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ICS Daniel Defense MK18 海外製電動ガンのカスタムをさせて頂きました【駆動系統/耐久/レスポンス/初速/集弾、弾道安定、飛距離向上】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきましてカスタム対応をさせて頂きました。

・ICS Daniel Defense MK18 海外製電動ガン

カスタムご依頼内容は『駆動系統/耐久/レスポンス/初速/集弾、弾道安定、飛距離向上カスタム』でした。

ご購入時より『射撃時に激しい異音が発生』『弾道が非常に悪い』などの症状が御座いましたので『駆動系統カスタム整備』をメインに『レスポンス、初速性能、集弾/弾道安定/飛距離向上』含めカスタム製作を実施致しました。

ICS Daniel Defense MK18 海外製電動ガン カスタム内容

カスタムご依頼内容

(1)精度の向上:精度の悪い個体を引いてしまい、弾道が非常に悪い状態
(2)射撃時の異音の修正:射撃音が購入時からおかしく、モーターの位置調整をしても違和感あり
(3)射撃音の低減
(4)初速向上、調整:0.25gで85m/s前後ご希望 【0.25g弾での調整】
(5)耐久性、レスポンス向上:駆動系統カスタム整備、国産カスタムモーターへ交換

カスタム製作のポイント

①ロアー/アッパーメカボックス内部オーバーホールメンテナンス
②純正モーターを国産カスタムモーターへ交換【レスポンス向上】
③ロアーメカボックス(ギアユニット)駆動系統カスタム整備【ギアシム調整、ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整】
④ロアーメカボックス(ギアユニット):電子制御基盤を汚さない特殊グリスを駆動部へ塗布、再組立て
⑤ アッパーメカボックス(シリンダーユニット):シリンダー内で前後動作の悪いピストンヘッドOリングを接触抵抗の少ないカスタムOリングへ交換(ピストンクラッシュ対策)
⑥アッパーメカボックス(シリンダーユニット):AOE調整による金属歯ピストン接触を予防する為ラック歯をカット加工
⑦アッパーメカボックス(シリンダーユニット):AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
⑧アッパーメカボックス(シリンダーユニット):ノズルの前進距離を延長(タペットプレート加工)、タペットプレート前後動作改善(タペットスプリング再製作)【重量弾初速性能向上】
⑨アッパーメカボックス再組立て:グリスアップ、オイル注油、ダミーボルト連動部メンテナンス
⑩カスタムチャンバーパッキンへ交換調整【長掛けダブルホールド:飛距離、集弾性、弾道の安定】
⑪ばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整 適正ホップ時:85m/s前後 【0.25g弾での調整】

カスタム製作に使用したパーツ

■計:5点
・GAW 電動ガン用 FRUS-Oリング ¥580
https://repmart.jp/products/ra14327.html

・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html

・宮川ゴム チャンバーパッキン MIYA 長掛けダブルホールド『ミドル』 ¥1,580
https://repmart.jp/products/nt50nm2o.html

・SPARK industries 不等ピッチスプリング M90 ¥720
https://repmart.jp/products/ra05027.html

・SPARK INAZUMAモーター ロング ¥4,800
https://repmart.jp/products/ra05035.html

カスタム作業内容

1)本体分解、内部状況調査
《ご依頼品外観:Daniel Defence社 正式ライセンス商品
《刻印入りのレイルハンドガード》
《レシーバー刻印も実物を忠実に再現》
《ダミーボルトは発射と同時に連動》
《レシーバー表面塗装の塗膜が弱く剝がれやすい》
《バッテリーを接続して動作チェック、駆動時に激しい異音が発生する状態》
《本体分解:レシーバーピンを抜いて上下テイクダウン分解》
《給排気ユニットを搭載したアッパーメカボックスを取り出し》
《アッパーメカボックス:給排気ユニット、メインスプリングを搭載》
《ピストンと連動するダミーボルトが付属》
《QD式スプリングガイド搭載によりメインスプリングの脱着が容易》
《アッパーメカボックス分解》
《ピストン上部にある突起にダミーボルト連動パーツが引っ掛かって前後に連動する仕組み》
《給排気パーツ類》
《シリンダーヘッド内側は打撃時の衝撃を和らげる為緩衝ゴムが付属、ピストンヘッドは金属製》
《ノズル長は21mm専用品》
《タペットプレートも専用品》
《フル金属歯ピストン搭載》
《分解部品検査》
《ロアレシーバーユニット》
《内部には電子トリガーシステムとギアを搭載したロアーメカボックスが組み込まれている》
《電子トリガーシステム『SSS 3.0』の場合、バッテリー接続コネクタは『T型ディーンズ端子』》
《バッファーチューブ分解》
《バッファーチューブ取り外し》
《モーター取り外し》
《ICS純正モーター:トルク型でサイクル数は遅め》
《ピニオンギアが欠けており交換が必要》
《トリガーストロークは極限にまで詰められている:通常のトリガー位置》
《トリガーを引いた状態:トリガーストロークは数ミリ程度しか無い》
《ロアーメカボックスの取り外し》
ロアーメカボックス:ギア、電子トリガーシステムを搭載》

