サイトアイコン ミリタリーショップ レプマート

KRYTAC EMG/BARRETT REC7 CRB M-LOK 海外製電動ガンの修理、カスタムをさせて頂きました【駆動系統/耐久/レスポンス/飛距離、集弾、弾道性能向上】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理、カスタム対応をさせて頂きました。

・KRYTAC EMG/BARRETT REC7 CRB M-LOK 海外製電動ガン

ご依頼内容は『動作させると酷いギア鳴りでBB弾の発射が出来ない』とのご依頼でした。

分解調査の結果、『搭載されている海外製モーターの故障』によるものと思われます。また、『海外製品の為メカボックス内部のギア位置調整などが適切でない点もギア鳴りの原因』となっています。

この度、修理と併せて『駆動系統/耐久/レスポンス/飛距離、集弾、弾道性能向上』カスタムをご希望頂きましたので同時に実施させて頂きました。

KRYTAC EMG/BARRETT REC7 CRB M-LOK 海外製電動ガン 修理、カスタム内容

故障状況

『動作させると酷いギア鳴りでBB弾の発射が出来ない』

故障原因

『搭載されている海外製モーターの故障』
『海外製品の為メカボックス内部のギア位置調整などが適切でない点もギア鳴りの一因』

ご依頼品の状態、ご使用状況

・ご依頼品は分解歴一切無し、カスタムも行われておらず箱出し状態でのご使用

カスタムご依頼内容

(1)駆動系統カスタム整備:耐久性向上
(2)レスポンス、サイクル数向上:カスタムモーター搭載
(3)飛距離、集弾性、弾道の安定化:バレル長に合わせたシリンダー容量へ見直し、カスタムチャンバーパッキンゴム交換
(4)メインスプリング交換、初速調整:適正ホップ時90~95m/s(0.2gBB)の範囲内

修理 カスタム製作のポイント

①メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
②故障したモーターを国産カスタムモーターへ交換【レスポンス向上】
③駆動系統カスタム整備【ギアシム調整、ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整】
④クライタック製スパーギアのスプリングスペーサーを撤去、回転性能と静音性向上の為カスタムスペーサーへ組み換え
⑤AOEアジャスター装着、ピストン位置の最適化【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
⑥インナーバレル長に合わせたエア容量へ見直し:エア容量の多いカスタムシリンダーへ組み換え
⑦メインスプリングをばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整【適正ホップ時:95~90m/s(0.2gBB)の範囲内】
⑧カスタムチャンバーパッキンへ交換調整【長掛けダブルホールド:飛距離、集弾性、弾道性能を改善】

修理 カスタム製作に使用したパーツ

■計:6点
・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html

・LayLax スパーギアスペーサー KRYTAC電動ガン用 3mm/3.5mm 回転抵抗改善 ¥780
https://repmart.jp/products/ra15913.html

・SPARK INAZUMAモーター ロング ¥4,300
https://repmart.jp/products/ra05035.html

・SPARK industries 不等ピッチスプリング M90 ¥720
https://repmart.jp/products/ra05027.html

・宮川ゴム チャンバーパッキン MIYA 長掛けダブルホールド 2個セット『スリム』 ¥1,580
https://repmart.jp/products/nt50nm2o.html

