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ICS Airsoft LIGHTWAY-PELEADOR 2.0 海外製電動ガンのカスタムをさせて頂きました

お客さまよりご依頼頂きました商品につきましてカスタム対応をさせて頂きました。

・ICS Airsoft LIGHTWAY-PELEADOR 2.0 海外製電動ガン

ご購入後、ご自身で調整しようと試み分解・結合したところ箱出し0.7J程度から0.3~0.4J(0.2gBB)と初速が低下、スプリングを強化品にすると発射音は大きくなるものの初速は上がらないとの事で、性能向上の為のカスタムをご希望とのご依頼でした。

カスタムご希望内容は『①初速調整:0.25g弾にて82~85m/s前後(0.85J〜0.9J)、②発射サイクル秒間13~15発、③シム調整含めた内部メカボックスの再整備、④カスタムグリップへ交換、⑤社外マガジン(PTS製EPM)のフィッティングチェック』でした。

今回ご希望頂きました内容を元にカスタム製作を実施致しました。

ICS Airsoft LIGHTWAY-PELEADOR 2.0 海外製電動ガン カスタム内容

カスタムご依頼内容

1)初速調整:0.25g弾にて82~85m/s前後(0.85J〜0.9J)
2)発射サイクル秒間13~15発
3)シム調整含めた内部メカボックスの再整備
4)カスタムグリップへ交換
5)社外マガジン(PTS製EPM)のフィッティングチェック

カスタム製作のポイント

1)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
2)ギアシム調整
3)モーターをマルイ製EG-1000モーターへ交換、カスタムグリップ取付け・ベベルギア・モーターノイズ調整ベベルギア
4)折れかけているモーターコネクタを新品へ交換修理
5)気密性の悪いピストンヘッドOリングをカスタム品へ交換【給排気性能向上】
6)重量弾初速向上カスタム①
・タペットプレート加工:ノズルの前進距離を延長
7)重量弾初速向上カスタム②
・タペットスプリング加工:ノズルの前進速度を速める
8)重量弾初速向上カスタム③
・ピストンにウエイトを追加し重量を増量
9)チャンバーパッキンゴムを国産カスタム品へ交換【初速低下が低いV型2点保持タイプ】
10)メインスプリング交換、初速調整:0.25gBB弾使用 82m/s(約0.85J)

カスタム製作に使用したパーツ

■計:5点

・GAW製 FRUS-Oリング 電動ガン用 AEG ¥420
https://repmart.jp/products/ra01119.html

・EAGLE FORCE ガンモーターコネクター ¥420
https://repmart.jp/products/ra10462.html

・宮川ゴム チャンバーパッキン 3種セット ¥1,080
https://repmart.jp/products/mi51705.html

・東京マルイ ハイトルクモーター EG1000 ¥3,600 ※お客様御支給品
https://repmart.jp/products/m179906.html

・SPARK industries 等ピッチスプリング M90 ¥720
https://repmart.jp/products/ra05027.html

カスタム作業内容

1)本体分解、状況調査
《ボルトフォアードアシストノブを押してもプリコックの解除(ピストンリリース)が出来ない》
《アッパーメカボックス、ロアレシーバーユニット》
《アシストノブと連動しこのレバーを押す事により逆転防止ラッチが解されてピストンを前進させる仕組み》

《モーター接続端子の被覆破れ、端子が折れ欠けている》《マルイ EG-1000モーターが搭載されている》
《アッパーメカボックス:給排気関係、メインスプリングを搭載》

《内部》
《パーツ類》
《ピストン歯はポリカ+金属歯》
《ピストンヘッドは給排気ポートを備えた金属製ヘッド》
《エアの吸気・圧縮が出来ず気密性能が悪い》
《ロアーメカボックス:ギア・電子トリガーシステムを搭載》

《内部》
《電子制御ユニット:SSS 2.0》
《ギアの位置高さ調整が適切でない》
《ギア比は18:1 スタンダード》
《セクターギアの磁石を検知する仕組み》
《部品分解検査》

2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

4)モーターをマルイ製EG-1000モーターへ交換、カスタムグリップ取付け・ベベルギア・モーターノイズ調整ベベルギア
《上:ICS純正モーター 下:マルイ製EG-1000モーター》
《ベベルギア・モーターピニオン位置出し》
《カスタムグリップ組み込み、動作チェック、モーターノイズ調整》

5)折れかけているモーターコネクタを新品へ交換修理
《コネクタ端子の折れ》
《使用部品:EAGLE FORCE ガンモーターコネクター》
《再製作、修理後》

6)気密性の悪いピストンヘッドOリングをカスタム品へ交換
《使用部品:GAW製 FRUS-Oリング 電動ガン用 AEG》
《左:純正 右:カスタム品》
《Oリング交換後》

7)重量弾初速向上カスタム①:タペットプレート加工:ノズルの前進距離を延長
《ノズルがチャンバーの奥まで届いていない:現在約15mm》
《タペットプレート》
《首の部分の厚みが一般品と比べ厚い、この面を削る》
《厚みを調整》
《ノズル装着》
《約1mmノズルの突き出し量を延長、突き出し量は15→16mmへ》

8)重量弾初速向上カスタム②:タペットスプリング加工:ノズルの前進速度を速める
《純正タペットスプリングが柔すぎて後退→前進スピードが遅い》
《リング片側をカットし短く加工》
《上:加工前 下:加工後》*DSG(秒間40~50発)カスタムでのフルオート時初速低下改善方法と同じ仕組み》
《装着後》