《セレクタープレートと連動して逆転防止ラッチが押されて『ピストンの後退保持が解除』される仕組み》
《セレクタープレートを検知する物理スイッチ》
《ロアーメカボックス分解》
《ギア破損無し:ギア比は18:1 スタンダード》
《セクターギア:ピストンの後退保持(プリコック)はセクターギアの磁石を検知》
《シムは入っているもののギアの位置調整は適切ではない》
《電子トリガーシステム:SSS 3.0搭載》
《トリガーを引くとスイッチ奥にあるトリガースイッチを物理的に押して検知》
《トリガー自体にリブが盛られて引いた際のトリガーストロークが極限にまで短縮されている》
《分解部品検査》

2)ロアー/アッパーメカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)純正モーターを国産カスタムモーターへ交換【レスポンス向上】
《使用部品:SPARK INAZUMAモーター ロング》
《高強度ピニオンギアを標準搭載》

4)ロアーメカボックス(ギアユニット):ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整《メカボックスケースを閉じて回転動作のチェック》

5)ロアーメカボックス(ギアユニット):ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整
《グリップとモーターを仮組み》
《モーターピニオンギアとベベルギアの位置調整》

6)ロアーメカボックス(ギアユニット)再組立て:電子制御基盤を汚さない特殊グリスを駆動部へ塗布、再組立て
《メカボックス内部完成》
《ロアーメカボックス完成》
《ロアレシーバー組み上げ:バッテリーを接続してギアの回転動作、モーターノイズをチェック、OK》

7)アッパーメカボックス(シリンダーユニット):シリンダー内で前後動作の悪いピストンヘッドOリングを接触抵抗の少ないカスタムOリングへ交換(ピストンクラッシュ対策)
《ピストンヘッドOリングの外径が大きくシリンダー内部で引っ掛かってしまう、自重でピストンユニットが落下しない》
《シリンダーとピストンヘッドOリングの抵抗が大きすぎてピストンの前後動作が悪くセクターギアと接触し、ピストンラックに接触痕が発生》
《使用部品:GAW 電動ガン用 FRUS-Oリング》
《左:純正 右:カスタムOリング ※外径が小さくシリンダー内での前後動作の際抵抗が少なくピストンクラッシュの発生を予防

8)アッパーメカボックス(シリンダーユニット):AOE調整による金属歯ピストン接触を予防する為ラック歯をカット加工
《セクターギアと接触する金属歯をカット加工》
《加工後》

9)アッパーメカボックス(シリンダーユニット):AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《アジャスター装着の為ピストンヘッドを加工》
《加工後》
《ネジロックで接着固定》
《ピストンユニット完成》

10)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善】
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》
《AOE調整後:セクターギアのピックアップ角度を調整、水平方向に負荷を逃がす事により立ち上がり動作を改善、駆動時の高負荷を低減》

11)アッパーメカボックス(シリンダーユニット):【重量弾初速性能向上】ノズルの前進距離を延長(タペットプレート加工)、タペットプレート前後動作改善(タペットスプリング再製作)
ノズルの前進距離:現在約15.5mm》
《タペットプレート前面を削りノズルの前進距離を増やす》
《加工前》
《加工後》
《ノズルの前進距離は約17mmへ延長、これによりチャンバー奥までノズルが届いて重量弾使用時の初速低下を改善》
《タペットスプリングも併せて加工:全長を縮めてスプリングテンションを強める》
《片側をカット》
《加工後》
《装着後:タペットプレートの前後動作を早める》

12)アッパーメカボックス再組立て:グリスアップ、オイル注油、ダミーボルト連動部メンテナンス
《給排気性能チェック》
《アッパーメカボックス内完成》
《ダミーボルトグリスアップ》
《アッパーメカボックス完成》

13)インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス
飛距離、集弾性、弾道性能を改善させるカスタムチャンバーパッキンへ交換調整【長掛けダブルホールド】
《チャンバーユニットは金属製》
《ホップ突起が歪んでいる》
《インナーバレルがチャンバー内で回転してしまう》
《チャンバーユニット分解》
《押しゴムは金属製でHホップ(ひょうたん型)》
《ホップ突起はマルイ形状》
《使用部品:宮川ゴム チャンバーパッキン MIYA 長掛けダブルホールド『ミドル』》
《今回0.25g弾対応の『ミドルタイプ』を使用:V型形状により左右へのブレを無くし、浅く長くホップを掛ける事により飛距離を伸ばす》
《押しゴムをアーム形状に合わせカット》
《インナーバレルがチャンバー内で回転しない様にシールテープを巻き厚みを増す》
《チャンバー構造に合わせてホップ突起形状が綺麗に出る様に押しゴムの片耳をカット》
《メンテナンス、組み上げ》
《最後にインナーバレルが回転しない様シールテープを巻いてチャンバーを固定》
《ホップ突起形状の確認》