・LONEX シリンダー M4/SR16シリーズ対応 ¥2,300
https://repmart.jp/products/ra02463.html

修理 カスタム作業内容

1)本体分解、故障原因調査
《ご依頼品本体》
《バッテリーを接続してトリガーを引くと激しい異音がする状態》
《グリップ内部のモーターより異音が発生》
《グリップのエンドキャップネジには製造時の検品シールが張られたままで分解歴は無い》
《レシーバー上部の封印シールも切られていない》
《ロアレシーバーユニット分離》
《モーターの取り外し:KRYTAC製モーター》
《ピニオンギアに破損は無いものの、モーターは新品へ交換要》
《メカボックス左側:一見すると一般的なVer2メカボックスに見えるもののKRYTAC電動ガン専用品
《メカボックス右側》
《アンビセレクター用のギアを搭載》
《ダミーボルトユニットはメカボックス本体へ搭載、ダミーボルトが前後に動作してボルトストップも機能する仕組み》
《メカボックス後部にはスイッチ焼けを予防する『MOSFETデバイス』を搭載》
《スプリングガイドはQD式でメカボックスを開閉する事なくメインスプリングの交換が可能》
《メインスプリング取り外し:メインスプリングの自由長が極端に短い為、ピストンの前進スピードが足りずにセクターギアと接触しクラッシュする懸念あり
《メカボックス内部》
《給排気パーツ類》
《400mm以上のインナーバレルを搭載している割に純正シリンダーのエア容量は少なく、これではBB弾を遠くへ飛ばす事が出来ない》
《ピストンユニット:ピストンはポリカ製、先頭4枚歯のみ金属歯》
《ピストンヘッドは給排気ポートを搭載》
《ギアのシム調整が適切でない》
《軸受けは8mmボールベアリング仕様》
《ギア3点の内『スパーギアのみ特殊形状でKRYTAC製メカボックス専用品』ギア比は18:1 標準トルク》
《スパーギアにはスプリングシムが取り付けられており、これがギア鳴りの一因》
《スイッチにはFET信号線が取り付けられている》
《スイッチユニット取り外し》
《導通のON-OFFのみ検知:電圧や電流はスイッチに掛からない為、接点焼けは一切発生しない》
《分解部品検査》

2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)故障したモーターを国産カスタムモーターへ交換【レスポンス向上】
《使用部品:SPARK INAZUMAモーター ロング》
《高強度ピニオンギアを標準搭載》

4)クライタック製スパーギアのスプリングスペーサーを撤去、回転性能と静音性向上の為カスタムスペーサーへ組み換え
《使用部品:LayLax スパーギアスペーサー KRYTAC電動ガン用 3mm/3.5mm 回転抵抗改善》
《スプリングシムを撤去》
《専用スペーサーを装着し接着固定》
《スペーサー装着後》

5)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

6)ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整
《グリップとモーターを仮組み》
《モーターピニオンギアとベベルギアの位置調整》

7)AOEアジャスター装着、ピストン位置の最適化【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《アジャスターの装着が出来る様にピストンヘッドを加工》
《ネジロックで接着固定》
《ピストンユニット完成》

《セクターギアピックアップ時に接触するラック歯をカット加工》

8)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》

《AOE調整後:セクターギアのピックアップ角度を調整、水平方向に負荷を逃がす事により立ち上がり動作を改善、駆動時の高負荷を低減》

9)バレル長に合わせエア容量の見直し:エア容量の多いカスタムシリンダーへ組み換え
《使用部品:LONEX シリンダー M4/SR16シリーズ対応》
《上:インナーバレル長400mm以上に適したカスタムシリンダー 下:純正シリンダー》
《ピストン後退時シリンダーとの位置関係:純正状態では加速ポートによりピストン前進速度は上がるものの、エア容量は不足
《シリンダー交換後:加速ポートは無くなるもののインナーバレル長に対して十分なエア容量の確保が出来、BB弾をしっかり遠くへ撃ち出す事が可能になる》

10)再組立て:接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油
《スイッチの動きを改善する為接点グリスを塗布》
《給排気性能のチェック》
《メカボックス内部完成》
《ダミーボルト装着》
《メカボックス完成》

11)メインスプリングをばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整 適正ホップ時:95~90m/s(0.2gBB)の範囲内
《使用部品:SPARK industries 不等ピッチスプリング M90》

12)インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
飛距離、集弾性、弾道性能を改善させるカスタムチャンバーパッキンへ交換調整【長掛けダブルホールド】
《インナーバレルチャンバーユニット》
《ホップアップ調整はドラム回転式》
《KRYTACオリジナルのホップ突起》
《チャンバーユニット分解》
《押しゴムとパッキンゴム》
《インナーバレル長は約415mm》

