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自衛隊の保有する火器の良いところ、悪いところ

実際使ったことがあるか、聞いた話の中で、自衛隊の保有する火器の良いところ、悪いところレビュー
※自衛隊経験のあるライターさんの個人的感想が含まれております。

64式小銃

64式小銃は、7.62mm弾という長い弾薬を使用する小銃で、重量は4.3kgと非常に重いのが特徴です。銃剣の取り付けが可能ですが、ジャム(作動不良)が比較的多く、日頃から丁寧に整備しておかないと安定して動作してくれません。

「規制子」と呼ばれる部品はピストン部の先端に取り付けられており、ガスの流量を調整する役割を担っています。これにより、通常弾、減装薬、小銃擲弾用、空砲用といった用途ごとに使い分けることができます。

しかし、この規制子の位置が正しくない場合、射撃時のガス流量が不足し、鋼管(ボルトキャリア)が十分に後退しないことがあります。また、部品点数が多いため分解整備は非常に手間がかかり、実戦性や整備性の面で課題が多い銃と言わざるを得ません。

握端(グリップ)は大きなネジ一本で固定されているため、ネジが緩んで外れたり紛失したりすることがよくあります。さらに、被筒部(ハンドガード)も小さな部品で固定されているだけのため、こちらも紛失しやすい構造です。

規制子(ガスレギュレーター)もねじ込んで固定されているだけで、これも紛失しやすく、捜索に多くの時間を費やす原因となっていました。

さらに、自衛官であれば誰もが一度は経験したことがあるであろう「ピストンカン止め用ばねピン」という部品があります。非常に小さく(直径約2mm、長さ約1cm)、爪楊枝の先端ほどのサイズしかありません。この部品はわずかなテンションで固定されているだけのため、緩みや衝撃、あるいは整備時の過剰な注油などが原因で簡単に外れてしまいます。その小ささゆえに発見は極めて困難です。

このばねピンは頻繁に紛失され、そのたびに部隊総出で数日かけて捜索することもありました。しかし、わずか1cmほどの部品にそこまでの手間がかかるのは非効率であり、予備を大量に備蓄するか、外れにくい構造にすべきだったと言えます。現在では89式小銃の導入により、64式小銃は退役を待つ段階にあります。

銃剣ホルダーにも「ウメコ」と呼ばれる部品が付いており、これもはめ込まれているだけの構造のため、ばねピンほどではないにせよ紛失しやすいものでした。

このように、64式小銃は全体的に部品が脱落しやすく、実戦向きとは言い難い面があります。それでも威力と命中精度には優れており、熟練者には好まれる一方で、一般的には扱いにくい銃とされています。

なお、これらの脱落しやすい部品は、銃の動作そのものに大きな影響を与えない場合が多く、被筒や握端、ばねピンがなくても射撃自体は可能です。

照準には起立式のサイトが採用されています。一見すると光学サイトの搭載を見越した設計のようにも思えますが、後継の89式小銃で固定式に変更されていることから、その意図はなかったようです。

また、古くなった個体では射撃時の反動によってサイトが勝手に倒れてしまうことがあり、ビニールなどで固定して使用することもありました。実際に、大事な射撃の最中にサイトがわずかに倒れてしまい、思うような成績が出せなかったという経験もあります。

射撃後に中折れのように倒れたサイトを見ると、まるで年老いた道具をいたわるような、不思議な感情を抱かされることもありました。

89式小銃

64式小銃の後継として開発された銃で、重量は約3.5kgと軽量です。64式と比較すると部品が外れにくく、アメリカ軍のM16を日本向けに改良したような印象を受けます。

部品が外れにくく耐久性にも優れており、64式のように各所へ黒いガムテープを巻いて補強する必要がありません。そのため、訓練時の手間も少なく、非常に評判の良い銃となっています。

ただし、拡張性はあまり高くなく、光学サイトを装着する場合は別途スコープマウントを購入し、取り付ける必要があります。

初期には追いひも(スリング)やCQB用の3点式スリングが使用されていましたが、徐々に3点式スリングへと移行してきました。しかし、この3点式スリングは非常に使いづらいと感じます。

調整にも手間がかかり、なぜこのスリングの採用が決まったのか疑問に思うほどです。自分の理解が足りないだけなのかとも考えますが、伸ばすにも収納するにも大変手間がかかり、「非常に扱いにくいスリングだ」というのが率直な感想です。

