お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理カスタム対応をさせて頂きました。
・ICS CXP-MARS.IIカービン S3 海外製電動ガン
ご依頼内容は『発砲後エラーが発生し動かなくなる(セミフル問わず)』とのご依頼でした。
本体内部を調査した結果『ご使用に伴うメカボックス内部の経年劣化(グリス汚れ)により正常に動作出来ない』事が動作不良の原因でした。また『ピストンの前後動作が悪くピストンがセクターギア回転時に接触しピストンクラッシュが発生している状態』でした。
この度『オーバーホールメンテナンス、駆動系統の再整備、不具合箇所の調整』をご提案させて頂き修理カスタム製作を実施致しました。
ICS CXP-MARS.IIカービン S3 海外製電動ガン 修理カスタム内容
ご依頼内容
『発砲後エラーが発生し動かなくなる(セミフル問わず)』
故障原因
・ご使用に伴うメカボックス内部の経年劣化(グリス汚れ)により正常に動作出来ない
・ピストンの前後動作が悪くピストンがセクターギア回転時に接触しピストンクラッシュが発生
《修理カスタムご提案内容》
(1) オーバーホールメンテナンス、駆動系統のカスタム整備
(2) アッパーメカボックス ピストンクラッシュ対策:ピストンヘッドOリングを適正なサイズへ交換、ピストンラックの接着固定
(3) インナーバレルチャンバーユニットメンテナンス
(4) 初速調整:95~90m/s(0.2gBB)の範囲内【0.2gでの調整】
修理カスタム製作のポイント
①ロアー/アッパーメカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
②ロアーメカボックス(ギアユニット):駆動系統カスタム整備【ギアシム調整、ベベルギア位置出し、モーターノイズ調整】
③ロアーメカボックス再組立て:電子制御基盤を汚さない特殊グリスを駆動部へ塗布、再組立て
④アッパーメカボックス(シリンダーユニット):シリンダー内で接触抵抗の少ないピストンヘッドOリングへ交換(ピストンクラッシュ対策)
⑤アッパーメカボックス:ピストンラックが外れない様にピストン本体へ接着固定
⑥アッパーメカボックス再組立て:グリスアップ、オイル注油
⑦インナーバレルチャンバーユニットメンテナンス
⑧初速調整:95~90m/s(0.2gBB)の範囲内【0.2gでの調整】
現在のカスタム箇所
・カスタムチャンバーユニット(MAXX アルミCNC ホップアップチャンバー M4A PRO for ICS M4)へ交換済み
修理カスタム作業内容
1)本体分解、故障原因調査
《ご依頼品外観:電子トリガーシステム SSS.III 搭載》
《特徴:セミオートは数発の試射でバッテリーに適した『プリコック設定』を自動調整》
《フルオートはトリガーを浅く引いてすぐに離すと3点バースト、奥まで引き続けることで通常のフルオートになる『スマートトリガー機能』を搭載》
2)ロアー/アッパーメカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
3)ロアーメカボックス(ギアユニット):ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
4)ロアーメカボックス:ベベルギア位置出し
5)ロアーメカボックス再組立て:電子制御基盤を汚さない特殊グリスを駆動部へ塗布、再組立て
6)アッパーメカボックス(シリンダーユニット):シリンダー内で接触抵抗の少ないピストンヘッドOリングへ交換(ピストンクラッシュ対策)
《純正ピストンヘッドOリングは外径が大きくシリンダー内壁との接触抵抗が大きい》
《接触抵抗の少ないOリングを選定》
7)アッパーメカボックス:ピストンラックが外れない様にピストン本体へ接着固定
8)アッパーメカボックス再組立て:グリスアップ、オイル注油
《タペットプレートの後部がやや曲がっている》
9)初速調整:95~90m/s(0.2gBB)の範囲内【0.2gでの調整】
《カット済みの箇所を調整》
10)インナーバレルチャンバーユニットメンテナンス:チャンバーパッキンゴムは既存品を使用
■最終動作確認、約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・ノンホップ時:95m/s(0.2gBB) 適正ホップ時:95m/s(0.2gBB)
※約50mの距離で弾道検査、ホップアップ調整をしています。【0.2g弾で調整、弾道検査済み】です。
※『7.4v 1400mAh 30Cリポバッテリー』にて動作検査を致しました。
※『東京マルイ BB弾 FINEST ファイネスト 0.2gBB弾』を使用し検査致しました。
修理 カスタム担当者コメント
ご依頼頂きましたのは『ICS CXP-MARS.IIカービン S3 海外製電動ガン』でした。上記10項目の作業を実施致しました。ロアー/アッパーメカボックス内部オーバーホール作業後、ロアーメカボックス(ギアユニット)ギアシム調整/モーターの位置出し等各部再整備、電子制御基盤を汚さない特殊グリスを駆動部へ塗布を行い再組立て致しました。アッパーメカボックス(シリンダーユニット)につきましてはシリンダー内で接触抵抗の少ないピストンヘッドOリングへ交換を行いピストンクラッシュの発生を予防、ピストンラックが外れない様にピストン本体へ接着固定を実施、グリスアップ、オイル注油、ダミーボルト連動部メンテナンスを行い組み上げ済みです。インナーバレルチャンバーユニットにつきましてはバレル内清掃/各部メンテナンスを実施、メインスプリングの調整を行い完成後の初速は95~90m/s(0.2gBB)の範囲内に調整済みです。
修理後の初速はノンホップ時 95m/s(0.2gBB)、適正ホップ時 95m/s(0.25gBB)、セミ/フルオート発射動作問題御座いません。バッテリーを接続して正常にBB弾の発射動作が可能になりました。内部オーバーホール再整備と駆動系統のカスタム整備により動作性能が改善、左右へのBB弾の散らばりは低減し40m先まで真っ直ぐ伸びる弾道となっております。【0.2g弾にてホップアップ調整、弾道検査済み】です。
『ご依頼品はご使用に伴うメカボックス内部の経年劣化(グリス汚れ)により正常に動作出来ない状態』『ピストンの前後動作が悪くセクターギア回転時に接触してピストンクラッシュが発生している状況』でした。この度『オーバーホールメンテナンス/駆動系統の再整備、不具合箇所の調整』をご提案させて頂き修理カスタム製作を実施、動作性能が改善しています。再びご愛用頂ければ幸いです。トイガンはおもちゃ(玩具)ですが『内部は非常に精巧な機械部品で構成されており昨今の電動ガンにおかれましては電子トリガーシステムも標準装備』されています。長年ご使用されると想像以上に内部が汚れていきます。ご使用により『動きが悪くなった』『弾が飛ばなくなった』等、気になる症状が御座いましたら弊社へご相談下さい。
弊社ではお持ち込みによる『電動ガン全般の修理、メンテナンス、カスタム』、またカスタム完成品(コンプリートガン)製作を承っております。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。