《使用部品:宮川ゴム チャンバーパッキン MIYA 長掛けダブルホールド 2個セット『スリム』》
《パッキンゴムと面形状の押しゴム》
《今回0.2g弾対応の『スリムタイプ』を使用:V型形状により左右へのブレを無くし、浅く長くホップを掛ける事により飛距離を伸ばす》
《押しゴムをアーム形状に合わせカット》
《ホップアームに接着固定》
《メンテナンス、組み上げ》
《ホップ突起形状のチェック》

《インナーバレルチャンバーユニット完成》
《ロアレシーバー組み上げ》
《ロアレシーバーユニット完成》

■最終動作確認、約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・修理カスタム前 ノンホップ時:91m/s(0.2gBB)
・修理カスタム後 ノンホップ時:93m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:93m/s(0.2gBB) サイクル数:18発/秒

※約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整をしています。【現在0.2g弾】で調整済み
※7.4v 1400mAh リポバッテリーにて検査
※G&G TOP FIVE 0.2gBB弾を使用し検査致しました

※サイクル数の数値につきましてはご使用になられるバッテリー容量や状態により左右される為、あくまで参考値となります。

修理 カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのはKRYTAC EMG/BARRETT REC7 CRB M-LOK 海外製電動ガンでした。上記12項目の作業を実施致しました。メカボックス内部オーバーホール作業後、故障したモーターを国産カスタムモーターへ交換致しました。クライタック製スパーギアのスプリングスペーサーを撤去し回転性能と静音性向上の為カスタムスペーサーへ組み換えを行いギアシム調整、モーターの位置出し等各部再整備、AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)を行い耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善を致しました。エア容量の見直しとしましてインナーバレル長に合わせたエア容量の多いカスタムシリンダーへ交換、接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油を行い組み上げ致しました。

インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス、チャンバーユニットにつきましては飛距離、集弾性、弾道性能を改善させる為カスタムチャンバーパッキンへ交換調整致しました。『長掛けダブルホールド』と呼ばれるパッキンでBB弾に浅く長くホップを掛ける仕組みで飛距離、集弾性、弾道性能を向上させます。0.2g弾対応の『スリムタイプ』を使用致しました。

修理カスタム後の初速は適正ホップ時93m/s(0.2gBB)、セミ、フルオート発射動作問題御座いません。内部オーバーホール再整備と駆動系統のカスタム整備、モーター交換によりセミオート時の立ち上がり動作、レスポンスが改善し耐久性も向上、サイクル数につきましても18発/秒へ改善、動作時の激しい異音は無くなり駆動時のばね鳴りとメカノイズも低減し快適な発射動作へ改善しています。バレル長に合わせたシリンダーエア容量の増加と飛距離、集弾性、弾道性能を改善するカスタムパッキン搭載により左右へのBB弾の散らばりは無く40m先まで真っ直ぐ伸びる弾道となっております。【0.2g弾】にてホップアップ調整済みです。

今回ご依頼頂きましたのはKRYTAC EMG/BARRETT REC7 CRB M-LOK 海外製電動ガンでした。ご依頼品は箱出し状態でご使用されておりこの度の故障に見舞われました。電動ガンはメカボックス内部のギアやモーターのセッティングが適切でないと駆動時にモーターへの負担が増加しいずれモーターは破損します。海外製電動ガンは購入した時点でギア鳴りの激しい個体も多くご購入後は別途調整が必要なモデルも御座います。ただ、調整とはいえ昨今の電動ガンは『機械部品や電気部品に加え電子基盤も搭載』されており、ご購入者様ご自身での分解調整は難しいのが現状です。弊社では本ご依頼品の様に修理と併せて各部のカスタム整備を承っております。この度はご希望頂きましたカスタムも実施させて頂き納品させて頂きました。再びご愛用頂ければ幸いです。

弊社では電動ガン全般の修理、メンテナンス、カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

モバイルバージョンを終了