《インナーバレルチャンバーユニット完成》

14)駆動時にばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換、初速調整 適正ホップ時:85m/s前後 【0.25g弾での調整】
《使用部品:SPARK industries 不等ピッチスプリング M90》
《チャージングハンドルと一緒にアッパーレシーバーへメカボックスを挿入》
《ガスブローバックライフルのボルト出し入れ操作に似ている》
《最後に上下のレシーバを閉じて完成》

■最終動作確認、約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・カスタム前 89m/s(0.2gBB)
・カスタム後 適正ホップ時:85m/s(0.25gBB) サイクル数:17.5発/秒

※約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整【0.25g弾】で調整済み
※7.4v 1400mAh リポバッテリーにて動作検査
※G&G TOP FIVE 0.25gBB弾を使用し検査致しました。

※サイクル数の数値につきましてはご使用になられるバッテリー容量や状態により左右される為、あくまで参考値となります。

修理 カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのは『ICS Daniel Defense MK18 海外製電動ガン』でした。上記14項目の作業を実施致しました。ロアー/アッパーメカボックス内部オーバーホール作業後、純正モーターを国産カスタムモーターへ交換、ロアーメカボックス(ギアユニット)ギアシム調整、モーターの位置出し等各部再整備、電子制御基盤を汚さない特殊グリスを駆動部へ塗布を行い再組立て致しました。アッパーメカボックス(シリンダーユニット)AOE調整による金属歯ピストン接触を予防する為ラック歯をカット加工、AOEアジャスター装着(ピストン位置の最適化)を行い耐久性向上、高負荷の低減、立ち上がり動作の改善を致しました。シリンダー内でピストンヘッドOリングの前後動作が悪くピストンクラッシュが発生していた為、接触抵抗の少ないカスタムOリングへ交換致しました。重量弾使用時における初速性能向上としましてノズルの前進距離を延長(タペットプレート加工)、タペットプレート前後動作改善(タペットスプリング再製作)を実施、グリスアップ、オイル注油、ダミーボルト連動部メンテナンスを行い組み上げ済みです。

インナーバレルチャンバーユニット分解メンテナンス、チャンバーユニットにつきましては飛距離、集弾性、弾道性能を改善させる為カスタムチャンバーパッキンへ交換調整致しました。『長掛けダブルホールド』と呼ばれるパッキンでBB弾に浅く長くホップを掛ける仕組みで飛距離、集弾性、弾道性能を向上させます。0.25g弾対応の『ミドルタイプ』を使用致しました。インナーバレルがチャンバー内で回転する不具合を改善しています。駆動時にばね鳴りの少ない不等ピッチスプリングへ交換を行いご希望頂きました初速へ調整致しました。

カスタム後の初速は適正ホップ時85m/s(0.25gBB)、セミ/フルオート発射動作、ダミーボルト連動動作問題御座いません。内部オーバーホール再整備と駆動系統のカスタム整備、モーター交換によりセミオートプリコック射撃時の立ち上がり動作、レスポンスが改善し耐久性も向上、サイクル数につきましても約18発/秒へ改善、激しい異音は無くなり駆動時のばね鳴りとメカノイズも低減しています。ノズル周りのカスタムにより重量弾使用時における初速性能が向上しています。プリコック動作(ピストンの後退保持)によりピストン前進時の打撃音は多少御座いますが、可能な限り射撃音を低減、飛距離/集弾性/弾道性能を改善するカスタムパッキン搭載により左右へのBB弾の散らばりは低減し40m先まで真っ直ぐ伸びる弾道となっております。【0.25g弾】にてホップアップ調整済みです。

『ICS Daniel Defense MK18』はプリコック(ピストン位置後退保持プログラム)電子トリガーシステムでお馴染みのICS社がDaniel Defense社正式ライセンスを取得した商品になります。ハンドガード、アッパー、ロアーレシーバーにリアルマーキングが施され内部は『電子トリガーシステム SSS 3.0』を搭載、スマートトリガーによりフルオートポジションでトリガーを引き続ければフルオート、一瞬だけ引けば3点バースト射撃が可能、またトリガーがショートストローク化されておりセミオートプリコック射撃時の速射性が改善されています。

ご依頼品は海外製品という特性もあり『駆動時の動作音が激しくまた弾道性能を悪い状態で上記のセールスポイントが全く生かせていない状態』でした。また、外装面におかれましては本体価格が7万円を超える高額商品ながらも『レシーバーの表面塗膜が剝がれやすい点』も気になる点では御座いました。この度内部を全面的にカスタムさせて頂き『駆動系統の耐久性向上』、『駆動/発射時の動作音低減』、『セミオートプリコック射撃の速射性向上』、『重量弾使用時における初速、飛距離/集弾性/弾道性能』を改善しています。末永くご愛用頂ければ幸いです。

弊社では電動ガン全般の修理、メンテナンス、カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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