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開発者のアイデアが光る非致死性兵器(その3)

続いて、近年軍隊や警察が導入を進めている音響兵器をご紹介しましょう。

音響兵器とは

音響兵器とは、文字通り音を使って相手を攻撃する兵器で、といっても、単純に周囲に大音量を発する兵器ではありません。

音響兵器は、極めて鋭い指向性を持つ音波を発することで、限定した場所だけに大きな音を発生させることができます。

音響兵器の実戦での効果は絶大です。

ソマリア沖では豪華客船がLRADと呼ばれる音響兵器を用いて海賊を撃退することに成功していますし、日本では調査捕鯨の船が、同じくLRADを用いてシー・シェパードによる調査の妨害を未然に防いでいます。

このように、相手を殺傷することなく撃退することのできる音響兵器ですが、その使い道は相手への攻撃や威嚇だけに限られません。その指向性と、音を数Km先まで届けられる性質を生かして遠く離れた特定の相手にメッセージを伝えることができるため、災害時などに役立てられることが期待されています。

ちなみに、先の例で登場したLRADには小型のものもあり、LRAD100Xというモデルは重量6.8Kgで寸法も最大幅365mmと、とてもコンパクトです。こうした小型のLRADは、野生動物の駆除や治安維持のために民間で役立てられています。

なお、音響兵器も使用を間違えば、重度の難聴などを引き起こす可能性があり、完全な非殺傷兵器とはいえないのが現状です。

音響兵器と同じように、遠く離れた相手を負傷させずに行動不能にできる兵器は現在も研究開発されています。

それが、アクティブ・ディナイアル・システムです。

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