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BOLT MP5K PEAKER 海外製電動ガンの修理・カスタムをさせて頂きました

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理・カスタム対応をさせて頂きました。

・BOLT MP5K PEAKER 海外製電動ガン

ご依頼内容はトリガーを引くと猛烈な異音がしてBB弾の発射が出来ないとのご依頼でした。

本体内部の分解調査の結果、メカボックス内部パーツの破損に加えセッティング不足(ギア3点の保持・位置調整が適切でない)による動作不良でした。

今回オーバーホール作業と共に破損部品の交換、高負荷のリコイルユニットを快適にドライブ出来る様カスタム整備を行い修理・カスタム対応致しました。

BOLT MP5K PEAKER 海外製電動ガン 修理・カスタム内容

故障状況

トリガーを引くと猛烈な異音がしてBB弾の発射が出来ない

故障原因

・メカボックスケースの破損(割れ)
・モーターピニオンギアの破損
・ベベルギアの破損

また、海外製品の為メカボックス内部にセッティング不良(ギア3点の保持・位置調整が適切でない)があり高負荷の掛かるリコイルユニットドライブ時に正常に駆動動作が出来ないもの思われます。

修理・カスタム製作のポイント

①メカボックスパーツオーバーホール作業
②破損しているメカボックスケースを新品へ交換
③高精度の軸受けへ交換・接着固定
④破損しているベベルギアを新品へ交換
⑤ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
⑥破損しているモーターピニオンギアを交換、ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整
⑦AOEアジャスター装着:ピストン位置の最適化
⑧AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【ピストン破損対策・ドライブ時の高負荷軽減】
⑨各部グリスアップ・接点グリス塗布・オイル注油を実施、快適に動作する様再整備
⑩チャンバーとパッキンゴムのエア漏れ防止処理、マガジン装填時の保持位置がずれる不具合を修正
⑪リコイルユニットメンテナンス
⑫リコイルウエイトの可動範囲が合わない為メカボックスケースを加工・再組み上げ

修理・カスタムに使用したパーツ

■計:5点

・BOLT D-シャフト対応 MAXHARD モーター・ピニオンギア ¥2,300

・BOLT MAXHARD ベベルキア ¥2,800

・BOLT MP5シリーズ/ギアボックスケース ¥11,000

・SHS Airsoft オイルレスメタル軸受け 6mm ¥638
https://repmart.jp/products/zt0024.html

・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html

修理・カスタム内容

1)本体分解、故障原因調査
《ご依頼品外観》

《レシーバー内のリコイルウエイトは後退したままの状態》
《本体分解》
《リコイルユニット部:損傷無し》
《モーター》
《先端のピニオンギアが変形している、交換が必要》
《メカボックス外観》
《ピストンが後退した状態のままになっている》
《メカボックスケースが割れている》
《リコイルウエイト前後動作の衝撃により割れた模様》
《メカボックス内部》
《給排気パーツ類》
《ピストン・ピストンヘッドは金属製、損傷無し》
《汚れが酷い状態》
《ギア周り:軸受けの固定が出来ていない、シム調整が適切でない》
《強力なリコイルウエイトをドライブさせる為、専用のハイトルクギアを搭載》
《ベベルギアの外周歯が変形している、交換が必要》
《スイッチは汚れているものの損傷無し》
《破損したメカボックスケース、交換が必要》
《分解部品検査》

2)メカボックスパーツオーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)メカボックスケースを新品へ交換
《使用部品:BOLT MP5シリーズ/ギアボックスケース》


4)高精度の軸受けへ交換・接着固定
《使用部品:SHS Airsoft オイルレスメタル軸受け 6mm》

《接着固定後》

5)破損しているベベルギアを新品へ交換
《使用部品:BOLT MAXHARD ベベルキア》

6)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

7)破損しているモーターピニオンギアを交換
《使用部品:BOLT D-シャフト対応 MAXHARD モーター・ピニオンギア》
《ピニオンギアを外して交換》
《交換後イモネジが外れない様ネジロックで固定》
《交換完了》

8)ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整

9)AOEアジャスター装着、ピストン位置の最適化
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《ピストンヘッド加工》
《ピストンヘッドとアジャスターをネジロックで固定》

10)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【ピストン破損対策・ドライブ時の高負荷軽減】
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》
《AOE調整後:セクターギアのピックアップ角度を90°へ調整、水平方向に負荷を逃がす事により駆動時の立ち上がり動作・耐久性を改善》