フロントサイトは細い針状の部分が露出しているため、バラキューダなどに引っかかって曲がってしまうことがあるようです。

また、イラク派遣時には「このままでは不十分」とされ、アンビタイプのセフティに改良されましたが、後付けのような印象が強く、この部分が外れないか不安に感じます。

ジャム(動作不良)は少なく、整備も容易ですが、小銃が軽量化されたことで、自衛官の体力低下を懸念する声もあるようです。

64式小銃では、屈み跳躍やスカイポートといった動作が非常に過酷でしたが、89式ではそこまでではないとも言われています。

その一方で、訓練時間が長くなったという話もありますが、自衛隊で使用されている装備の中でも、比較的完成度の高い小銃ではないかと思われます。

9ミリ拳銃

SIG SAUER P220のライセンス生産品です。

SIGを選んだ点は妥当だと評価できますが、なぜP220が選ばれたのかというと、「暴発の危険が少なく、弾詰まりも起こりにくい」という理由によるものだそうです。

ただし、P220はシングルカラムで装弾数は9発と、軍用拳銃としてはやや時代遅れの仕様です。

「実際に交戦する機会は少ないため、これで十分」という考えで採用されたようですが、確かにジャムは少ない一方で、装弾数も少ない点が特徴です。

今後はぜひ、USPやP&Mといったモデルの導入も検討してほしいところです。

ミニミ 5.56mm機関銃

89式に勝るとも劣らない、非常に優れた銃です。

機関銃でありながら重量はわずか7kgと軽量で、その点にも驚かされますが、動作の快調さは非常に爽快で、さすが世界的に評価の高いミニミだと感じます。

自衛隊の数ある装備調達の中でも、数少ない優れた選択の一つと言っても過言ではありません。

その高い評価と性能については、すでにご承知の通りです。

62式機関銃

ミニミが配備される以前の主力機関銃であり、自衛隊が誇るとも言われる「キング・オブ・クソ機関銃」です。

「無い方がマシンガン」「ロクに言うことをきかない機関銃」といったあだ名は決して誇張ではなく、非常に重く、部品は外れやすく紛失しやすい上、操作性も悪く、安全性にも不安があり、さらには初弾がまともに発射されないこともありました。

「10発単連射、指切り3回、射撃用意、撃て!」という号令のもと射撃を開始すると、スナイパーライフルのような鋭い発射音とともに、すぐにジャム(弾詰まり)が発生してしまいます。慌てて挟まった薬莢を取り除き、気を取り直して残り5発を撃とうとすると、再び弾詰まりが起こることも珍しくありませんでした。

焦りながら詰まった弾を除去し、遊底覆いを閉めた瞬間、その反動で意図せず発射されてしまうことさえありました。

まるでギャグのような不具合の連続で、ベテランの陸曹が機嫌を取るようにリンクや遊底、撃針へ念入りにオイルを吹き付け、ようやく6発すべて正常に発射できた際には、後方から思わず「おおー」と歓声が上がるほどの代物でした。

84ミリ無反動砲(カールグスタフ)

対戦車兵器の代表格である、84ミリ無反動砲です。重量は約16kgありますが、新型ではおよそ8kg程度に軽量化されているようです。

非常に重い装備ではありますが、戦車を撃破したり、コンクリート建造物に潜む敵を制圧したりと、非常に頼もしい兵器でもあります。

全体的に作りはやや粗い印象がありますが、ロケット弾発射器というものは、もしかするとこのようなものなのかもしれません。

榴弾や対戦車榴弾、照明弾、煙幕弾など、多種多様な弾種を発射できる点も大きな特徴です。その汎用性の高さから、アメリカの特殊部隊でも改めて評価され、調達されていると聞きます。

左側には折り畳み式のアイアンサイトが装備されていますが、衝撃などで曲がってしまっていることが多く、実際にはあまり使用できない場合が多いようです。

砲の先端に付いているラッパ状の部品は、砲をぶつけた際に凹まないよう保護するためのもので、射撃時には取り外すそうです。

これを持って行軍しろと言われると、かなり気が重くなる武器でもあります。実際に、無反動砲手になるのが嫌で自衛隊を辞めた同期がいたほどです。

また、後方への爆風が非常に強いため、発射時には真後ろにいることはできません。例えるなら、ドラゴンクエストの「バギクロス」を直撃で受けるようなものです。

弾を装填する際は、後方の薬室に滑り込ませるように入れ、砲口を閉鎖しますが、その装填からロック、射撃、排莢、離脱までの一連の動作を、いかに素早く行えるかを日々訓練していました。

「無反動砲の再装填を6秒でできます」と言っても、一般社会ではあまり役に立たないのが現実ですが。

とにかく重量があるため、体力のある人が扱うべき装備です。実際にも、無反動砲手は体力に優れた隊員が担当している印象があります。一般的な男性であっても、担ぎ上げるだけでかなりの苦労が伴うでしょう。

それを担いで一晩中歩き、その後に戦闘行動に入るとなると、本当に大変なことだと思います。自衛官の方々の体力と精神力には、ただただ感心させられます。

110mm個人携帯対戦車弾

パンツァーファウスト3は、通称「ラム」と呼ばれています。

この名称は「ライト・アンチタンク・マニション(Light Anti-Tank Munition)」の頭文字を取った略称です。

日産が製造している対戦車兵器であり、対戦車弾は銃や砲ではなく「弾薬」として扱われます。そのため、ラムを携行する隊員は小銃も併せて装備しなければならないとされています(少し不思議な理屈ではありますが)。

貫徹能力は84ミリ弾の約2倍と非常に優れている一方で、発射できるのは対戦車弾に限られています。

他国では、バンカーファウストやタンデム弾頭といった種類も存在するようです。

見た目に反して重量があり、重心のバランスもあまり良くないため、持ちづらい武器として評価されています。

01式対戦車弾

通称「ゼロワン」または「マルヒト」と呼ばれています。

ジャベリンのような印象で登場した対戦車ミサイルですが、実は重大な欠陥があるといわれています・・・。

M2・50口径機関銃

By: Cliff

他国では「マデュース」や「フィフティ」と呼ばれており、自衛隊では「キャリバー50」を略して「キャリバー」と呼ばれています。

50口径という大型の弾薬を使用するため、非常に高い破壊力を持つ、実戦経験豊富で実績のある装備です。

また、古い銃の中には、朝鮮戦争やベトナム戦争で使用されていた米軍から引き継がれたものもあり、「第二次世界大戦で日本人を撃った銃かもしれない」といった噂があるものも存在します。

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