9)重量弾初速向上カスタム③:ピストンにウエイトを追加し重量を増量
《内部にウエイトを追加》
《ピストンユニットの総量は約30g前後で設定》

10)アッパー・ロアーメカボックス再組立て、グリスアップ、オイル注油

《アッパーメカボックス完成》
《ロアーメカボックス内部完成》


《ロアーメカボックス完成》

《アッパー・ロアーメカボックス完成》

11)インナーバレル・チャンバーユニット分解・清掃・メンテナンス

《チャンバーユニット分解》
《純正チャンバーパッキン:硬度は硬く60°程と思われる》
《ホップ突起形状はマルイタイプ》

12)チャンバーパッキンゴムを国産カスタム品へ交換【初速低下が低いV型2点保持タイプを使用】
《使用部品:宮川ゴム チャンバーパッキン 3種セット 硬度50°》
《上:純正 下:カスタム品》
《チャンバーユニット完成》

13)メインスプリング交換、初速調整:0.25gBB弾使用 82m/s(約0.85J)
《使用部品:SPARK industries 等ピッチスプリング M90》

■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:X3200 MK3にて計測】
・カスタム前:62m/s(0.2gBB) サイクル数:11発
・カスタム後:適正ホップ時:0.25gBB弾使用 82m/s(約0.85J) 0.2gBB弾使用 96m/s(0.2gBB) サイクル数:15.4発/秒

※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.25g弾で調整済み。

修理・カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのはICS Airsoft LIGHTWAY-PELEADOR 2.0 海外製電動ガンでした。上記13項目の作業を実施致しました。メカボックス内部のオーバーホール作業後、ギアシム調整・ベベルギアの位置出し等、各部再整備を実施、気密性の悪いピストンヘッドOリングをカスタム品へ交換すると共に、重量弾(0.25g弾)使用時の初速性能向上としまして、給排気周りのカスタム加工を実施致しました。①チャンバー内部でのノズルの前進距離が足りない為延長加工、②タペットプレートの後退→前進スピードの見直し、③エア圧縮時に重量弾を押し出しが出来る様ウエイトを追加しピストン重量の増量の3点になります。最終的にメインスプリングをカスタム品へ交換・初速調整、グリスアップ、オイル注油を行い再組み上げ済みです。

インナーバレル・チャンバーユニットにつきましては、分解・清掃・メンテナンス済み、チャンバーパッキンにつきましては国産カスタム品へ交換致しました。ホップ突起形状は『初速低下の低いV型2点保持タイプ』を使用、左右へのBB弾の散らばりが低減し真っ直ぐ伸びる弾道となっております。

モーターにつきましては、当初純正ICSモーターを使用予定でしたが、セミオート時のレスポンスが悪くまたフルオート時のサイクル数が遅い為お客様よりご同梱頂きましたマルイ製EG-1000モーターへ組み換え調整致しました。また、モーター接続端子が折れかけていた為新品へ交換修理、お送り頂いた際のグリップが純正品では御座いませんでしたのでこの点も含めまして組み込み・モーターノイズ調整を致しました。

完成後の駆動時のメカノイズは低減し、セミオートプリコック動作・フルオート・3点バースト切り替え動作問題御座いません。サイクル数も11発→15.4発へ大幅に改善、プリコック時のセミオート射撃レスポンスも向上しています。ご使用後ボルトフォアードアシストノブを押しピストン後退→前進させる為のプリコック解除機能につきましても動作問題御座いません。ご同梱頂きました社外マガジン(PTS製EPM)のフィッティングチェック済み、初速調整につきましては適正ホップ時 82m/s(0.25gBB 約0.85J)にて調整致しました。

ご依頼品の本PELEADORは電子トリガーシステムを備えプリコック動作でのセミオート射撃が可能、また、電子制御システム搭載にも関わらずお値段が手頃な点が非常に魅力的な製品となっております。箱出し状態にて0.2g弾にて70~80m/s前半程の初速も出ており通常のご使用には問題は御座いませんが、ワンランク上を目指し重量弾を使用した際には初速が上がり難い特性が御座います。原因としましてタペットプレートが後退→ノズルが前進するよりも先にピストンが早く前進してしまう事により十分にエアの圧縮が出来ず、この事から『いくらメインスプリングを強めても初速が上がらない』という現象が発生します。メインスプリング交換にて0.2gBB弾程度であれば初速を若干上げる事が出来ますが、0.25g弾となると初速は60m/s前後より上げる事が出来ません。今回、上記3点の重量弾初速向上カスタムを実施し0.25gBB弾での適正ホップ時に初速80m/s以上を達成、電子制御ならではの快適なプリコック射撃と相まって安定した初速・飛距離の実現が可能となりました。ただ、ホップアップシステムの性質上ホップを掛け過ぎると初速は低下しますのでこの点はご了承お願い致します。

弊社ではICS製電動ガンのカスタム製作は今回が初めてになります。本PELEADOR製品について重量弾にて初速が十分に出ない原因の究明及びカスタム方法の検討・試行に非常に悩まされましたが結果、カスタムガンとして完成し無事お客様へ納品出来ました事は弊社としまして大変良い勉強になりました。今回得られた技術・経験は今後のICS製品のカスタム製作にフィードバックして参ります。

弊社では国内・海外製電動ガンのカスタムが可能です。
ご依頼の際にはお気軽にお問合せ下さい。

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