11)再組立て、接点グリス塗布、グリスアップ、オイル注油
《メカボックス内部完成》

《メカボックス完成》
《ロアレシーバーユニット組み上げ》
《配線を纏める絶縁チューブが破れている》
《コネクタを外して修理》
《被覆修理後》

12)インナーバレル清掃・チャンバーユニット分解・メンテナンス
《インナーバレルはライラクス製EGバレルに交換されている》
《内部に汚れあり》
《チャンバーユニット分解》
《ホップパッキンと押しゴムに異常無し》
《清掃後》

13)チャンバーとパッキンゴムのエア漏れ防止処理、マガジン装填時の保持位置がずれる不具合を修正
《チャンバーとチャンバーパッキンゴムの隙間が大きい為シールテープでエア漏れを防止》
《ホップ突起の形状確認》
《チャンバーユニット完成》
《マガジンを差し込むとチャンバーの保持位置がずれて初速が安定しない》
《補修用Oリング》
《チャンバー前部にOリングを差し込んでがたつきを無くす》
《チャンバーのがたつきが無くなり保持位置を固定》

14)リコイルユニットメンテナンス
《可動部グリスアップ》

15)リコイルウエイトの可動範囲が合わない為メカボックスケースを加工・再組み上げ
《左:今回交換したメカボックスMP5用 右:MP5K純正メカボックス》
《ピストンと連動するリコイルウエイトが可動するスリットの長さが違う》
《ケースの加工が必要》
《再度分解し切削加工》
《切削加工後のメカボックス》
《加工後:スリットの長さ問題無し》
《リコイルウエイトが後退出来る様に改善》
《コッキングハンドル操作問題無し》
《リコイルの衝撃でモーター位置調整ネジが緩まない様ネジロックで固定》

■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■修理後の初速 【弾速測定器:ACETECHにて計測】
・適正ホップ時 80m/s(0.2gBB) サイクル数:16.5発/秒

※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。

修理・カスタム担当者コメント

今回ご依頼頂きましたのはBOLT MP5K PEAKER 海外製電動ガンでした。上記15項目の作業を実施しました。メカボックスパーツオーバーホール作業後精度の高い軸受けへ交換、破損しているメカボックスケースを新品へ交換致しました。破損しているベベルギア・モーターピニオンギアを新品へ交換、ギアシム調整・ベベルギアの位置出し等各部を再整備、またピストン位置の最適化(AOE調整)を行い高負荷の掛かるリコイルユニットを快適に動作出来る様駆動系統を再整備致しました。グリスアップ、オイル注油、接点グリス塗布を行い再組み上げ済みです。

インナーバレル・チャンバーユニットにつきましても清掃・メンテナンス後チャンバーとパッキンゴムのエア漏れ防止処理済み、またマガジン装填時にチャンバーの保持位置がずれる不具合を修正しています。リコイルユニットにつきましてもグリスアップ・注油メンテナンス済みです。修理交換に使用したBOLTMP5シリーズ用メカボックスは本MP5Kとリコイルウエイトの可動スリットが合わなかった為、最終的に再度分解してメカボックスケースの切削加工を行い対応致しました。

修理後の初速は適正ホップ時80m/s(0.2gBB)、セミ・フルオート発射動作問題御座いません。駆動系統の再整備によりセミオート時のレスポンス動作が向上、動作時の甲高いメカノイズも低減し快適で激しいリコイルショックを楽しめます。

今回メカボックスケースの交換含め大掛かりな修理対応となりました。BOLT MP5K PEAKER製品はコンパクトマシンガンながらも激しいリコイルショックを楽しめる商品になりますがリコイルウエイトの重量は重く激しく可動を繰り返す内にメカボックス自体が破損する場合が御座います。また、リコイルの衝撃によりグリップ底のモーター位置調整ネジが緩んでしまいメカボックス内部のベベルギアとモーターピニオンギアの位置がずれてしまい破損に至ります。個人様での整備・メンテナンスは非常に難しい商品になりますので弊社へご依頼頂けましたらメンテナンスに加えギア位置高さのセッティング不良箇所の修正・ピストン位置の最適化等、耐久性能を高めるカスタム整備を同時に実施させて頂きます。

弊社では国内/海外製電動ガンの修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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