製の別パーツです。

ハンマーはダミーですが、ハンマーの操作によりスライド部分を取り外し、バッテリー交換、HOP調整などが可能になっています(詳しくは後述)

フロントサイト、リアサイト共にホワイトドットが印刷されています。

前後どちらのサイトも、刻印した中に白の塗料を流し込む方法ではなく、直接平面に印刷しているため使用しているうちに塗料が禿げてしまうかもしれない点が少し不満です。

トリガーガード前部にはUSP独自規格のレイルマウントを装備しています。

ピカティニー規格のオプションを装着したい場合には、このレイルマウントの上に被せる形で付属しているレイルアダプターを装着する必要はあります。

レイルアダプターもUSPにマッチしたデザインになっており、装備すると無骨な印象のUSPが更に無骨になります。

レイルアダプターは樹脂製のため、オプションを装備しない場合に外見的に気に入った場合などに装備したいといった場合でも装備し易い重さです。

レイルアダプターの装着は右側面のネジで固定する仕組みになっています。

また、左側面にも六角ネジがありますが、左側のネジは樹脂製のダミーです。

付属のレンチの太さと同じものを再現しているため、レンチを差し込むことが出来てしまいますが、回すと樹脂製のネジ山が潰れてしまいます。

また、フレーム中心部には外部バッテリーを使用する際にコードを通すための長方形の穴があり、銀色のシリアルナンバープレートで塞がれています。

使用する際には外側からコインなどで押し込むことにより、プレートを取り外すことが可能です。

また、レイルアダプターのほうもコードを通すために中心部に穴が開いています。

セフティは亜鉛ダイキャスト製で、本来セレクターの存在しないUSPではセレクターとしての機能も併せ持っています。

セフティは3段階の位置があり、セフティを一番上にする(白いラインがセフティのSと合う位置)とセフティがONになります。

ただしこの際にもトリガーはロックされません。

セフティをFの位置を真ん中にあわせると、セミオートでの発射が可能になります。

フルオート射撃をする際には一番下に下げます、この際にフルオート位置まで下げるとセフティレバーで隠れていたフレーム部分に赤字で「30」の刻印が見えるようになります。

一番上のセフティと一番下のフルオートへの操作を簡単ですが、真ん中のセミオートは少し加減難しいです。

フルオートからセミオートにしようとして、セフティまでレバーを持ち上げてしまうといったことや逆のパターンがあります。

バッテリーの交換、HOPの調整は前述したとおりハンマーを操作してスライドを取り外し行います。

他の電動ハンドガンと同じコネクターやコード類の存在しない、スティック型バッテリーが使用可能です。

純正バッテリーでは現在主流になっているマイクロ500バッテリーがオススメです。

またカスタムパーツメーカーからリポバッテリーの製品も登場しています。

こちらのバッテリーは通常のバッテリーと似たコネクタを有しており、コード類の取り回しが難しいため、装着には少し慣れが必要ですが純正のバッテリーよりも大容量なため、トリガーレスポンスが良くなったり、フルオート時の回転が少し良好になったりします。

コードの取り回しなど面倒な点もありますが、性能の高さなどもあり、こちらもオススメのバッテリーです。

HOPの調整はスライドを外して、チャンバーの左側面のダイヤル操作で調整が可能です。

電動ハンドガンはスライドを外した状態でも発射出来るため、撃ちながらHOPの調整が可能な点は便利です。

マガジンは割箸型マガジンで装填数は30発です。

M93RやGLOCK18Cではマガジン表面にスリットがありましたが、USPでは裏面にスリットがあります。

各種電動ハンドガンとの互換性はありません。

オプションで装填数100発のロングマガジンも発売されています。

リアルさこそありませんが、どちらのマガジンもそれぞれ便利な点があります。

通常の30連マガジンは非常にコンパクトなため、一度に複数持ち歩いても嵩張らない点が便利です。

100連マガジンはコンパクトさこそ損なわれてしまっていますが、フルオート可能という点を加えて見るとサイドアームで装填数100発、フルオート可能はかなり強力だと思います。

また、100発というキャパシティを活かす方法としては、メインアームに採用するという方法もあります。

ロングマガジン、大容量バッテリー、サプレッサーなどのオプションを装備すればフルサイズの電動ガンにも負けない火力を持ちながら、コンパクトで動き易いためアタッカーなどにオススメです。

実射した感想としては「大柄とはいえセミオート式の自動拳銃とほぼ同サイズの中にセミ・フル切り替え式のメカBOXをよく内蔵できたな」という印象を受けました。

重量も実銃のUSPが770~887g(使用弾薬によるモデル差で変化)に対して、バッテリー込みで702g(マルイ公称)とかなり近い物になっています。

また、セレクターもシルエットを壊さずにフルオート可能にした点など、かなり意欲的なモデルだと思います。

サバイバルゲームのサイドアームとして見た場合には、これまでのM93RやGLOCK18Cなど比べると少し小柄な事もあり、ホルスターも比較的合い易いため便利かなという印象です。

ガスブローバックとの差は冬場でも安定した性能を出せる上にフルオート可能な点で、サバイバルゲームをする場合にはこれらは有利な点かと思います。

性能面についてはほぼ不満なく使えます。一方で少し残念なのがフルセットが廃止された点です。

これはそれまでの電動ハンドガンを持っているユーザーにはそれほど痛手ではありませんが、今後初めて電動ハンドガンに触るといったユーザーには少し敷居が高くなるかなと思いました。

その点は少し残念です。

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